思いつきGalway日帰りWa Cafe訪問(1)

土曜日、ダブリンで一日ぽっかり予定がない事に気がつきまして。思いつきで…

 

そうだ Galway 行こう

 

…というか、今から行くんです。移動中あまりにヒマなので同時進行的に書き始めてアイルランド国鉄の車内にいたりします。

 

かれこれアイルランドに15年とか住んでましたが、長距離列車に乗ったことは全くと言っていいほどありません。最貧だった頃は鉄道は高いので長距離バス一択でしたし、もし、友人とかと旅行となるとレンタカー。

 

就職してちょっと余裕が出てきたら車を買ってしまい、それ以来、ダブリン市内の移動以外では自分の車のみになってしまい、列車で移動するという機会がないままになってしまったわけです。

 

残念なことにアイルランド国鉄って、観光目的では役立たずなんですよね。例えば、アイルランド西部に旅行に行くとなると定番はゴルウェイを足がかりにして、そこからコネマラ地方だモハーの断崖だ…となるわけで、鉄路はその入口のゴルウェイで終わってしまうので、そこからの手段を考えると結局バスだレンタカーだとなってしまうわけです。

 

今回は…といえば、ちょっと10年以上ぶりとかにゴルウェイの街を歩いてみよう…というゆるいあるのかないのかわからない計画なので鉄道にしようと。

 

当然バスも考えたんだけど、確かにバスのほうが安かった。…なんだけど、車内での快適さなどで勝手に列車に軍配を上げた。しかも、私の滞在している場所からだとバスで市内に戻ってHeuston駅より列車に乗るよりも、途中駅までバスで行き、そこから各駅停車→長距離列車と乗り継ぐのもありと気がついたわけ。

 

まずはネットで予約。予約は簡単にできまして、ドイツ国鉄と異なり、長距離の部分では無料で座席指定が出来た(あるいは直前に購入した高めの運賃だから出来たのかもしれない)。で、そこで出てきた予約番号を駅の券売機に入力すると乗車券が手に入るらしい。ここまでが事前準備。

 

ちなみに「高めの運賃」でも、ダブリンからゴルウェイ往復は€40でお釣りが来ます。距離にして東京から塩尻あたりの距離。新幹線などがなくトロトロ行くあたりも似てるかも。ちなみに塩尻まで特急で片道7000円とかかかるから、アイルランドのほうがはるかに安い気がする。

 

土曜日の朝、ダブリンは雨模様。

 

 

バスを降りて駅に向かうと

 

 

誰もいない。窓口すらも閉まっている。

 

 

幸い券売機は作動していたので(そうでないと…詰む)、11桁の予約番号を入力してみた。すると、名前だのクレジットカード番号だのの一切の追加情報を求められずに乗車券が吐き出されてきた。

 

 

乗車券ゲットだぜ。

 

…とポーズを決めても大丈夫。誰も見ていない(セキュリティカメラは知らんけど)。

 

 

ホームに降りても誰もおらず、定刻にやってきた各駅停車はといえば…

 

 

…ほぼ貸し切り。この車両に関していえば完全に貸し切り。まあ、土曜日の朝に郊外方向に向かって移動するアホなどいないってことなんだろうけど…それにしても寂しいな。

 

 

途中のPortarlington駅で乗り換え。ここでの乗り換え時間は40分。あわよくばカフェでもあればいいなあと淡い期待を抱いていました。幸い改札がなく外に出ることが出来たのですが…

 

 

…なんも…

 

奥にある家みたいなのが駅舎

 

…ない。

 

暖房など入っているとは思えない椅子が6脚あるだけの待合室があるばかり。ここで40分待ちですか。ダブリンヒューストン駅発ゴルウェイ行きの列車の最初の停車駅は、ゴルウェイ線に枝分かれするここ。つまり、ここ以外での接続はありえないのです。もうちょっと接続を考えられんもんですかね。

 

 

結局待合室でおとなしく待つことに。

 

 

