長野某所の友人宅で迎えた翌日。向かった先は…
別所温泉。
去年は草津温泉、今年は別所温泉。長野近郊の色んな場所に連れて行ってくれる私の友人の心遣いはありがたい限り。だがしかし、別所温泉や草津温泉が束になってかかってこようとおんせん県大分には敵わないのだ(個人の意見です。意見には個人差があり以下略)。
朝の9時から別所温泉の公衆浴場石湯へ。わずか150円で入浴できます。朝湯はしてますが朝酒はしてませんので許してあげてください。
それにしてもぬるい人生を送っている私にはこのお湯は熱すぎた。こんなときに露天風呂があるといいのだが、150円でふざけたことを言ってはいけない。熱いながらも満喫。
湯上がりに温泉の能書きを見ていると…
なんかよくわからんですね。固有の適応症に「尋常性乾癬」があり、逆に禁忌症に「高齢者の皮膚乾燥症」…同じようなもんじゃないんですかね。
それよりも何よりも
なんだ循環湯かよ。はい、おんせん県大分の勝ち(注:もちろん大分にだって源泉かけ流しではない温泉はありますが不都合な事実は隠しておきます)。
と、鬼の首を取ったように一人で小躍りしていたのだが…あれ?
結局循環湯なの?源泉掛け流しなの?どっちなのよっ?!まあ、どっちにしてもおんせん県大分の勝ちは揺るがない(個人の意見で以下略)。
残念なことに、温泉お約束のコーヒー牛乳(いちごでもいいけど)などを売ってなかったので川沿いを歩いて近所の商店街へ。なんというか、温泉街の川沿いって趣を期待するんだけど、ここのはちょっとイマイチでした。例えば山形の銀山温泉とか、あの川沿いの風景がすごくいいじゃないですか。…行ったことないけど。
こうして商店街というよりは北向観音堂の参道へ。数軒のお土産屋さんなどを横目に北向観音へ。
観音さまよりも夫婦杉のほうが印象に残ってます。どっちが夫なのかは知らん。ってか4本あるようにも見えますけど…。
ついでだからと別所温泉駅へ。以前に写真で見たことがあって実物を見てみたいと思っていたのね。
駅構内には観光案内所があり、係のお姉さまに話を伺っていたらちょっと上田電鉄別所線に乗ってみようかという話になり、おすすめは下之郷駅だというので素直に従う。
長い発車ベルがなり終わるとドアが閉まり発車。のどか。
この電車、子供の頃に乗ったことがある気がする。それもそのはず昔は東急線のどこかを走っていたらしいので。もちろん2両編成じゃなかったけど。
この電車を初めてみたときに軽くショックを受けた覚えがある。このお行儀よく座ってもらうことを狙ったと思われるシートの間にある間仕切り、この電車で初めてみた気がする。他の東急の車両だった可能性も高い。
12分ほどで下之郷駅に到着。ここで列車の入れ違いが行われるらしく、こうして2本の列車がほぼ同時に発車していった。
とりあえず、駅から徒歩数分の距離にある目的地生足神社へ。正しくは生島足島神社。「いくしまたるしま」と読むらしいです。なぜか「つなしまたるまち」を思い出した私。綱島樽町…横浜のローカル地名です。
お邪魔したのは去年(2019年)の11月18日。ちょうど七五三参りの親子がいたりとのんびりした雰囲気。ああ、ちょうど一年前だ。日本では三連休らしいですが、例年通りならば今ごろ私は日本に帰省していたはず。よもや1年後は帰省もできずにドイツの自宅でちまちま一年前の話を書いているなんて想像もしてなかったわ。
生島足島神社に話を戻します。この池がまたいい雰囲気を出してまして。
それにしてもこの朱色がすごく鮮やかだなと思ってたら
同じくらい鮮やかな色の巫女服をお召になった巫女さんが…
生島足島神社はどうでしたかと聞かれたらきっと私はこう答えます。「巫女さんが鮮やかな神社でした」と。…歴史もわかってなければ信仰心のかけらもない、紛うことなきアホです。潔く認めます。とりあえず来世に結婚する機会があるなら巫女さんにお願いしよう(って巫女さんって結婚できるのかしら)。
再び別所線に乗り、別所温泉駅へ戻る。なにせ友人の車をここに駐めてましたから。下之郷駅で買った乗車券は昭和を彷彿とさせる硬券。よく見ると「小」の字があるけど子供料金を払った覚えなどないし、なんだこれ?
