本日は嫁たっての希望で地獄谷野猿公苑へ。スノーモンキーパークですね。
こと、もし地獄谷野猿公苑の訪問をご検討中でこのページにたどり着いたというお方は、今日の日記はとりあえず去年の日記と比較の上読んでほしいのです。季節により地獄谷野猿公苑の攻略法は全く異なるぞ…というお話です。以下、上のリンク先をお読みいただいた…という前提でお話を進めさせていただきます。
前回の経験を活かして、まだ午前9時到着を狙い朝早くから出発した…かったのだが、今回は、友人と私の二人ではなく、嫁までついている…人数が増えるともたつくのよね。そんなこんなで、上信越道の信州中野インターを降りた時点ですでに午前9時。出遅れました。インターからも20分とかかかるので、地獄谷野猿公苑下の駐車場に着いたのは9時20分。
前回も車を停めさせていただいた猿座カフェに「あとでお昼をいただきますので車を停めさせてください」と友人がお願いに行く。そこで言われたこと
「サル、まだ来ていないみたいですよ」
なんですと?
とりあえず、1.6キロの道のりを20分ほど歩いて野猿公苑に到着。入場券売り場のお姉さんにもやはり「サルは来ていない」と言われる。
いやはや、「去年俺様はここに来たんだぜ。俺様は野猿公苑のことをよく知ってるんだぜ」という思い込みというか、思い上がりのせいで、事前に野猿公苑のサイトに行って調査をすることをしなかったのだ。待っている間に野猿公苑のサイトを見てみると
(転載ここから)
8月も後半になると森では既に実りの季節を迎え、クルミやクリ等、秋の木の実や果実が実り始めています。それに伴いサルたちの行動も活発となり、野猿公苑に現れるのが遅くなったり、早く帰ってしまったりと言ったことが多々あります。
更に、秋が深まるころになるとサルたちは交尾の時期も重なり、益々行動が活発になります。これから秋冬にかけての次期、サルたちの行動が不規則で予想がし難い状況が続きます。
サルたちがいつ現れるかわからない状況でサルたちが現れるまでお待ちいただくことも多々ございます。入苑料をお払いの上、施設内で映像や資料をご覧いただきながらお待ちただけます。サルが来ない場合でも入苑料の返金は致しません。
サルたちが観れないでお帰りになる場合は気持ちばかりですがプレゼントをご用意しております。
(転載ここまで)
…はっきり書いてあるやん。すごく納得。おサルさんは秋は温泉にのんびり使ってるほどヒマじゃないと。
まあ、行ってみた。
しーん。
おサルさん、いない。
友人:「おー、あんなところにでかいスズメバチの巣がある」
ん?と思ってカメラでズームインしてみると…
ありますね。でっかいのが。この距離だからまだいいけど、家の軒先とかに発見したらBダッシュで逃げるわ。
本筋とは全く関係ないのですが、今回の帰省でカメラを買い替えました。また小さくて使い勝手のいいIXYにしようかと思ったのですが、1万円くらいのコンデジを買うならスマホで充分だなと。だったらもう1段上のやつを買おうと思い切って3万円近くするコンデジを買ったのです(私にとっては「思い切って」の買い物です)。Powershot SX720。IXYを使い慣れた私にはゴツくてでかい。
なのですが、光学ズームが40倍とかついている。なので、さっきのスズメバチの巣を電子ズームを使わずに撮った写真が上のもの。確かにコドモの運動会とかで保護者が使うのに便利そうですが、当たり前の話これだけのズームだと狙わないと被写体を捉えるのが難しいのよね。
そんなことをして時間を潰すが、サル、来ない。ここにライブカメラが設置されており温泉の近くに立ち、数分遅れで更新される画像に「わーい、俺が映ったー」なとど虚しく遊ぶが…サルは来ない。
待ちくたびれて、待合室に戻る。係の人が申し訳なさそうに
「今、係りの者が、山にサルを探しに行っております」
とのこと。見つかればサルを誘導してくるらしいのだ。…んなことができるの?
