【平成最後の日本帰省1】まずは訳ありのコペンハーゲンへ


2018年最後の更新です。今回は11月の日本帰省のお話その(1)です。クレタ島のお話が進行中ですがとりあえずこっちも同時進行で始めます。そうでもしないと…すべて忘れてしまいそうですので。「平成最後」ってのが安易に最近の流行り言葉を安易に取り入れた感満載ですが…まあ、いいや。

2018年の帰省。最近はやりの言い回しを使っていいなら「平成最後の帰省」…なんですが、また変なことしたんですよ。通常、SASがっすのスカンジナビア航空で帰省する場合、ハノーファーから当然、コペンハーゲンを経由して成田に向かうわけですが、数年前から土曜日のハノーファー=コペンハーゲン間の運行を取りやめてしまったので、遠回りなハノーファー=フランクフルト=コペンハーゲン=成田という旅程で予約。明らかに無駄でおかしな旅程ながら「むしろなにか起こるかも」という不純な動機で予約。

 

こちら「変更後」の旅程です。

 

予約後しばらくして、「時刻変更のお知らせ」メールが届く。何が違うのか最初はよくわからなかったが、よく見るとハノーファー=フランクフルト間の出発時刻が10時15分から10時30分に15分繰り下がっている。結果として、フランクフルトでの接続時間が65分から50分に。まだMCT(最低接続時間)の45分より5分余裕があるが…余裕のない接続であることは疑う余地がない。

 

こうなると私の中にはこんなバラ色の未来予想図が…。

 

(ここからバラ色の未来予想図)

 

まず、ハノーファーからフランクフルトまでのルフトハンザのフライトが何らかの理由で遅れる。こんな厳しい接続だからわずから遅れでもいい。結果、フランクフルトからコペンハーゲンまでのフライトに乗り遅れる。

 

もしそうなると、コペンハーゲンから成田行きのヒコーキに間に合いません。となると、やむを得ないので、フランクフルトから東京(羽田でも成田でも)への直行便への振替となり、あら、席が空いてないので、やむなくファーストクラスにアップグレード。成田ではなくより便利な羽田に本来よりも早い時刻に到着っ

 

(妄想ここまで)

 

…まあ、妄想するのは個人の勝手ですが、そんなおいしいことが起こるはずがない。もし、フランクフルトで接続に失敗した場合、次のコペンハーゲン行きに振替となり、コペンハーゲンからは上海または北京行きに振り替えられ、東京に着くのは予定の半日遅れ…というのが関の山。実際はどうなったかと言うと…まったく想定外の事態が起きたのですがね(次回のお話予定)。

 

当日の朝、最寄り駅まで嫁に車で送ってもらおうと朝起き。時間があるからスマホで列車の乗車券を買っておこうかとドイツ国鉄のサイトに行ってみると、なんと1時間に1本しかない地元駅からのハノーファー中央駅行きが運休!ふざけんな。

 

仕方ないのでうちからだいぶ遠い(ハノーファーにより近い)別の大きな駅まで送ってもらうことに。

 

この駅にけっこう早めに着いた。ここからハノーファーまで毎時3本の運行があるのだが、そのうちの1本は運休。その運休の列車の次に出るのが別線経由で遠いので実際の利用価値は無し。その次の列車に乗ろうとし、お茶でも飲むべとのんびりコーヒーを飲んでたら、私が次善の策で乗ろうとしていた列車も運休!慌てて舌をやけどしつつコーヒーを一気飲みして、より時間のかかる別線経由でハノーファー中央駅に向かったのでした。

 

ハノーファー中央駅に着いたはいいが、今度は中央駅から空港まで毎時2本ある近郊列車が間引き運行されている。おかげで乗り換えに妙な時間が空いてしまい、荷物が多く行く場所もないのでなぜかトイレの前で座ってしまう私。

 

トイレ前で撮影。今回の行きの荷物。

 

結局空港に着いたのはヒコーキの出発の1時間前の9時25分。予定より大幅遅れ。まったくドイツ国鉄は信用ならん。

 

こうしてようやくスーツケースふたつを預け入れ身軽になれました。ここから先はリュックひとつのみ。

 

 

時間があまりないにもかかわらず…

 

 

…こんな写真を撮りたいがためだけにラウンジに寄るアホタレな私。

 

こうして無駄にスパークリングワインを一気飲みして搭乗口へ。

 

フランクフルト空港到着時に撮影したパノラマ合成写真。

 

ハノーファーからフランクフルトまでのヒコーキはE195というあまり馴染みのないヒコーキ。単通路で2-2の座席配置といういかにもなコミューター機なのに、驚くのはその奥行き。なんと30列もある。

 

ちょっと自慢させてもらっていいですかね。今回はアップグレードなどでなく、最初からビジネスクラスなんですよ(セイバーっていうセール運賃ですが)。過去に数度インボラアップグレードでルフトハンザのビジネスクラスに乗ったことはあったけど(たとえセール運賃でも)お金を払ってビジネスクラスに乗るのは初めてです。もう肩で風を切りながら搭乗。

 

さあ、刮目せよっ。これが英スカイトラックス社(SKYTRAX)から、ヨーロッパで唯一の5つ星エアラインに認定されたルフトハンザのビジネスクラスだっ。

 

 

 

 

ビジネスクラスですが…何か?