スルーするのも悪い気がするので別所温泉駅に展示されている旧型車両。正直こういう古い車両への私の関心は薄い。
とりあえず別所温泉は見た。生島足島神社も見た。次はどうしようか、ハラヘッタと再び駅構内の観光案内所に助言を求める私たち。主体性のかけらもない。
すると、観光案内所のお姉さまが言うのだ。「レンタサイクル、無料ですよ」
なんですと?
この21世紀の世の中、洋の東西を問わずタダより高いものはないというのが常識ですが、どうもこのレンタサイクルに関してだけはそうでもなさそう。さらには電動自転車も無料で貸してくれるらしい。
電動自転車というものに乗ったことのない私は俄然興味を持ってしまう。よし、借りよう。
乗って納得。こりゃ楽だ。別所温泉駅は温泉街の一番下にあり、温泉街に向かうにはひたすらに上り坂なのだが、アシスト機能を使うとなんの苦労もなくすいすい登っていく。
お昼はお蕎麦。実は観光案内所でもらった地図から別の店に行こうとしていたのだが、あまりに電動自転車が楽で止まることなく進んでしまい、別の店にたどり着いていた。温泉街からかなり外れた場所にあるそば久。
レストランと言うよりは近所の公民館、あるいはイナカのおばあちゃんちの趣。実際普通の民家の続きの客間を食堂にしている気がする。
天ぷらそばをいただきました。嫁と長野に来た時はそばではなくうどんを食べるという意味不明な行動に出ましたが、今回はちゃんとお蕎麦をいただきました。さすが長野。美味しかったです。まあ長野でまずいそばを出してたらおそらく3日も店は持たないような気がする。
そののち、まだまだ登れるぜと坂を登り、たどり着いたのは天台宗別格本山常樂寺。
出たよ。別格本山。
我が地元大分にもあるのよ。別格本山。国東半島のどまんなかにあるのが天台宗別格本山両子寺。あれ?今気がついたけど、どっちも天台宗じゃん。ということは、この大分のお寺と長野のお寺は姉妹寺?(だいぶ違う気がする)なんかよくわからないけどすごいんでしょうね。うん。
お賽銭方式の入山料を払いいざ中へ。
ごめんねぇ。地元びいきは止まらない。大分の別格本山のほうが好きだわ。
お次は崇福山安楽寺。なに神社仏閣巡りをしてるんだ…と自分でも思うんだけど、温泉に入り、お腹も膨れたとなるともう神社仏閣巡りしかやることが残ってないのよね。
ここの三重塔はなかなかのものだった。素人目にもわかるくらいすごいんだからと思ったらやっぱり国宝らしい。
それから車で別所線の始点、上田へ。4年前に真田丸ブームのことなど全く知らずに桜の季節に上田城に行ったなあ。通りがかりに見つけたもの。
別所線の落橋。
このときから遡ること1ヶ月。2019年の10月12-13日に関東甲信越地方を中心に大規模な被害をもたらした台風19号の影響で千曲川にかかる鉄橋が落橋。このおだやかな流れからは、多くの家屋が浸水し新幹線が水没したとか、鉄橋が流されたとかにわかには信じられないのだが。
翌日、友人のご厚意で軽井沢駅まで送ってもらう。夕方には大分に向かう飛行機の時刻の都合もあるのでブルジョワジーの乗り物新幹線に乗ることに。ホントに一か所にじっとしておくことのできないサメのような人間だと自分でも思う。
ちょっと早く着きすぎたので軽井沢駅のお隣りにある軽井沢・プリンスショッピングプラザへ。駅の隣にあるという理由だけで訪問したそれ以上でもそれ以下でもない時間つぶし。
軽井沢。正直良くは知らないが、私の中にはお金持ちの避暑地の印象が強い。私にはお呼びでない場所…という劣等感とも言っていいようなひねくれた気持ちがあるので未だに街中を散策したことがない。
そんなわけだったので、なんとなく軽井沢にあるショッピングセンターなんてお高く止まってるんでしょ…と斜に構えて入る。お昼は…どうせお高くて大したものは出ないんでしょと一番安そうなフードコートへ。
