前回の投稿から3ヶ月も経ってますが、何気なく続けますよ。日本帰省のお話。
日本に到着後の翌日。もう朝から動きますよ。なにせ、私、年に一度きりの日本帰省時に一年分全部の情熱をかけてますから。
朝の8時頃から出発。本日向かうは三浦半島。岬めぐりが脳内に再生されたお方は間違いなく50歳以上のおっさんおばさん認定です。おめでとうございます。
もう遠い昔の話をしている気分になりますが、この11月のとある週末は山手線の高輪門駅の工事のために山手線や京浜東北線が田町で折り返し運転をする…という世にも珍しい運行をしている日でして。で、東京都の北部に滞在中の私が三浦半島方面に向かうには通常なら山手線で品川から京急になるのですが無理。となると、地下鉄乗り継いで品川…いや、そうするとメトロと都営地下鉄両方使うことになり運賃が高くなるなとかいろいろ考えたのです。で思いついたこと
そうだ 振替輸送 使おう
いろいろ頭がおかしいとしか思えないですが、そう思っちゃったんだからしょうがない。で、そうした。
日暮里駅からスタート。
まず、山手線は運休。なので選択の余地なくすでにホームに停車していた京浜東北線に乗車。なんか鶯谷駅にやたらと長く停車。なんだどうした?
上野駅到着前に車掌さんが「工事だから品川・横浜方面に行く人は上野東京ラインを使え」としつこく放送を入れる。そっか。地下鉄じゃなくてもこの方法があったんだ(←気づけよ)。だがしかし、私は振替輸送を使うんだ…とこのまま乗車。
車掌さんの放送で教わったのだが、田町で折り返し運転をするのに数分の時間がかかるために各駅での停車時間が長くなっている。各駅で3分とか下手をしたらそれ以上停車をする。
なので、総武線各駅停車と乗り換えのできる秋葉原駅や東海道線に乗り換えのできる東京駅で乗り換えをしたい誘惑に誘われるが耐える。はい、頭おかしいです。
乗り換えをする代わりに車両の一番前に行ってみた。
なんだこれ。通知って。
実はこの日会う友人は、2018年の秋にはるばるベルリンのイノトランス(鉄道技術博覧会)までやってきたような筋金入りのそっち方面の人たち(過去記事へのリンクです)。なので聞いてみた。ちなみに次回のお話はその友人のせいですごいことになるこをとここでなにげにお知らせしておきます。
抑止の一種で、駅間で列車が停車することを防止するために、先行列車が次の駅を出発して駅の番線が空いてからでなければ続行列車を出発させないようにすることをいう(Wikiよりコピペ)
なるほどねぇ。駅間で停まったら「おしっこもれそう」とかいうときに困るもんね。実に理にかなっている。
そんなわけで、なんと日暮里駅から浜松町駅まで50分近くかけて移動(通常山手線で20分かからない)。こうして今まで羽田空港に行くのに何度となく浜松町駅を使ったにもかかわらずホームの橋にあるのでお目にかかったことのなかった小便小僧像にも会える。ベルギーにある本物と大きさはほとんど変わらんな。
そして浜松町駅の有人改札を
「振替輸送です」
と高らかに宣言し通過。何か言われるかと思ったが特に何も言われなかった。そのまま地下鉄の大門駅へ。そこから地下鉄で品川駅へ。大門駅での改札でも特に何も言われなかった。なんか振替乗車ってもっと特別なものと思っていたのだが…肩透かし。
そして品川駅で構内の精算所で三浦半島1DAYきっぷを入手。これ、品川駅から三浦半島までの往復乗車券と区間内が何度でもフリー乗降となる優れもの。
京急の快速特急に乗り、例の踏切事故現場を徐行で通過しつつ京急久里浜駅に到着。これだけアホなことをやっていたのにまだ友人との待ち合わせ時刻まで余裕があり一人で朝ごはん。
横須賀に来たんだからカレーパン…という安易は発想。くるみパンは「パンを2つ買うとドリンク割引」を受けるためになんとなく一番安いパンを買っただけ。それにしても軽減税率ってなんやねん。結局店内で食べることになったので数円の税金を店が肩代わりしたことになるの?意味がわからん。
そののちいのトランスで散々お世話になった草野さん(仮名)と合流し汐入駅に移動。向かったのは観光船。YOKOSUKA軍港めぐり。
特に下調べもせずに向かったのだが、一時間に一度のちょうど次の船が出港する頃合いで、しかもわずかに空席があるという幸運。さっそく乗船券を購入。その後、乗船待ちの行列に並ぶ。
乗船したのはほとんど一番最後。うららかな天気だったこともあり、ほとんどのお客さんは屋根のない上のデッキに行ったので、私達は選択の余地なく階下へ。
このYOKOSUKA軍港めぐりはその名の通り、横須賀の軍港を遊覧船で回って軍艦だの潜水艦を見ようというもの。こう書くと少なくとも私の心はさほど動かない。軍艦ものに興味などないし(寿司ネタを除く)、艦これとか名前は知ってるけどというレベルのお話でして。そのレベルなので船が常時満員になるほど混んでるのかが理解できない。
その疑問は乗って氷解した。面白かったのよ。自衛隊の空母からオーストラリアの護衛艦からいろんなもんが見られた。そして、何より解説のお姉さんが間違いなくその道のオタクでありとあらゆる情報を知り尽くした上で上手に解説をされるのだ。
なにせここは観光地じゃなくて現役の軍港。なので、寄港している船は常時入れ替わる。なので、艦艇の番号などで即座にその艦艇のことを思い出して話す…という知識が必要となる。正直好きじゃないとやってられないと思う。
このお姉さんが特に上手だったのか、他の解説の方もレベルが高かったのかは判断はつかないけど小一時間のクルーズは本当に楽しめました。それにしてもこんな軍機密の巣窟とも言える軍港をアホ面して観光船で遊覧して、しかもその写真をこうやってネットに載せてもなんにも問題にならないとは平和でいいことです。
「金太 待つ 神田駅」って、また古い昭和ネタを(笑)
リンク先に行っても、伝言板が伝わりませんぜ、今時。
知らんけど。
追伸
ちなみに、わたくしは「吉田松陰物語」のほうが好きです。
♪よしだーしょういーん…ってやめてください。歌わせないでください。
それにしても岬めぐりに金太の大冒険に…わかる人のほうがもはや少ないんじゃないかな…という気がしますね。