さて、わずか5日間の滞在中、観光はほとんど…いや、全くしてないんですよ。市内観光は、過去数回の滞在で大体のポイントは押さえてあるし、それ以前に中国に興味…いや、そーゆーことを書いてはいけない。感性が豊かでなくなった自分が悪いんだよな。うん。それに、週末こそ実は仕事が忙しいので、それどころじゃない…というのも確かにある。
そんな中、仕事中サーバーに使う特殊なケーブルが無いことに気がつきまして、慌てて買いに行ったんですわ。その時のお話。
上海にもアキバのような場所がありまして。と言っても今の「お帰りくださいませ。ご主人様」とか言う訳のわからんメイドさんがいる街という意味ではなく、昭和の頃の「電気屋街」としての…うん、漢字で書いたほうがしっくり来る…秋葉原ね。(今の建て替えられて別物になったのではない昭和時代の)ラジオ会館のような怪しいビルが数軒並んでいるところがあるの。そこ、徐家匯って言うんだけどね。
そこに太平洋数碼とかいうまあ、ラジオ会館があるのだが、そこの支店みたいなものが会社に近い外灘にもあるらしいので、とりあえずそこに行ってみた。
閉店のお知らせ。
なんでタクシーの運転手さんが行き先を告げた(というか紙に書いてみせた)時に変な顔をしたか降りてわかったよ。そっか。潰れてたんだ。そりゃ潰れたとこに行けって変だよなぁ。でも言葉が通じないからいいや、行っちゃえ…ってことになったんだろうなあ。近所にもう一棟同じようなビルがあったようだがそちらも併せて閉店の憂き目にあってきた。
そこで件の上海の秋葉原こと徐家匯に素直に行かないのが私。オラオラと地下鉄に乗り宝山路へ。でも、乗り換えの都合で宝山路駅ではなく、ちょっと離れた四川北路駅へ。ここから宝山路まで徒歩10分といったところか。
おまけ。駅のホームドアのステッカー。智者守序…意訳すると「賢い人は秩序を守る→莫迦は並ばない」ってことですかね。いやホント、整列乗車ってどこの国の言葉なんですかね…ていう状態で、ドアが開くなり人が乗ってきて降りる人とぶつかる。ほかは知らんがことこの件に関しては東京は上海の遥か上を行っている。
地下鉄であっという間に
…こんなところから
…こんなところへ移動。
だいたい私は上海の何も知らない気がする。ちょっとわかるのは仕事の関係でちょくちょくやってくる(高層ビルが並ぶ写真の)外灘付近くらい。「上海」で画像検索すると一番上にやってくるこのあたり、新宿副都心よりももっと派手に高層ビルがにょきにょき建っている。新宿周辺だけを見て「俺は東京を知っている」なんて顔をできないのと同じ。こーゆー下町に来ると、なんかホッとするわ。
旧区改造。利国利民
読める。読めるぞ…いや、読めないけど意味はわかる。とりあえず再開発が必要なんですね。
駅を出て歩き始めた頃は「うわぁ、下町っぽいなぁ」とか思ってたけど
…だんだんすごくなってきたぞ。これってさ、私がかすかに覚えている昭和50年代の東京の下町をさらにボロくした感じじゃないかな。明らかにタイムリープしてしまったぞ。
あんまりこうカメラを向けるのもどうかと思ったので、写真は自重したんだけど、この辺の店、蝿がたかった生臭い魚なんかを売っている。別に私は潔癖症じゃない…むしろその逆だけど、ここで売ってるものを買って食べる自信はないわ。
そして、目的地に到着。うん。これ、相変わらず昭和30年代の秋葉原だわ。もちろん生まれてもないから行ったこともないけど。画面左手の薄暗い店の奥では店番の女性がTシャツをはだけて赤ん坊に授乳してる。…思わず見てはいけない物を見た気分になって足早で歩き去ったけど、こんな光景を見たのコドモのとき以来だよ。
中は…まさに混沌。怪しい中古のスマホから革のベルトまでなんでも売っている。更には、廃品から引っ張ってきたとしか思えない動くかどうか謎のマザーボードなど。怪しいわ。
で、私が求めているものを売っていそうな店はあったのだが、私が求めていたものそのものはなく無駄足に。この後、しょーがないから上海の秋葉原、徐家匯へ。ここも2年のうちにかなり状況が変わっていた。同じような他の建物が取り壊されたりアパレル系中心のビルに改装されたり、生き残ったのはこの一棟だけ(ちなみに名前は「太平洋数碼二期」と「美羅城」だったらしいです)
なんかわかった気がした。秋葉原もアキバに変わることができなかったら衰退する運命にあったんだわ。ネットその他におされて、こんな店舗で値段交渉をしながら買うような人って少なくなったんだろうなぁ。
で、捜し物はやはり見つからず、諦めて会社に戻りました。タクシーに乗るなり、少なくとも2年前にはなかったと思うもの発見。
…上海でも、お、値段以上…なんでしょうか。
ひなびた景色好きです。ほんと唱和ですね。昨日筑紫野市の比較的有名な蕎麦屋さんに行きましたら、来年で閉店との張り紙。理由は再開発です。蕎麦屋さんの裏側は天拝山の麓で、緑しかない空き地とこんもりとした木々に、柿の木の木の実のオレンジが彩りを添えていましたが、この風景が消えるかと思うと、なんだかなあです。人口増えている福岡都市圏ではありますが、空き家も一部で多くなっているのですが・・。
コメントに写真を貼り付けたかったけど、出来るんですか?それとも出来てもご迷惑なのかしらん。ちなみにその蕎麦屋さんも古民家利用で、それもまたいい感じなのですが。
ただ、蕎麦の味はやはり東京には叶わないですね。値段も東京と同じか高いくらいです。
九重の件の「大吊橋」界隈においしいお蕎麦屋さんがあったような記憶があるのですが、場所が思い出せません。どこだっけなぁ。
写真アップロードですが、このコメント欄に直接は無理です。が、https://www.fastpic.jp あたりを利用してリンクを貼り付けるのはありですね。ただし、リンク数が多いとスパム避けのためにコメントが一時検疫に入ってしまうことことは考えられます。
写真貼り付け止めて起きます。