さらに教わったことが、ここのサルは完全に集団で行動しているとのこと。つまり、公苑にサルがやってくる時は全員まとめてやってくる。私のようなひねくれ者が一人で公苑に「今日は俺だけ温泉に入るけんね」とやってくる可能性はないらしいのだ。
到着後無為に1時間半が経過。待機中のほかのお客も一組、また一組と帰ってゆく。どうも帰る時にサルに会えなかったお詫びの粗品的なものをもらえるらしいが入場料の返金はない模様。まあ、お土産をあげるいわれもないわけで、ある意味良心的といえるかも。
一度外へ出て戻って来る…という選択肢はあまり現実味がない。一往復するだけで3.2キロの道のりを歩く。で、もう一往復したら、6.4キロ歩くことになる。歩いている時間だけで1時間半とかかかる計算。
こりゃ諦めるか、ああでも遠路はるばるドイツから来た嫁に悪いなあ(って条件は私も同じか)と逡巡していると、奥にいた係の人の無線機がなにかがなりたてる。私には何を言っているかさっぱり理解できなかったが、係の人が翻訳してくれたところによると、ようやくサルが見つかったのでこちらの誘導している…とのこと。
それから10分くらい待ったろうか。何をどうやったのかはさっぱり不明ながら、おサルさんたちが秋のお忙しい中、公苑にやってきてくださった。色めき立ち、温泉あたりに集合する人間たち。
ところが…。まあ、そりゃそうだ…という気はするのだが、おサルさん、そのへんに撒かれたおそらくとうもろこしか何かを食べることに忙しく、じじむさく温泉に入るサルなどいないのだ。中には温泉を舐めているような仕草をするサルもいたが…中には入らず。
まあ、嫁もサルを見ることができ妥協できたらしく、諦めた。もうお昼です。戻りましょう。こうして、野猿公園に2時間以上滞在し、温泉には入ってくれなかったけど、サルには会えた。
そして、猿座。今回はお昼をいただく。
私はラーメン。嫁はWrap…あれ、日本語でなんていうんだ。これ。日本にまで来てWrapを食いたいのか…と嫁に問い詰めたい気もしたが、まあ、気持ちはわからんでもない。ラーメンは専門店じゃないから大したことはないだろうとタカをくくっていたが、期待はいい方に裏切らまして、美味しかったです。
お腹も満たされたところで出発。前回はこのあと草津温泉に行こうとして失敗したのだが、今回は逆方向に小布施町に向かう。ちなみに今回雪は全く見えなかったが草津温泉に抜ける国道は11月半ばにしてすでに冬季閉鎖されていた。
向かったのは小布施町。小布施には葛飾北斎の美術館があり、北斎の天井画が展示されているそうな。そこに友人が連れて行ってくれた。
葛飾北斎は、私の中ではなんかすごい富士山の絵を描いた人…くらいの認識だったのだが、まあ、ほかにも、この人、生涯でものすごい数の絵を描いたとか、それもそのはずえらい長生きだったとか、何度も引っ越したとか、いろんなことを知った。まあ面白かったと思う。
…ただ、残念なことに、件の天井が「男浪」「女浪」は貸出中とやらで複製を見ることしかできなかった。
そののち、小布施のまちなかを軽く探索。この「小京都」、正直観光客で溢れかえる本物の京都よりも性に合っている。時刻もすでに遅かったこともあり、軽く見て回り北斎館の真向かいの桜井甘精堂北斎亭に落ち着く。もうラストオーダーの時刻。
…写真を見ながら上野のみはしのあんみつがたべたくなりました。いっつも帰省する度に通りがかって行きたくなるけど、特に男一人だと入りづらい雰囲気なのよね。…まあ、あんみつってそんなもんか。
おサルさん達、かわいかったですね。
観光のために餌付けされているのは、少しかわいそうな気がします。
ご意見ごもっともです。考え方次第なんですけど、この地獄谷野猿公苑、温泉街のすぐ近所なんですよ。…ってことは、温泉街に猿が出没をして悪さをする…って可能性もあるわけで。そこを餌付けでうまく共生している…という無理矢理な屁理屈も成り立つ…かもしれません。