あまり話題にはなっていない模様ですが、GoogleがGoogle Mapのサービスの一環としてやっているStreet Viewが東京でもサービス開始と相成りました。面白いですよー。東京の下町の裏通りまでしっかりと収録されています(ある意味怖いかも)。おヒマな方は、Google Mapより試してみてくださいませ。
さてさてリクルート社が出しているR25という無料雑誌があり(といいつつ実は本物を見たことがないのですが)そこが、サイトも運営してます。結構最近の記事。
貧国アイルランドが大躍進を遂げた理由は?
ふむふむ、アイルランドネタですな。読んでみましょう。以下、黄色が原文、白が私の軽いツッコミです。一度原文を上のリンク先から読んでみてください。
アイルランドといえば何を思い浮かべる? アイリッシュダンスにギネスビール、場所は…どこだっけ? 正直あまりなじみがない。
うんうん、確かにそうかもしれない。
しかし、人口ひとり当たりのGDP(名目国内総生産)を見ると、EU内で第2位、世界でも第4位だそう。アイルランドは人口約400万人の小国。つまり、総額としてはそれほどではないが、ひとり当たりで考えるととても豊かな国なのだ。
これ、どの発表を基にしたのかわからんけど、たぶんアイルランドの上に来るのはルクセンブルグとノルウェー、アイスランドだと思う。見ての通り、小国がトップに来ている。ルクセンブルグがトップに来ている裏にはとんでもないカラクリがあるらしい。
リンク先を読むのが面倒くさいという人のために一言で書くと、GDPを計算するときに外国人労働者はカウントされていないということ。さて、アイルランドのGDPの計算のときに、果たして外国人労働者が計算されているのかどうか。納税者人口じゃなくてフツーの人口でやっている可能性があり(要調査ですが)もしそうだとすれば、私たち外国人労働者が母数に含まれていないというとんでもない数字のマジックが隠されていることになります。
かつては貧国として有名で、19世紀には主食のジャガイモが不作となり、「国内では生きていけない」と海外へ逃亡する国民が多かった。人口が半分に減ったという話もあるほどだ。そんな国にもかかわらず、大躍進した理由はどこにあるのだろう?
そうだそうだ!ぜひ教えてくれ!
「アイルランドは現在、アメリカ企業のEU向けの輸出・製造の拠点が置かれ、両者の架け橋となっています。なぜ外資企業が集まるかというと、国民のほぼ全員が英語をしゃべれること、教育水準が高いこと、そして法人税をEU諸国内で最も安くするといった外資優遇政策をとっているからです。アイルランドは貧国だったため、国内産業が育たず、外資を受け入れることが成長の近道でした。内資企業との利害調整などの障壁もないため、このような政策がとれたのです」(中央大学・田中素香教授)
…って、すでに外資企業は外資優遇政策の期間が過ぎて東欧やインドなどに逃げ出しちゃっているような気が。
アイルランドの人口は福岡県くらい。小国ゆえ、小回りが利き、大胆な政策もとれ、まとまりやすいそう。勤勉で優秀な人材が多く、賃金が安いことも成長の一因だ。
大胆な政策ねえ。まあ、国としてタバコを公共の場から締め出したとかそういう一歩先を行く政策はいくつかあったかもね。
勤勉で優秀な人材?
ふむ。じゃあなぜ、月曜日と金曜日は週半ばに比べて道が空いているのだろう。それはまだいい。
賃金が安い?
アイルランドの現在の法的な最低賃金は1時間当たり8.65ユーロ、日本円換算で1400円超です。この数字をご覧になってもアイルランドは賃金が安いとおっしゃるのだろうか。あ、そうそう、さっきの一人当たりのGDPの話もユーロがここ数年ドルや円に対して高止まりしている、つまり、下駄を履かされているという事実もあると思うのだが。
「役人も優秀です。EUからの援助金をインフラ整備や外資誘致のために効率的に使っている。大学を含めて教育費も無料です。今は住宅市場に陰りが出始め、やや苦しいですが、政府・労組・資本家の協調体制で切り抜けられるでしょう」(同)
さいですか。「政府・労組・資本家の協調体制」といえば響きはいいですが、要するに「みんながみんないい加減」…すいません。言い過ぎました。自重します。
現在はDELLやIBMなどIT産業を中心に1000以上の企業が進出。世界に散らばったアイルランド移民も、豊かになった母国に戻りつつあるという。
だから、DELLもIBMもすでにアイルランドからほかの国へシフトを始めてるってば。
小さくてもマイナーでも、豊かな国になれるものなんですね。
ま、なんだかんだ言っても私がこの国ですでに9年も仕事をしていることに尽きるのかもしれない。ま、こんないい加減な感じで毎日を過ごせる素晴らしい国なのだから、このまま続いてほしいもんだと思います。やれやれ。