前回の続きです。北京にお昼過ぎ(現地時間)に到着。
いや、いくらSASがっすのスカンジナビア航空のA340が経年機だと言っても別に機材トラブルで北京に緊急着陸したとかいう話じゃなくて、北京行きのヒコーキに乗ったんだから北京に到着して当然。ちょっと今回は実験をしてみたのです。
いつも乗る、コペンハーゲン発成田行きのヒコーキは午後4時頃コペンハーゲンを出発し、成田に午前10時頃到着します。それに対し、この北京行きは午後9時頃コペンハーゲンを出発。昼過ぎに北京に到着。そこから羽田行きに乗り換えて羽田に到着するのが午後8時。これだと到着後そのまま寝ることができて時差ボケ解消が楽なのではないかという仮設を立て実行してみたわけ。
その結果がどうなったかはこの先でお話するとして、まずは北京での乗り換え。コペンハーゲンで2時間の乗り換え時間と聞けば必要十分に感じるけど、さて、コペンハーゲンなどより遥かに大きそうな北京ではどうなのだか。
飛行機を降りててくてく歩いた先にあったのはここ。
この入国審査場の脇にある「24時間以内の国際線乗り継ぎ」という特別レーンがあるのだが、ここを通過するらしい。
このようにけっこうな行列ができていたが20分ほどで入国審査は完了。そのまま階下の保安検査を受ける。
この保安検査が実にうるさい。ことモバイルバッテリーについて。自分の国で作ったモバイルバッテリーがよく爆発することをご存知なのか。
私のモバイルバッテリーも調べられたが許容範囲内なので没収されずに済む。予定より早く保安検査等を通過できたのでそのままラウンジへ。
そうそう、北京についたことをつぶやこうとしてもさすが中国。当然送れない。対策はあるのだがそんなことをしている時間がなかった。それより大事なことがあったのよ。
ラウンジでは食べ物や飲み物に目もくれずエレベーターで階下に降りシャワールームへ。
シャワールームそのものは立派なもの。…なんだけどさ、なんか上海でよく感じてた下水のような匂いがちょっと気になるのよね。
そしてツッコミを入れたいのはこれ。
ここれはどう見ても「推PUSH」が正解でしょうがっ。まったく逆になっている。ありがちな話としては誰かが逆にいたずらで貼り替えた…なのだが、どうもそんな剥がしたあとなど見当たらず単純に間違ってはられて誰からもツッコミを受けていない気がする。
ふぅ。スッキリした…なんてやってたらもう搭乗時刻間際じゃないかっ。行かないと。
羽田行きの搭乗口に着いてみると、さすがは日本の航空会社と褒めるべきか、それともいつも遅れる中国の空港の傾向に対策したか、搭乗予定時刻より前なのにすでに搭乗を開始している。そのまま搭乗口を通過。機内へ。
今回の帰省で期待していたことの一つ。ANAのビジネスクラス。日本の航空会社としての「お・も・て・な・し」を受けるに違いない。正直ヨーロッパのややもすれば淡白に見えるサービスで満足をしているのだが、これはこれで話のネタになるじゃないか。というわけで、肩で風を切ってビジネスクラス用の前方搭乗口へ。
搭乗するといつものAnother Skyが聞こえてくる。そりゃいつも乗ってる人は何も感じないだろうけど、個人的には「ああ、日本に帰ってきた」とはやくも外国で感じることができて嬉しくなる。あれ、やめないでほしいなあ。
結論から書くと、思いっきり肩透かしを食らった。まず私が想定していたことはキャビンアテンダントさんがやってきて「なんとか様、本日はご搭乗ありがとうございます(にこっ)」と笑顔でウェルカムドリンクをいただくこと。
予約してから気がついたのだが、この便は「あたり便」だった。というのも、見ての通り長距離国際線用の機材をどうも間合い運用しているらしく、このままヨーロッパでもアメリカにでも行けるような立派な機材(B773)の座席でした。
御存知の通り、現在ANAの長距離仕様のビジネスクラスは新シートへの改装中。もう改装直前で放置プレイ状態なのか、シートはくたびれ果てていた。正直これならSASがっすのスカンジナビア航空の勝ち(新シートで比較しないと公平じゃないけどね)。
