「あの」名創優品がダブリンに堂々出店す

上海に出張に行ったときに気になった店があります。その名も名創優品。前回の登場時には名前こそ出しませんでしたが、上海のあちこちで見かけたどう見てもダイソーとユニクロを足して2で割って係数0.6をかけて劣化させたお店なんです。なんでこんなもんを改めて取り上げようと思ったのか。それは下の写真を見てもらえば話は早い。

こちら、上海じゃござんせん。EUの隅っこにあるアイルランドという国の首都、ダブリンです。ダブリン市中心部のショッピングセンター、Jervis Centreで本日撮影いたしました。

はい。パクリ店、堂々とダブリンに進出！

なんでもこの名創優品とやら、日本人も絡んでいるらしいですが、とりあえず何も知らずに日本にお住まいの方がこの写真を見たら…パクリ…いや、パクリという言葉が適当でないのなら、「大いに参考にした」お店と言ってもい納得されると思う。

で、まあ、これを中国国内でやっているならまだしも、堂々と第三国のアイルランドに出店されると、原初的な違和感と申しますか、いいのかなというか…まあ、ドイツ語で言えば「フザケンナ」と思ってしまうわけですわ。

まあ、とりあえず、店内を遠慮なく撮影してきましたので、ご堪能ください。コメントもお待ちしております。

こちら店全景。Jervis Centreの一角で確実に目立ってます。

こちらはご参考までに、ユニクロのロゴです。見ればわかると思うけど。すでに「なんだかなー」感が漂ってますが、めげずに店内に突入します。

店の入口に立ってます。売り場面積はさほど広くない…日本のコンビニ程度と言ってもいいと思います。

店内にいたのは店員さん一人のみ。たぶん日本人ではないアジア系の女性でした。

誰もいないのはお店が流行っていないから…ではなく、午前10時ごろ、つまりは開店直後の一番お客さんのいないと思われる時間帯に突撃したからです。確認はしてませんが、午後になればたくさんのお客さんが入っていると思われます。

ナウでヤングなダブリンっ子がこれらをみて「うそーほんとーかわいー」となるかどうかは昭和枯れすすきの私にはわかりかねますが、とりあえず、何かしらの「ツボ」を突こうとしている売り場展開なことは理解いただけると思います。

昭和枯れすすきのセンスで語っていいならイケてない商品たち。

なんだか日本だけではなく、デンマーク方面にもケンカを売っているような気がしますが…続けます。

価格はまちまちですが、€2.9（350円）からの設定の模様。かなり強気の価格設定です。

最初にダイソーとユニクロを足して２で割りどうこう言いましたが、こうやって写真を並べてみるとひとつ足りない要素がありますね。そう、無印良品。ダイソーとユニクロと無印と足して3で割って0.45の係数あたりが適宜な気がしてきました。

サングラスもいろいろと…。

別にこんな店が存在してもいいと思いますよ。問題は「日本品質」とかを強調していることで。この店の商品が期待のレベルに至っていない場合、「なんだ、日本クオリティってクソじゃねえか」と思われるのが問題だと思うんですよねぇ。そういう意味では…

Minisou Japanese Designer Brand

問題はここに凝縮されていると思うんですよねえ。Minisou Chinese Designer Brandを名乗るならなんの違和感も文句もないのですが、なんでMinisou Japanese Designer Brandを名乗るねん。お店のマネージャーさんにこの問題意識があるのかないのか…

…こちらのPOPでは「日本から」ではなく「世界中から」質の高いものを集めていると書いてます。なんというか、うまく訴えられないギリギリのところを攻めているように思えるのですが…なんかモヤモヤします。