さあ、大分です。嫁もいつの間にか大分も三回目です。思えば色んなところに行ったのですが、ただおんせん県大分をナメちゃいけない。いろんな観光地があるんです。例えば
臼杵石仏。
…赤文字にした割には地味ですが、まあいいや、行くぞ。
実はここに到着する前に他のことをしているのだがちょっとネタにしづらいのでパス。とりあえず、午後遅くに向かったのが「国宝」臼杵石仏なのです。
…現場からは以上です。
なんか臼杵方面から石つぶてが飛んできてますが続けます。
いや、実際大して書くことないのよ。山というか丘に石仏が点在してるんだけど、一部は保存作業のため公開されてなかったし、信仰心などなく歴史にも興味が無い私にかかると、石仏も「ほー」っとしか思わなかったし。
駐車場の脇には臼杵名物の臼杵煎餅の製造直売所があるのだが…ごめんなさい。コドモの時からこの年寄り向けと思われる臼杵煎餅は私にとって不動の「美味しくない大分銘菓ナンバーワン」でして、近所の家とかに行くと必ずこの煎餅があって勧められるのが嫌だった(すごく個人の意見です)。
こののち友人と梅の花大分店で夕飯。ここもすでに二度目なのだが…。まあ、一言で言えば個室でいただける豆腐レストランです。個室でコース料理…とかいうとえらい贅沢感があるのだが、実際は居酒屋で飲むのとさほど変わらない。もっとも運転して帰らなければいけなかったのでノンアルコールビールを1杯飲んだだけなのだが。
…というわけで、この日はネタにできることがない。翌日へ。
翌日は、四国へ行きました。
…はい。話がぶっ飛びました。ちょっと時計の針を戻す必要がありますね。
この週末は実家のおとんおかんとどっかに出かけようと計画していたのです。特に日曜日辺りにどこか近場の紅葉狩りとかいいかな…と。平たく言えば家族サービス的な日…ですね。というわけで、ドイツからおかんに聞いたんですわ。
「どっか嫁とわしと一緒に行きたいところはありますか」
「しまなみ海道!」
…おかん、意味不明だぞ。しかも数年前に行ったじゃねえか。しまなみ海道に日帰りするのかよ。
「一泊する」
「って、おとんはどーすんのよ」
「置いてく!」
…嫁に聞いてみた。
「行く!」
…どうも私の周りには頭のネジが緩んだ人が多い気がする。「おまいう」って突っ込みも来そうだけど、なんか変だぞ。まあ、嫁と母親の仲がいいことは慶賀に堪えないことなのだろうと思い、かわいそうなおとん無視で計画を練りました。
一泊するとなると、やっぱり道後温泉かな…と、松山市内の宿を探し始めたのだが…まあ、きれいに満室。通常一泊1万円程度の宿が4万円(注:お一人様です)とかふざけたことを言っている温泉宿が空いていたが、それ以外は本当になにもない。ちょっと検索範囲を広げるとホテル ファインガーデン松山という宿が空いている。
調べてみると、なになに、ご休憩が5600円で、ご宿泊が…ってこれ、ラブホテルじゃねえか。嫁と二人ならともかく、いくら同じ部屋じゃなくても母親をつれてラブホテルに泊まるとか絶対に有り得ない。こうして血眼になって愛媛県内の宿を探すが、本当に何も空いてなかった。そんな中、ようやく見つけたのは今治国際ホテル。
ここも謎だった。というのも、ホテル公式サイトではすでに満室と出ているのだが、某旅行代理店のサイトには空き室ありと出ている。大手の旅行代理店だから自社枠を持っているのかな…とも思うがどうも怪しい。まあ、申し込んでみよう。結果、ちゃんと二部屋予約できた。その他もいろいろ計画を立てたが、まあ、ネタばらしを最初にしちゃってもつまらない。実際どうなったか。は続きを読んでくださいな。
土曜日の早朝出発。まずは関サバ関アジですっかりおなじみになった佐賀関を目指します。はい、ここから国道九四フェリーで四国を目指します。なんか知らんが、このフェリー、この10年で4回とか乗ってるな。
ここ、九州と四国を最短で結ぶフェリーなんです。豊予海峡の海峡幅はたったの14キロ。なので、ここに橋をかけて高速道路だとか、トンネル掘って新幹線とか夢物語があるのです。まあ、橋やトンネルがあると便利なことに異論はありませんが、実現可能性は限りなくないだろうなあ。
三崎港から針のような佐田岬の中心を貫くメロディラインで東に移動。途中、伊方原発脇にある道の駅(伊方きらら館)に寄ったのだが…まあ風の強いこと強いこと。嫁とおかんはじゃこ天(さつま揚げ)なるものを食べているが、これもまた、コドモ時代の頃から美味しさがさっぱりわからなかったシロモノ。…とどのつまり私は子供の頃から食の嗜好に変化がない…ってことみたいですな。
