ハノーファーで日本を感じるお昼を楽しんだ…うん、楽しんだんだいっ…翌日、今度は別の角度で日本を楽しむことにしました。Bad Langensalza(バート ランゲンザツツァ)という町に日本庭園があるというので行って来ました。
海外にある日本庭園。
ご想像の通り、私の知る限り例外なくがっかり系です。その昔、アイルランドはキルデアにある日本庭園に行ったことがあるのですが、曖昧な記憶をたどるとここもがっかり系でした。そういえば、同じくアイルランドはウィックロウにあるパワーズコートという庭園にも日本庭園があるのですがここも、なんだかなぁ~だった記憶があります。もう行く前からがっかり系と決めつけて嗤おうという腹黒い計画。
なんだかんだでうちからBad Langensalza (バート ランゲンザツツァ)まで130キロも離れているのです。ほぼ東京から軽井沢の距離です。しかも、アウトバーンを経由すると30キロほども遠回りになります。ドイツのイナカの怖い…あるいはすごいところは一般道経由でもこの距離なら2時間でたどり着けちゃうんですよね。下道大好きな私はもちろん下道経由。
2時間かけてちょうどお昼ごろBad Langensalza(バート ランゲンザツツァ)に到着。実は到着までにちょっとした番狂わせが。途中で朝食を食べようとしたのだが、目をつけていたカフェが混んでいて朝ごはんを食べられず。まずは何かを食べようとカフェへ。街の中心にあるカフェに飛び込む。
…いや、これは、ごはんじゃ…ない。
なんですが、美味しかったこともありこの巨大なアイスを見事に完食。お腹も膨れたところで日本庭園へ。
上の写真は、お店のテラス席から見た風景(厳密には立ち上がって撮ってるけど細かいことは気にすんな)。噴水を挟んだ反対側、ちょうど人が数人歩いているあたりの緑色の建物の1階に気になるものが。
Smoker’s Paradise
…いや、残念ながらこの地球上には喫煙者の楽園などもはや存在しないんじゃないかと愚考。嫁と冗談で、ParadiseじゃなくてSanctuaryじゃね…などと言いながらアイスを食べていた。
アイスを食べ終わったあと、気になったので喫煙者の楽園を見てみることに。
貸物件
やはり喫煙者の楽園など、少なくともドイツのこの町には存在しなかった…。
ちょっとここでさらに寄り道。このBad Langensalza(バート ランゲンザツツァ)はどうも「庭」で村おこしを狙ったらしく、市内のあちこちに庭がある。日本庭園もその一つ。いきなり日本庭園に行くのも芸がないので、まずはローズガーデンで、各庭の共通入場券€10を購入し、ここからスタートっ。
9月も中秋の名月を過ぎた半ばのお話です。当然ながら薔薇の盛りは過ぎてます。それでもいい感じの庭です。
この庭にちょっと不思議なベンチ(でいいのかな)がありまして。これ、二人で横並びに背中合わせで座るんです。何言ってるのかよくわからないかもしれませんがそうとしか表現のしようがない。なかなかおもしろい感じになりました。ちょっとほしいかも。
ついでにいい感じのカフェもあったのですが、アイスを食べたばかりだったのでパス。ちなみにここは裏から入ればローズガーデンの入場料を払うことなく訪問できます。
そして、次。本題の日本庭園。
ローズガーデンから歩くこと5分ほど。何やら見えてきました。
…ぉ、ぉぅっ。
この入口の屋根を見た瞬間に次のブログのネタになることを確信。さあ、皆さん、脱力と嘲笑の準備をして待てっ。
…あれ?