10時1分発のゴルウェイ行きは定時にやってきた。…んだけど、この座席指定システムのせいか、お客が空席や自分の席を探して右往左往。乗車しても人が通路で止まってしまう。数分の停車時間のうちには自分の座席にまでたどり着けなかった。

 

最初の各駅停車と違い、こちらは完全に満席。デッキに立ち客が出る始末。それはしょーがないにしても、朝の10時だというのに酒盛りをしている客がかなりいるのだ。うるさいだけじゃなくて車内全体が酒臭い。うるさいのはノイズキャンセリングヘッドフォンで撃退できるが酒臭いのはどーもならん…というか、朝の10時にしてこの列車は居酒屋列車となって酔客が大声で話しており、ノイズキャンセリングヘッドフォンも無力。アイルランド…そういえばこんな国だったなあ。

 

お向かいさん、仲良し女子会はビールでスタート…といった趣でした。

 

今気がついた。ゴルウェイ線って単線だわ。それで2時間に1本しか運行してないのか。

 

 

途中で車内販売が来たので、フルーツケーキとコーヒーを注文。コーヒーはインスタント。ドイツ国鉄のコーヒーは値段はほぼ同じながらちゃんとドリップコーヒー。ドイツ国鉄の勝ち。ってか、メニューを見たらコーヒーは二種類ある。もし、30セントの差でインスタントコーヒーだったのなら…売り子さん、どちらがいいか聞いてほしかった。

 

 

それにしてもこの指定席システムは独特のもの。座席が指定されている席にはXX駅から予約席…と座席の上に表示されている。そして、その駅を出ると、なんと!座席を予約している人の名前が表示される!つまり、私の名前が…。ここはワシの席!というマーキング行為には最適ながら、個人情報なんとか法とかに引っかからないんですかね(と自分の名前をウェブで晒しているアホが言う)。

 

 

 

そんなこんなでゴルウェイに到着。ゴルウェイには(大昔に)何度も来たことがあるけど列車でたどり着いたのは今回が初めて。というわけで、駅からの出口がわからない。なにを間違ったか、この出口というよりはトイレ脇の通路から外へ。

 

さて、なにを、すべえ。

 

 

…やることが…ない。

 

ゴルウェイにやってきた目的は実はたった一つだけある。それはWa Cafeという日本人が経営しているらしい日本食レストランに行ってみること。ちょっと見かけた動画で気になって、酔狂にも日帰りでゴルウェイまで行こうと思い立った次第。

 

酔狂には違いないんだけど、この動画を見てこの日本人のオーナーさんが気になったのよ。うまく表現出来ないんだけど、この方、ちょうど私と同じ頃にアイルランドにたどり着き、私がのほほんと勤め人生活をしている間に、おそらくひとかたならぬ努力をされて自分のお店を出されたと。私よりも若干歳上ながら、どんな方なのか御尊顔を拝見したくなった次第。

 

まあ、そのお話そは次回更新として、とりあえず、てくてくお散歩開始。Eire Squareを抜け、目抜き通りへ。細かくは店の入れ替わりなどはあるんだろうけど、当たり前の話、通りそのものは変わってないから、昔来た時の土地勘で迷うことなく街中を歩く。

 

 

目抜き通りを歩き始めて数分で、件のテレビ番組にも出てきたレストランTomodachiを発見。なるほどなあ。大型店だし、何より街のど真ん中の目抜き通りのデパートの真向かいという最高の立地にあるこのレストラン、とんでもなく目立つ。

 

中に入って市場調査をしてみたい気もしたが、そんなことをするとWa cafeでお昼ご飯が食べられなくなるので自重。私はテレビのグルメレポーターじゃないし、そもそもが自腹。そんな無駄ができるわけがない。

 

 

マーケットをしている場所に到着。あー、ここも件の番組で出てきたわ。件の番組に出てきたと思われる人もいた。

 

以下街中をお散歩したのだがグダグダになるので省略。Wa cafe訪問記は次回に続く。