今さらですが、私、ドイツ北部のハノーファーからさほど遠くない…まあ車で1時間圏の片田舎に住んでいるんです。ハノーファーと聞いて食いついてきた日本人女子がいた。
「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベに行ったことがありますか」
…何だよそれ。
聞けば、日本の伊勢丹だ三越だのデパ地下に出店している本場ドイツのバウムクーヘンを売るお店…らしい。その本店というか、元のお店、本家本元のホレンディッシェ・カカオシュトゥーベがハノーファーにあるらしい。女子力の高くない(男だし…)さらに、日本の情報から浦島太郎さんになっている私が知るはずがないわ。
というわけで、行ってきました。本家本元のホレンディッシェ・カカオシュトゥーベへ。言うまでもないことですが、ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベなるくそ長い名前はいちいちタイプせずにコピペ対応しております。
クルマで行ったのですが、話をわかりやすくするために中央駅から歩いて行った設定にします。
こちら、ハノーファー中央駅の中央の出口です。駅の反対側にも出口があるのですが、外へ出る人の流れに従えば、よほどのひねくれ者でもない限りこちら側の出口にたどり着くはずです。それでも不安という人は、1番線のホームの側に来ればいいです。中央駅からは見ての通り半地下道もあり、実はお店のすぐ近所(具体的には地下鉄の次の駅Kröpcke)までこの地下道が続いているので雨の日でもほとんど濡れずにお店までたどり着けます。
同じ場所で振り返って撮影。つまり、駅から出てくると、この右手にデパートが見える風景を見るはずです。このガレリアカウホフというドイツ国内どこにでもあるデパート、日本のデパートより敷居は50センチ以上低いですが(当社調べ)、それでもビンボー人の私は有料駐車場として以外全くお世話になってません。
この通りを200メートルほど進むと…
…最初の角がこれ(Kröpckeという街の中心の中心)。これを11時または1時の方角に150メートルほど進むともうお店はすぐです。
今回は1時の方向に進んだので次の狭い道を左折。
はい到着。
…なんちゅーか、割とドイツのどこにでもある感じがするフツーのカフェやん。あるいは日本のオシャレ女子の皆様は感涙に咽ぶのかもしれんが…うん、まあ、どこにも伊勢丹だ三越の陰は感じなかった。私のようなビンボー人は伊勢丹だ三越だと名前を聞くだけで構えてしまうのだが。それにしても、本家の看板ではHOLL.KAKAO-STUBE(ホル・カカオシュトゥーベ)と略してるじゃねえか。一生懸命名前を覚えた俺の努力を返せ。
中に入ると、こんなふうにカウンターがありまして、ここでケーキを注文、飲み物の注文はテーブルまでウェイター・ウェイトレスさんが聞きに来てくれます。お会計はお帰りの際にテーブルにて…となります。
というわけで、せっかく来たんです。噂のバウムクーヘンをいただきましょう。
…てか、バウムクーヘンなど
…ねえぞ。
行ったのが午後4時とか、割と閉店時刻に近い時間帯に行ったからかもしれないが、バウムクーヘンどころかケーキも余り残っていない状況。残ったケーキがまとめられている感じ。とりあえず、目についたケーキを注文。チョコレートケーキで、上は赤ワインをベースにしたソースだった。早い時間帯に行けばバウムクーヘンがいただけるのかどうかは再調査が必要。
日本ではありえない、でもドイツではフツーのケーキ横倒しで持ってきてくださいました(ヘタをすると、ケーキ横倒し+フォークをケーキにぶっ刺してくる…というコンボ技もあり得る)。うん。ナプキンとお皿が「ここはホレンディッシェ・カカオシュトゥーベなのよ」と主張してますが、それを除けば、極めてフツーだわ。
それもそのはず、私は致命的とも言っていい間違いを犯している。ここは「カカオシュトゥーベ」…ココアのお店なのよね。なのに、いつもの癖で何も考えずにラテマキアートを頼むアホな私。しまったー、バウムクーヘンばかりを考えていたよ。
その点を嫁が見事にフォローしてくれた(意図したわけじゃないんだろうけど)。嫁はちゃんとココアを注文。やってきたケーキはもちろん横倒し。
…美味しかったです。
たださ、他の数あるドイツのカフェと比べてここが頭一つ抜きん出ていたか…と言われると大いに疑問。店内の雰囲気も古き良き感じで悪くなく、また来たいと思わせるカフェには違いないんだけど、他と違い、はるか日本で伊勢丹だ三越だに出店するようになった、唯一無二な特別感…ってのを感じないのだ。
その理由は…件のバウムクーヘンにお目にかかってないからに違いない。というわけで、帰りにお持ち帰りコーナーを注意深く見て回りましたよ。
…チョコレートや
…ケーキのたぐいはあるのだが…
…あった!これじゃねえか!これ。カットされてるんじゃん。
それにしてもいいお値段です。キロあたり42ユーロ…5000円超ですね。というわけで、いくつかの商品をお持ち帰りー。
帰り際に外のショーウィンドウの写真も撮ってきました。
今日のお持ち帰り戦果。
バウムクーヘンの切れ端に、チョコレートコーティングされたバウムクーヘン。
裏返すとお値段が…このプレーンバウムクーヘンが600円とはドイツ的にはずいぶん強気な価格設定です。日本のデパートだとさらにお高いんでしょうか…。
味ですが…プレーンの方は私の口に入らなかったので知らん。チョコレートコーティングされた方は…もちろんドイツ的に甘かったけど、私の好きな感じのミルクチョコで何個でも行けそうな感じでした。もちろんお上品にいただくべき商品なんでしょうけどね。(ダークチョコ版も売ってました。オトナの方はそちらもどぞ)