私の想像は裏切られた。思いがけずまともじゃないですかね。
いや、細かいところにはツッコミどころ満載ですよ。例えば、このなんちゃって鳥居。鳥居があるなら神社がないとおかしいだろっ、御神体はどこやねん…とかいう話になるけど、そんな無粋なことをいったら多分ダメ。むしろここまで再現したことを素直に褒めないと。
面白かったのがここ。ドイツ人のカップルがここを渡ろうとしたのだが、男性はおっかなびっくり、まずは石が滑ったり浮いたりしないことを確認しながらまさに石橋を叩いて渡る状態で渡っていった。女性の方は「私は向こうから行くわ」と渡ることを拒否。ドイツ人には危険に思えるんですね。これが。ちなみにうちの嫁様は日本での経験値をある程度積んでますので当然のように難なく渡ってましたけどね。
庭には錦鯉が。
中は「喫茶の亭」だそうです。日本人には思いつかない日本語センスです。入ってみましょう。
中にはちょっとした即売コーナー。お値段も悪くはないです。ほしいかどうかは別にして。
建物(喫茶の亭)と別の建物の間には盆栽が。
そして、庭はなにげに枯山水庭園を再現してます。
お次の建物の中は工事中。なんだ?中に植物が…。
建物の裏手から建物内奥にあるトイレだけは使えるようになっており中にはいれました。どうも中は植物園のようになっており亜熱帯の植物が生えているよう…なぜそうなった。熱海かどこかの植物園から着想を得た可能性はあるけど…正直良くわからん。
ちなみにこちらの庭は「幸福の庭」という名前がついているようです。
というわけで、正直なところ想像より遥かにマシな日本庭園にびっくりしたあとはお次へ。はっきり言ってここから先は完全なる消化試合なので読み飛ばしていただいても一向に構いません。
お次はMagnolien Garten。マグノリア、木蓮ですね。…なんて書いてますけど実はモクレンってどんな花か知らない。
とりあえず私の目にとまったのはアジサイだけでした。
で、このマグノリアの庭は実は入場無料で通り抜けもできまして、反対側にはBotanischer Garten(植物園)
こちらも共通入場券で入れるお庭ですが、正直見どころはなかった。季節外れだったしね。
もう今日のお話の文量も長くなってるのでサクサク先へ進みますよ。
町外れの植物園から10分ほどかけて街の中心近くにある薬局博物館へ。ドイツのある程度の規模の街には必ず調剤薬局があったようでその博物館。ドイツの他の街でも見たような気がしたので、「ここじゃないと見られない」というたぐいの物じゃないと思います。もしかしたらマニア目線で見たら全く違うことが言えるのかもしれませんが。
中に入ると目に入ったものは
水。
二人で美味しくお水をいただきました。正直これがこの博物館の一番の思い出です。
それじゃああんまりなので、少しばかし中の紹介もしますか。
個人的に気になったのはこれ。薬草を混ぜ混ぜする機械だそうですが…日本人的には別の機械にしか見えないですよね。
日本ではおそらく売れないと思うブランド名。
ちなみにこの博物館にでに他の庭との「共通入場券」で入れる理由はこの博物館にも庭があるからでして。そこでは薬草が植えられているのですが…
貧相…というより枯れかけてます。時期が悪かったのか水が足りなかったのか私のようにやる気が足りなかったのかは不明。生えているものも嫁いわく「あ、あれもこれもそれもうちの庭にある」程度のものらしいです。
そしてラストバッターはArboretum。日本語に訳すと樹木園。
うん。木がいっぱいの公園でした。それ以上の感想を私に求めないでください。
あはは、日本にはドイツ村と呼ばれるところは7箇所あるらしいです。
ええっと、私がぱっと思いつくところは千葉のそれと大分のですね。全く調べずに書いてますが、「フランス村」とか「アイルランド村」より数は多い気がします。…って、アイルランド村って果たして日本に存在するのかしら。
アイルランド村はないと思います。
パトリックデイの表参道だかのパレードに合わせた代々木公園のイベントがマックス?
以前はそこいらじゅうにアイリッシュパブがあったけど….
大掛かりな施設を作っても喜ぶのは、結局廃墟マニアだけということになりそう。
まあ、アイルランド村があったらトンガ村とかウルグアイ村があってもおかしくないので収集がつかなくなる気がします。まあ、アイリッシュパブばアイルランド村だ…とかいうわけのわからん主張もできそうですが。
個人的にはハロウィン大嫌いですが、ハロウィンもオリジナルはアイリッシュということにすれば良いのかなとは思います。
ハロウィン私も嫌いです。渋谷でハイタッチしている人たちのニュースを見ると、日本ではクリスマス以上にわけのわからんイベントに成り下がっている気がします。