オペレーションアナグマ発動す


6月18日(金)。私の住むドイツ北部某所が初の30度超え。今年初のオペレーションアナグマ発動に至りました。

言うまでもないことですが、オペレーションアナグマは私が勝手に作った造語です。ちょっと説明が必要ですよね。

日中は30度を超え33度とかまで行きましたけど、それでも夜は20度くらいまで気温が下がりました。つまり昼夜の寒暖の差が激しいのです。

となると。夜のうちの気温を保つことができれば日中もしのげるのではないかというドイツの庶民の知恵がオペレーションアナグマなのです。私の知る限り、イタリアなどでも同じことをしている。

具体的には、朝のうちに窓を開け、ひんやりとした空気を可能な限り取り込みます。そして、夏だというのに窓を閉め、ついでに雨戸まで閉めちゃいます。以上。こうしてひんやりとした空気をできるだけ保って夜が来るのをひたすらに待つというなんとも消極的な方法がオペレーションアナグマ。

この方法、確かに効果はあるんですよ。エアコンなるものは私の知る限りドイツの一般家庭には設置されてませんから、この方法と他の方法(扇風機とかね)で夏を凌ぐしかないのですが、確かに幸い湿度が低いことなどもありエアコン無しでもなんとか行けるんですよね。

ただし、部屋によって気温差がすごいです。まず、階下の義両親のアパートは2階より気温が数度低いです。2階の私たちが盾になって太陽から守っている構図。地下室に至っては間違いなくひんやりしてます。測ってはないけど確実に2階より10度は低い。地球温暖化が今より進んだら地下室を仕事部屋に改装してやろうとか半ば冗談ながら考えてます。

ひとくちに2階といってもこれがまたいろいろでして(そんな言うほど部屋数ないけどさ)、同じ2階でも部屋による気温差はある。何が言いたいって、西側に窓があり西日に直接攻撃を受け、かつ、こうやって駄文を書いているうちにも私の10年以上使い続けている(もともとはWindows Vistaで動いていた)骨董品と言ってもいいi7搭載のデスクトップコンピュータは爆熱を出し続け、窓を締め切っているもんだから、その熱は逃げ場なく私の部屋を西日とともに上げ続け…家の中で一番暑い部屋は間違いなく私の部屋なのです。以上、長々と書いてきましたが、一言でまとめると

私の部屋は暑い。

以上です編集長。たった一行で表現できることをグダグダ書いてるなぁ。

金曜日がそんなで土曜日もほぼ同じ気温だったんですよ。というわけで

そうだ としまえん 行こう

…ってとしまえんってもうなくなっちゃったんですってね。私も人生で行ったのは一度きり。祖父に連れられて行ってきました。40年近く昔の話です。まあとしまえんじゃなくてもいい。とにかくプールに行こう!というわけ。

嫁母(正しい日本語では義母)は姪っ子(6歳)を連れて近所の町営プールへ。

さて、ここで思い出してほしいのですが、ドイツも未だにコロナ禍の真っ只中です。そんな中プールってどうなのよ…って話になりますよね。当然のようにとしまえんの流れるプールのような状況にはならないのです(何言ってるかわからんという人…芋洗いという意味です)。入場者数を絞ってオープンしているそうな。

嫁母によると、入口にリボンが置いてあって、そのリボンを腕に巻かないといけないそうな。ああ、アームバンドということですね。そのリボンは使い捨てではなく、プールから出るときに入口に返さないといけない。そう、そのリボンで入場者数を管理しているらしい。スーパーでカートの数で来店者数を管理しているのと同じ。

嫁母が姪っ子を連れて町営プールに到着すると、文字通りの長蛇の列。嫁母は「今日は帰ろう」とまっとうな主張をしたらしいのだが、姪っ子はどうしてもプールに入りたいと譲らない。結局直射日光をまともに受けつつ1時間も待ったそうな。浦安のねずみ園もびっくりな話。

正直そこまでは想定していなかったにせよ、町営プールはきっと混んでいるに違いないと決めつけた私と嫁は別の場所へ。車で小一時間かかるハーツ国立公園(要するに山の中)のこちらへ。

一見プールのようですが、人造湖というか、正式なプールじゃないです。入場料を取らない代わりに監視員もいない、つまり「泳ぐのは勝手だけど自己責任でねー」という場所。小一時間もかけてやってきた価値があったと思うに、見ての通り混んでいない。としまえん基準ならがらがらだろう。穴場というやつですわ。

山の中なので標高は調べてはいないけれどもおそらく300メートルは高い。つまり単純計算でうちより2度程度は気温が低い計算になる。

さっそく入水してみたが…ってこの言い方だと自殺みたいだな、訂正、さっそく水に入ってみたが…つめたい。数分かけて慣らしたあとに泳いだ。おそらく山の泉か何かが流れ込んでいると思われる水は澄んでいるものの、けっこう落ち葉なども水面に落ちている。ついでに虫の死体なども。なんだけどけっこう気持ちよかったです。

…って、コロナはどこ行った?

皆様水着姿なのであまりアップでの写真などは撮れないと自重したのですが、マスクをしている人などただの一人もいない。写真反対側には売店もあるのだが、売店内(=屋内)でもマスクをしている人は皆無。なんか知らないけど、ドイツではすでにコロナは過去のものになりつつある印象受けます。このお話は次回に続く。