大洲市へ。「伊予の小京都」大洲市へ。まず向かったのは臥龍山荘(がりゅうさんそう)へ。Wiki的なことは本家に任せるとして、ちょっとそこの奥さん、見てよ、この写真。
こんなことを書くと、臼杵市のみならず大洲市方面からも石つぶてが飛んできそうですが、正直ここに期待をしてなかった。…のですが、この燃えるような紅葉のお陰で評価が5割増しになった(当社基準による)こともあり、ここでは思いがけず、今回の日本帰省の中でも一二を争ういい風景に出会えた。
風景だけじゃなくて、ここで案内をしてくださった方も親切だった。こんなページをご覧になっているはずはないけど、それでもお礼をしたいです。ご親切な説明、ありがとうございました。
この川べりに建つ不老庵が一番良かったと思う。肱川という川べりの崖の上に建っているのだが、なんというか、「リアルな高所恐怖」をちょっとだけ味わった。柱も細いし、縁側の柵も低く、アホな自撮りなどしていたらうっかり落っこちそうな気がする。そんな想像が簡単にできる高さだったのです。
お次は大洲城。中は…うーん、ま、こんなもんでしょ。はい次。…また怒られそうだけど、日本全国のお城って再建されたものがほとんどだから、郷土史にでも興味が無い限り中の展示は面白くないのよねぇ。ついと臥龍山荘で、「共通入場券だと200円お得ですよ」というありがちなセット販売に騙された。
あとは、館内は履物を脱いでこちらのスリッパをご利用ください…ってのが大嫌い。人が履いたスリッパを使うことにものすごい抵抗感を感じる。ちょっと小林製薬さん、「スリッパクリン」とか「スリッパ!履く前に!!」とかいう携帯用スリッパ除菌スプレーか何かを作れば売れるかもしれませんよ。
今度は訳あって大津市内でも長浜という町へ。ありがちな話ながら平成の大合併で大津市と合併した旧長浜町。ここに来たのには理由がある。もちろん、重要文化財の長浜大橋を見に来たのではない(それは私一人なら訪問したろうけど)。
行き先は、青島…と言っても通じないよね。長浜から船で30分ほど行ったところにある猫島なのです。身も蓋もない言い方をしていいなら、猫好きの嫁へのご機嫌取りですね。
ところが、この人口16人ほどしかいない離れ小島に渡るのはそうそう容易ではないらしいのだ。所要時間30分ほどの渡し船が一日2便出ているらしいのだが、定員はわずか34人。しかも、一便で行って二便で帰る人のために、二便の定員は一便の乗客数を減らすらしいのだ。
意味がわからんという人、仮に一便で島に渡った人が10人とすると、二便の定員は34引く10で24人になるというわけ。これ、島に宿泊施設がないので一便で島に渡った人は二便で帰ってくるだろう(帰ってこられないと困る)という話らしい。…なんか行けるのか心配だな。
かくして、長浜の町で遅いお昼ごはんにして、港の駐車場に車を停めて港まで行ってみた。すげー強風だな。そういえば、国道九四フェリーの甲板に出たときもすげー風だった。
…おお、船は停泊してる…が誰もいない。なんだろ
終日欠航
…そーゆーオチですか。
自分の想像力の欠如に情けなくなった。国道九四フェリーの甲板上で風が強いと思ったときに、途中の道の駅で強風に晒された時にどーしてこのフェリーが欠航している可能性を考えなかったのだろう。
まあ、フェリーが出ないのならどうしようもない。とりあえず、今治方面に走り出す。
運転しながら色々考えたのだが、松山市内で観光をするにはあまりに時間が足りない。大洲城に行った後に松山城…というのもどこかマヌケだし、かと言って道後温泉に行くのも慌ただしい。
そんなことを考えながら夕やけこやけラインを運転してると…確かに浪が高いわ。フェリーが結構したのも納得がいく。そのまま松山市に入り、何も決められないま混雑した松山市を出てしまった。
泥縄式で検索した結果出てきた目的地は今治のタオル美術館。何も考えずに今治市街地に向かってみたら…とんでもない郊外にあるのね(また平成の大合併で今治に編入されたパターン)。ここ。もう日も暮れかけた午後5時に到着。今気がついたけど、ここに行くなら、松山から海沿いの国道を進むのではなく、松山自動車道を使えばよかったのね…。無計画だといろいろ無駄なことしてるわ。
