この数年、ネットでの買い物がますます一般化して、街にあるお店がショールーム化している…とかいう話を読んだ覚えがあります。解説するまでもないかもですが、例えばお店で靴を試し履きして、より安いネットで買う…とかいうまあ図々しい行為です。
個人的には地元の店に生き残ってほしいと思ってますので、可能ならドイツの片田舎の店で買うようにしています。と言っても、スーパーはもはや大手資本のものばかりですし、眼鏡などは日本で買ったほうがはるかに安いし(イメージ的には未だに価格破壊が起きてない頃の日本の感じです)、なかなか難しいのですが。
そんな中、うちの嫁は偉い。実に実に偉い。近所の書店をかなり強力に支援している。
嫁はいわゆる本の虫。よく本を読む。なのでよく本を買う。つい数日前も、姪っ子(6歳)に児童用の聖書をクリスマスプレゼントにするとやらで選びたいと私に聞いてきた。私はへいへいとネットで某熱帯雨林.deへ。
熱帯雨林はほんとに便利。本のおおよその解説文はあるし、なんなら中身の数ページも「立ち読み」できる。かなり真剣に吟味して、一冊を選ぶ。そして、おもむろにISBNをメモったかと思うと、スマホではなく家の電話で
「あーもしもしー、XX(私らの苗字)です。注文いいですかー、978-3499…、そうです、その本です。じゃよろしくー」
と短い電話。電話の相手は近所の(イナカ基準の「近所」ですが)本屋さん。いや、その実本屋さんではない、文房具店にちょっとした児童書なんかのコーナーがあるような、売り場面積で言えば日本のコンビニの半分もないような小さな店。なんだけど、ほとんどの個人商店が死滅した近所の町で未だに頑張っているのだ。そこに注文。そう、嫁はネットを逆にショールーム化するというなかなかの行為に出ているのだ。
ちなみにこの本屋さんもなかなかできる子です。というのも、取次店に在庫があれば注文した本や翌営業日には届いてます。今までの経験でいくと、嫁母がテレビで紹介されたのを見てほしいと思い注文した(=注文が殺到したと思われる)一冊を除き翌営業日に到着。つまりは店まで取りに行く手間はかかるものの熱帯雨林のお急ぎ便と同じかそれより早い。
本屋さんにとっては幸いなことにドイツでは日本同様本は再販価格制だからどこで買っても同じ値段。なので街の本屋さんもこうやって細々とながら生き延びることができるわけ。まあ、電子書籍が更に普及したらどうなるかはわかりませんけど。
あ、熱帯雨林に迷惑だ…とかお怒りの方
私は今年だけで22回も注文してますから許してあげてください。
話は変わるんですが、この「嫁」という人称代名詞がいかがなものかという話がつぶやいたー上で出ていたそうで。
私の場合、5年ほど前に嫁にクラスチェンジをしたのを機に嫁に呼称を変更してます。この長いサイトで実は3回目の呼称変更です。
私自身の一人称も実は初期の頃は「おいら」だったのですが、いつの間にか「私」になってます。長くやっているといつの間にか変わっていたりするわけです。
で、「嫁」という呼び方にもやもやする人たちの意見もわかるのですが、どうも「妻」って嫁よりはるかに違和感があるんですよ。あとは「奥さん」とか「ニョーボ」とかあるんですが違和感のない順に並べると
嫁>ニョーボ>奥さん>>>>>妻
ですね。なぜかと聞かれても困る。感覚の問題だから。
その感覚がおかしい、時代に取り残されていますよ…とお叱りを受けるかもしれませんが、とりあえず私の中でいちばんしっくり来る名称をここでは使わせてください。嫁に違和感を感じたらしれーっと変える日が来るかもしれません。
言うまでもないことですが、私には女性蔑視だとか、嫁を下に見ているとかそういうつもりは一切ないです。…というか、私のほうがどう考えても家庭内カーストで…まあいいや。そういうことです。
件のつぶやいたーで数日前に実にくだらないことを書いたんですよ。
もちろん冗談のつもりなんですが、ただ、ヨーロッパの冬の暗さというのは心を沈ませるのに十分です。さらに今年はコロナのせいで家の中にいることが多くなったり、友人に会う機会が減るなど、状況を悪化させる要素が増えるばかり。
でね、このつぶやきが某所に転送されまして、そちらでコメントを頂いたのです。
「Get Wild退勤がこの頃にあれば、もう少し違ったかもしれません」(一部抜粋)
なんじゃそりゃ…と思ったら、知らなかったのですがちょっとしたトレンドワードだったのですね。そういうのに疎いので全く知りませんでしたが。
ところが、ン十年ぶりにこのGet Wildを聞いたら、あら、悪くないじゃない。なぜ当時TM Networkをいいと思わなかったのか…たぶんですが、みんなが聞いているからという天の邪鬼精神が働いたから…と思ったのですが、いや待て、渡辺美里とかの流行りものも聞いてたな。よくわからないです。
この曲は明らかにドライブ向けですね。そのつながりで、私がドイツのアウトバーンをかっ飛んでいる(120-130キロで巡航してるだけですが)時によく聞いている曲があるんですよ。残念ながら有名ではないようですが。
Barbarian on the groove feat. カヒーナ 「夜明けのコスモ」
そう、有名じゃないせいかYoutubeに見つからなかった。上のリンクの15:30頃からの曲。この曲を聞きながら夜高速道路を走っていると中央フリーウェイどころじゃないです。もうどこまでも行けそうになります。正直この曲よりカッコイイ曲って他に知らない。
この曲が好きすぎて日本に帰省した時にCDまで買ってしまいました。CDを買うことで応援したかったのです。
最後のおまけ。
Get Wildはアニメ、シティーハンターのエンディングテーマだったらしいですね。あのアニメの中で一番好きだった曲はこれなんですけど。
これまたドライブ向けですね。ドイツの端まで行けちゃいそうです。
…なお、件のアニメは見てません。