 

ご存知のかたも多いかもですが、ヨーロッパ内のビジネスクラスなど、私の知る限り詐欺です。座席はエコノミークラスと一緒。まだルフトハンザはマシな方でお隣の席がブロックされている。つまり2-2の座席を1-1で専有できるわけ。

 

で、今回は前から9列がビジネスクラスになってまして。そう、このなんちゃってビジネスクラスは航空会社にとって実に便利な方法です。座席の売れ具合に合わせてビジネスクラスとエコノミークラスの境界をテキトーにずらすことができる。今回はビジネスクラスの客が多かったのかまえから9列目までビジネスクラス指定。

 

で、前の方の、「常時ビジネスクラス」の列では使われない座席には最初からテーブルが置かれてまして、自分のスペースとして利用できます。一列目の左側は通路際がブロックされ、その後ろでは窓際…と互い違いにブロックされるので自分の後席には誰もいない…ことになってます。つまり、後席に気を使わずに座席のリクライニングができるわけ。

 

ところが、私が座った後列の「いつもはエコノミークラス、場合によってはビジネスクラス」という航空会社都合で変わる座席列にはこのテーブルが設置されてません。なので、途中からこの互い違いのパターンが崩れており、私は指定通り窓際に座ったにもかかわらず、後席の客も窓際に座ったので私は座席を倒しづらい状況に。…もとより倒す予定はなかったけどね。

 

そして、羨望のビジネスクラスの早めのランチはこれだっ。

 

(左上の赤い物体はムースのようなもの。ラズベリーか何かだったっけな)

 

パンが温められて出てきたことは評価できるかも。まあ、それ以外は…うん…アレだ。実質35分くらいのフライトでごはんが出てきたことに感謝すべきだな。

 

 

そんなこんなでエコノミークラスと同じ席という快適なビジネスクラスでの実質40分ほどのフライトを終えフランクフルトに到着。

 

到着はほぼ定刻通りの午前11時25分。時刻表の時刻より5分早い。…のだが、実にありがちなことに、到着の滑走路から駐機場までが…遠い。所定の沖止めの駐機位置までフランクフルト空港の端から端まで移動して、地上に降り立つことができたのは11時40分。さらに5分かけてバスでターミナルへ移動。

 

 

幸い、シェンゲン内の移動なので出国審査も保安検査もないのでそのままコペンハーゲン行きの搭乗口へ。幸いにしてバス到着口から割に近い搭乗口だったので着いたのは11時55分。この時点で出発の25分前ながらもう多くの客は搭乗していた。というわけで、定刻に到着したにもかかわらず、乗り継ぎはけっこうギリギリでした。何らかの事情…ありがちなのは例えばバスラウンジが混んでいてターミナルへの到着が遅れたとか、不慣れな空港でまごついたとか、搭乗口が月ほども遠かったとかの理由で乗り遅れた可能性はあった。実際あと10分遅かったら乗り遅れていたと思う。乗り遅れたくない人は、フランクフルトやミュンヘンでは十分な接続時間を取りましょう。

 

また沖止めでバス移動だったんです。窓に私が写っているような気もしますがキニスンナ。

 

本日二便目のルフトハンザはA321。こちらはなぜか機材が直前にA320から一回り大きいA321に機材変更されてまして、それなのに完全にガラガラ状態(折返しののコペンハーゲン発が混んでいたとかそんなオチだと思います)。ビジネスクラスはL2ドアよりさらに後ろの12列目まで指定されており、私は…

 

 

…いつもの11Aに着席。ドアの前で足元が広いし、外もよく見えるし大当たりできなのだが、ここって私がいつもエコノミークラスとして利用している席なのよね…。

 

(やはり皆様前の方に座りたがるようで、横方向は見渡す限り誰も座ってません)

 

そして二度目の機内食。

 

 

正直感心した。というのも、最初のフライトと同じものが出てくるんじゃないか…という予感があったのだが、ちゃんと違うものが出てきた。

 

正直食事よりも気になったこと。

 

 

…お外に見えるのは、1時間半ほど前に飛び立ったハノーファー空港じゃないですかね…。はい。90分かけて戻ってまいりました。無意味なことしてますわ。

 

こうして無駄にフランクフルトを経由してコペンハーゲンに到着。続く。