タオル美術館ですが…不満はないけど、感動もなかった。広大な庭園に、立派な美術館に、なんでも揃うお土産屋さん。非の打ち所のない観光地。…なんだけど、なんというか、こーゆー観光バスが大挙して押しかけるような「作られた観光地」っていまいち好きじゃないのよね。別にタオル美術館になんの問題もあるわけじゃない。ひたすらに偏りまくった個人の意見です。読み返すと今日の日記はケチばっかつけている。ちなみにここで買った今治タオルは間違いなく良い品物でした(一部中国産だったけど)。
そして、苦労して何とか予約した今治国際ホテルへ。
ここ、今治のランドマークと言ってもいいようなホテルだと思う。だって、こんな高層建築ほかになかったもん。朝食のみにしては高かったけど、しょーがないやね。
受付で嫁とわしのツインルームはデラックスツインルームにアップグレードされたと言う。おおっ、期待しましょう。
おお、風呂トイレ別のお部屋。すげー。このお風呂があったおかげで私はここから今治の100ドルの夜景を見つつ風呂に入り大浴場に行かなかったのだが、これは正解だったらしい。大浴場に行ったおかんいわく、団体客などで芋洗い状態だった…とのこと。行かなくてよかった。
この日の夕飯は市内のふうらいという居酒屋さん。もちろん今治国際ホテル内にも立派なレストラン街があるのですが、その、ホテルのレストラン…って、自腹となると…ねえ。
ふうらいさんの料理に文句はないが嫁がタバコの臭いに閉口していた。そう、日本では未だに分煙が進んでいないのでこと居酒屋とかになるとタバコの煙がばんばん飛んで来るのよね。…ああ、最後まで文句しか書いてない。
私の界隈は分煙、若しくは全面禁煙が当たり前です。場所にもよるのではないでしょうか。
私の印象としては飲み屋さんは大手のチェーン店などはよくわかりませんが、基本的に喫煙が認められている気がします。受動喫煙防止法とやらが議論されているようですが、結局タバコは吸えちゃう…ってことになるらしいですね。
船に乗る時は、波の高さくらい予め調べておきましょう。4m以上で大抵の船は欠航します。巡視船と自衛隊の艦船は別ですが。(45度傾いても元に戻ります)
四国は唯一未踏の日本の島なんですよね。貧乏臭い感じで書いておられますが、こっちからみると極めて豪勢な生活をなさっておられます。羨ましいなあ。
はい。反論の余地のない正論です。ふだん船になど乗らないのでその感覚を失念しておりました。
貧乏「くさい」ではなく貧乏です…ですが、ホリデーのときくらいお財布の紐をゆるくしていいと思ってます。ドイツでの生活は客観的に見ても慎ましいと思ってます。
お久しぶりです。
そう、臼杵せんべい。Snigel氏には評判が良くないようですが、実はウチの相方の好物で、九州物産展で売ってたら買って帰るくらいだったりします。
前にも書いたかもしれませんが、ウチの相方、博多と大分のハーフでして、父方の大分の実家に帰省したときにいつも出てくる臼杵せんべいが好きになったらしいです。
逆に、母方の博多に帰省したときに出てくる博多名物ニワカ煎餅は、焼印の顔が怖くて小さい頃にトラウマになって以来、食べられなくなったそうです。
どっちも、卵煎餅でたいして味は変わらんと思うのですけど、不思議なもんです。
お久しぶりです…と申し上げたいところですが、Twitterで毎日お見かけしているのでそれもちょっと(;・∀・) という感じですが。
そう「博多と大分のハーフ」というフレーズはよく覚えております。で、臼杵煎餅ですが、一般的な評価はmoppieさんのご指摘の通りです。私が知っている頃の大分のイナカのジジババの家のちゃぶ台の上での臼杵煎餅の普及率はすごかったです。たぶん私の味覚がおかしいんです。
その二◯加煎餅は知らなかったのでググってみたのですが、怖いというよりタレ目でちょっと脱力系な気がします。私、あの臼杵煎餅の蜜と玉子せんべいの組み合わせがアレだと思っているので、このニワカ煎餅は案外いただける…かもしれません。
ええええっ、二◯加煎餅を知らない?九州人なのに?私は元は鹿児島産ですが、鹿児島在住時から知ってましたよ。固い。とにかく固い。で、苦手です。そらあ軽羹の方が美味しいです。ついでに鹿児島名物あくまきも覚えておきませう。(ご存知なければ)
そう突っ込まれると返す言葉もありませんが…確かに私の知識の偏りはかなり激しいです。しかも、九州に住んでいた頃よりもすでに他の場所に住んでいた頃のほうが長いんです。すでに、日本に住んでいた頃と海外に住んでいる年数が同じくらいになってきてます。
というわけで、あくまき?調べてみましたが…ごめんなさい、遠慮系の食べ物です…って私、自分では偏食はないほうだと信じてるんですけど…。