一食一食が貴重な日本滞在中なのになにやらつまらぬものを食べた。私が食べたのはカツカレー…ってあれ、前々日に八ッ場ダムで食べたものはなんだっけ。日本に滞在している期間中は節制とかそういうことは一切忘れるので結果としてこんなことになる。昼間からビール飲んでいいご身分だと自分でも思います。蛇足ながら、フードコートにしてはいいお値段でした。味は…フードコートとしての期待値に達してました。
それでもまだ時間が余ってる。ちょっと上にも書いたとおりこの令和元年東日本台風で長野新幹線が水没した影響で長野新幹線が間引き運行されていたのです。
ぷらぷらショッピングセンターを歩いているとショッピングモールのかなり端にあるソニプラへ。なんかいまいち他に私にあった敷居の高さの店がなかったような気がするのよね。
すごいというか、なんというか、輸入した食品なんかが揃ってるね。
フェレロもあれば
ミルカもあれば
リンツもあれば
ドイツのスーパーで買うより2倍か、下手をすると3倍以上の価格設定なのだがそれでも私がお土産にするような安易な選択のチョコレート類がこれみよがしに揃っている。日本で普通に手に入るなら、なんでドイツからお土産にしなきゃいけないのよ…という話になる。
TYこれもお土産にしたことあるな。
ドイツより日本のほうが見かけることが多い謎の商品バウムクーヘン。
ようやく新幹線の乗車時間に近くなったので軽井沢駅へ。
改札横にある謎の待合室。
広さは畳三畳とかじゃないかな。4人以上は入れない。おそらくむかしは喫煙ブースだったのだと思う。ここにいい大人が二人入っていたらもうほかに入ってくる人はいなかった。ここ、便利かも。
というわけで、こののち大宮で上野東京線に乗り換えて更に品川で京急に乗り換え羽田空港へ。大分に到着。まだまだ明日も一か所にとどまることのできないサメ生活は続く。
ご無沙汰しています。切符の話になぜか反応します。
小の字は、文字そのものには意味がないのですが、この右側にある斜線を「小児断線」と言います。
子供用の切符を特に用意していない区間では、切符のこの線をはさみで切って左側だけを売ることで、子供切符としています。
(余談ですが、右側の穴は売上管理のために子供用の半券に紐を通すための穴です)
おんせん県を走るJRQ州は、1995年(その年はじめて上陸したので、ちょうど覚えてます)で硬券が廃止されたので、あまりなじみがなかったりするかもしれません。
ありがとうございます。今日もまた一つムダ知識が増えました(失礼っ)。
それにしても子供用の乗車券を売って差額をちょろまかしたんじゃないがとか自分の基準でろくなことを考えない自分に苦笑する限りです。
ちなみに私がおんせん県でJRを利用していたころ(95年以前)も硬券を使った記憶はないんですよ。大分駅のような大きな駅では当然券売機での販売。さもなければ無人駅から乗車して車内補充券(パンチで穴をあけるやつ)、あるいは乗車駅証明書をもらい着駅精算…というパターンばっかりだった気がします。車内補充券とか最近の若いもんにはなんのことかわからないでしょうねぇ。でも90年代の京王線でも明大前から調布までの間で結構な頻度で発行してもらってました。
「花~も~嵐も~踏み越え~て~♬ 」
北向き観音のかつらの巨木は、川口松太郎作
「愛染かつら」のロケ地です。主演:田中絹代、上原謙(加山雄三さんのお父様)
やっぱ温泉は長野だわ。藍染かつらとはリーブ21的なアレですか?…などというしょうもないボケは置いておくとして、ちょっとまってほしい。このかつらの木も写真が残ってないし、見た覚えすらないです。もしかして、仁和寺の法師の話になってますか?
最後の一文については書き直しを命じます。管理者特権につき異論は認めません( ・ิω・ิ)
>最後の一文については書き直しを命じます。管理者特権につき異論は認めません( ・ิω・ิ)
情報統制反対!検閲をやめろ~、シュプレヒコール、我々は屈しないぞ~、
温泉は長野だ~w訂正線にて対応いたしました( ・ิω・ิ)