さらに、機内で関税の申告書が配られると思っていたのだがこれもなし。単純に忘れられていたのか、はたまた私がなにかしでかしたのかは謎。いや、キャビンアテンダントさんとほとんどコンタクトを取っていないのだから粗相を起こしたとはとても思えないのだが。
さらに、機内食は事前に和食をネット予約をしていたのにどちらがいいか聞かれる。…なんおためのネット予約やねん。
テーブルは前から引っ張ってくるタイプで…でかい。
あられをばりぼり。日本のANAラウンジで同じものを見たような気もするな。
というわけで、出発前にできなかったシャンパンを撮影。
メインは一気にサーブされる。いや、3時間位のフライトで洋食の3コースなんてやってる暇なんてない気がするしこれでいい気がするが。ましてや和食をや。
食事は文句なく美味しかった。考えてみたらまともな和食など一年もごぶさたしていたいたのだから美味しく感じて当然かも。思えば、これ、現地で積み込んだ(つまり日本製ではない)和食だったのだろうけど気にならなかった。なんか、他のサイトを見ると味噌汁がインスタントだったとか書いてる人がいるけど…すいません。永谷園のインスタント味噌汁しか飲んでない私にはわかりませんでした。
食後には緑茶とアイス。食べ合わせ?なにそれ?個人的にはハーゲンダッツをありがたく感じる人。そういえば、子供のころ高級アイスといえばレディボーデンだと相場が決まっていた(冷凍食品の安売りの際もレディボーデンだけは「例外」扱いされていたんだぞ)のだが、あれ、どこに行っちゃったんだろ。
こうして午後8時前に羽田空港に到着。かなり遠い搭乗口に着いたものの、さすがは日本(というか自国民)、入国審査はあっという間に終わり、荷物もあっという間に出てきて私は迎えに来てくれていた親類の車に。ありがたや。
到着するなり車をおいて赤ちょうちんに連行される私。とか言いつつ飲んじゃうわけで。こうなるとそのあと眠れない道理がない。翌朝まで完全に熟睡しました。たぶんだけど、時差ボケには優しい時間帯の旅程だったと思います。
青組のビジは乗ったことが無いのですが、赤組もシツコク丁寧にされるかと言うと意外とあっさりしてます。夜間のお寝んね時間がある便だったせいか、特に消灯時間中はこちらからリクエストしない限りは放置でした。ただ、使い終わったおしぼりとか飲み終わったドリンク缶とかを通路側の座席の縁とか床の端っこに「処分して欲しいな」とい言う置き方をすると、気づいた時には無くなってました。
明るい時間もシツコク声かけては来ないけど、さりげなくケアしてるんだなとは感じました。多分、こちらからグイグイ行けば暇なら応えてくれるんでしょうね。
国内線だけかもしれませんが、青組さん安全ビデオが歌舞伎バージョンになってから、搭乗時another sky、降機時は歌舞伎の安全ビデオのメイキング画像になりました。以前はanother skyの曲に載せた、ありがとう、サンキュー、ダンケシェーン、テリマカシと言う各国のありがとうをアニメと共に流していてとても良かったのですが、つまらないメイキングになってガッカリです。
そうなのです。本文中に書くの忘れてましたが、エマージェンシーデモがおかしな歌舞伎編になってました。最近のはやりに乗っかった感じですが、わざわざメイキング画像まで見せる価値があるかどうかというと、疑問ですね。
今回の帰省でANAのフライトナンバーで都合4回ヒコーキに乗りましたが、そのうちの2回はコードシェア(ソラシドとIBEX)もう1回はターボプロップ機での運行でしたのでこの動画を見られたのはこの1回きりでした。
私としては別に放置プレイ全開で一向に構わないのですが、なんとなく日系の航空会社はしつこいほどの「おもてなし」があると勝手に思い込んでいたので意外でした。確かに深夜便でしつこいおもてなしをされたら完全に逆効果でしょうね。