お持ち帰りコーナーでも嫁は実にファインプレーをした。これを追加で注文したのだ。
ココア。
あー、俺のバカバカバカ。なんでカカオシュトゥーベに行ってココアの持ち帰りを思いつかないんだよ。ホントに今日のネタは嫁に救われたわ。
この250g入りの小さな缶のお値段は7.5ユーロなり。これまたドイツにしては強気な価格設定だなあ…と最初は思ったのだが、実はかなりお買い得と気がついた。というのも、このココア1杯につき、この缶のココア小さじ1に対し、砂糖を小さじ2杯足すのだ…どんだけ砂糖入れるんだよ…というツッコミは置いておいて、自分で砂糖を足すことを考えれば、この缶、実は750グラムの容量がある…と考えることもできるわけでして。うん。これ、日本へのお土産にもなるな…って、あ、ここに値段書いちゃった…。
ところで。店内でのカフェの明細は…
ココア €2.7
キャラメルラテマキアート €4.0
ケーキ1 €3.1
ケーキ2 €3.3
…どっちがケーキ1なのかさっぱりわかりませんが、合計€13.1でした。お持ち帰り商品はかなり強気な価格設定という印象ですが、店内での飲食はこのあたりの相場に完全に合致してました。日本的に考えても、お茶とケーキでおひとりさま850円は…かなり安いですよね。
結論としては、ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベに来るためだけにハノーファーくんだりまでやってくるのはどうかと思いますが、もしハノーファーまでお運びになる機会があるのなら…アリだと思いました。
本家本元、Holländische Kakao-Stubeのサイトはこちらからどぞ。ただしドイツ語です。
お久・・・ではぜんぜんないですね。知人女性とドイツネタ(福岡からドイツのお城に嫁いだ人がおり、後継者問題でお悩み中とか)で盛り上がっていたので、つい寄り道しています。
まずココア。バンホーテンは基本砂糖なしですよ。ミルクも砂糖も自分で入れます。結構早い時期に某社からここへ切り替えましたので、ええっ、砂糖入りしか知らなかった?とびっくりです。砂糖結構入れますね。苦いですもの。珈琲の苦さとも違いますから、砂糖なしで飲めるんだろうかと思います。冬場欲しくなりますが、夏場はいいかな。
ケーキセット850円は安いですね。随分前になぜか福岡のイムズ1階に、ウィーンのオーバーラーが店舗。(海外店舗はここのみでした)行きましたよ。セットで千円でした。平成初期です。うわ〜、そこそこのランチが食べられる・・と思いながら、しつこく食べにいってました。撤退しましたから、いい思い出ではあるのですが。
福岡では、今は南区にあるサイラーが有名です。パン屋さんですが、ケーキもあります。HPあります。美味しいですが、いつも人でごったがえしてます。高いのだろうか・・・。プリンなどは、コンビニより安いですよ。(コンビニが高過ぎると思います)ただそんなには行かないですね。
ところで、ま〜ったく関係ないのですが、こんな記事が・・。これは紹介!というのもあって、やってきました。
https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/22/train-emergency-216-people-stopped_a_23417605/?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
あ〜あ・・・。
ほー、お城と結婚したんですか…とかくだらないツッコミはやめときますが、そういえば、スットコランドあたりでは古城を1ポンドとかで売ってるらしいですね。ところが、文化財保護法的ななんかのおかげでお城の保全義務も発生するらしくそれにとんでもない費用がかかるとか。ドイツのことはわかりませんが、お城を守るのは大変でしょうねえ。
あのココア、あー、お店オリジナルじゃないんですね。勝手にそうだと思いこんでました。そして、お子ちゃまの私には無糖のココアなどありえません。
JR大分駅のしでかした件ですが、もともとはドリームにちりんという夜行列車が走っていた名残り…なんですよね。あれがあった頃は、たぶんですが駅は24時間開いてたんじゃないでしょうか。たしか大分駅で時間調整のため長時間停車していた気もするし。
初めてコメントします。昔の記事ですがカカオシュトューベについて調べていてたどり着きました。本店の様子が伝わってきて、すごく面白かったです。日本のカカオトューベは召し上がりましたか?日本人はしっとり柔らかなバウムクーヘンを好むので、本店の味からは少しアレンジして作っているのではと想像します。バウムクーヘンが大好きなので、またドイツのバウムクーヘンについてレポートして頂けるとありがたいです!
いらっしゃいませ。
もう3年も前の記事ですね。まさかこのあとコロナだ何だで1年以上も州都ハノーファーに行けない時が来るなんて思ってませんでした。現在ロックダウン中ですので、当然こちらも営業していません。
お恥ずかしい話ですが、日本のカカオシュトューベには行ったことがないんですよ。いつになるのかさっぱりわかりませんけど今度嫁と帰省したらお邪魔してみます。
バウムクーヘンは、私の見方が悪いだけかもしれませんがカフェの定番メニューじゃないんですよね。ケーキのたぐいはあってもカフェで頂くというものじゃない気がします。スーパーでも売ってるんですが新鮮なものじゃないので大して美味しいわけじゃない。正直美味しいバウムクーヘンが食べたければ日本に行くべきじゃないかと真顔で思ってしまいます。とはいえ探してみます。まずはロックダウンが解除されてカフェが再開されないことには話になりませんが。
今後とも宜しくお願いします。