ある日、社内を歩いていると、とある部長さんの部屋の中にあるものが目に飛び込んできた。
FOR SALE “NEW” HALF PRICE
…なんですと。
部長さんは不在。メールを即送信。割と仲のいいひとなのでもうくだけた感じで「Wiiちょーだい」と書いただけ。
二日後、Wiiがうちにやってきた。もともとWiiがいくらするのか私は知らないが部長さんが100ユーロというので、100ユーロ置いてきた。あとで調べたら、Wii Fitplusはタダでもらった計算らしい。本日現在こっちは箱から出してさえないけど…。
ちなみにこの上司さん、Wii Fitplusを美容と健康のために買ったらしいが、ダンナさんに「うぜえええええええ」といわれた挙句に心が折れて三日坊主になったらしい…って、それじゃあ新品じゃないじゃん。厳密には。
うちにWiiを持って帰ると、問題発生。その問題とは
うちにはテレビがない。
テレビがないのにWiiを買うなと笑われそうだけど、私には私なりの考えがあった。Wiiをパソコンのモニターにつなげるに違いないと。ところが、Wiiについて来たのは見慣れた赤白黄色のアナログケーブル。こんなもんでどーやってパソコンのモニターにつなげるんだよ。
困ったときはGoogleに聞くのが一番です。結果、Wiiをパソコンのモニターに接続するのはことのほか難しいことが判明。オフィシャルサイトには無理と書いてあるし(日本語ね)
だったら、アナログ接続もできるプロジェクター(映写機って訳すのかな)を買おうかと一瞬思ったが、まともに使えるものは500ユーロ以上する。こんなもん買ったら本末転倒どころの騒ぎじゃない。
じゃあ、安いテレビを買うのも一考だが、うちにテレビがないのはある意味で自慢。テレビを見ないのにテレビを買うのも愚の骨頂。テレビを買ったら(少なくとも理屈の上では)テレビライセンス(日本的に言えばNHKの受信料みたいなものか。年間160ユーロ程度)が発生する。それもばかばかしい。しかも、パソコンのモニターは新しいの買ったばかりだし。
結局、話は戻って、無理やりWiiをパソコンのモニターにつなぐことに。そのためにはコンバーターなるものを買わなければいけないらしい。というわけで、コンバーターを買いに行きましたよ。Maplinに。
マニアックな製品と、マニアックな店員が揃った変な店Maplin。そこに行くとやはりあった、このコンバーター99.99ユーロもしやがる。…せっかくWiiを半額以下で買ったのに、セーブした分がぶっ飛ぶ計算になりこれまた本末転倒。うーんと店頭で悩むこと15分。突然私の頭の上に電球マークが(←何かを思いついたらしい)。
その製品の型番を念仏のように唱えながら店の外に出た私。取り出したるは仕事用のツール(のはずなのに全然使いこなせていない)Blackberry。これ使ってAmazon.co.ukにゴー。ありましたよー32.95英ポンド…半額以下じゃねえか。Rip off Ireland(ぼったくりアイルランド)とはよく言ったもんだ。
というわけで、そのまま自宅に帰ってAmazonより注文。ついでにケーブルも注文。ああ、こんなことが続いてたら、俺、街の店では買い物しなくなるよ。
数日後、着きましたよ。商品が。
なんですか。この胡散臭い商品は。
Compatible with Wü
(Wü対応商品)
なんだ。そのWüってのはっ。
もしやと思って箱の裏側を確認
MADE IN CHINA
ですよねー。
かくして、Amazonでの評価がけちょんけちょんに悪かったこともあって、動くかどうかかなり不安だったもののちゃんと動きました。ちなみに、Wii以外のPS3とかはこんな苦労せずともパソコンのモニターにつなげるらしい。だったら、安いからとWiiに飛びつかず、PS3とかを買ってれば良かっただけの話じゃねえか。
今日の教訓:安いからと飛びつかず、ちゃんと調べてから買え。ばかもん。
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