黒猫と、黒白猫をうちにお迎えすると決めたその日の夕方。嫁両親に報告。どちらもあまりに想定内の反応だったのだが、嫁母は完全にはしゃいでいる。嫁父は
「猫ぉ?しかも子猫ぉ?よりによって二頭だとぉ?ダメだダメだぁ」
と反対。だが、嫁父が反対してもこの家では女性陣が結託して押し切ってしまうことはわかりきっているので半ばあきらめつつの反対。
それから嫁母がはっちゃけた。月曜日、私が仕事をしていたら何やら二階の(=私たちの居住部分の)リビングでなにやらガサゴソやっている(嫁は仕事に出ている)。気になって見に行くと…
…なにやら「幼稚園」が出来上がっている。幼稚園の仕切りの壁は、あの例のLidlで買った欠陥物置が入っていた箱。
で、私たちは近所のペット用品店にキャットツリーを買いに行く…が200ユーロとかけっこう高いことに気がつき二の足を踏む。うちに帰ってネットで調べてみたら、同じような商品が1/3の値段で売られている。ごめん。地元の商店を応援したい気持ちは確かにあるのだが、この価格差はありえんわ。しかも、地元の店だって、いつから展示されているのかわからない展示品を持って帰るのではない限り、お取り寄せ・配達になるというのだから話にならない。ネットで購入。
数日後、キャットツリーが届く。嫁の業務命令により、その日のうちに組み立てを命じられる。
午後11時。ビール片手にできた…はいいけど、でかいな。これ。
上の写真、レースのカーテンがおかしな形になっていることにお気づきでしょうか。嫁母が「猫が来るから切っちゃえ」と大胆にもハサミでチョキチョキと切ってしまったのです。ええ、いつからあるかわからない古いカーテンです。だけど、切っちゃうかね。ある意味大胆です。
嫁はこのツリーがいいと同意したくせに、猫が一番高いところから落ちたらけがをするんじゃないかとか、高すぎて登れないんじゃないかとか無駄な心配を始める。おいおい、アニマルレスキューのキャットツリーにちゃんとこいつら登ってただろうが。
さらに嫁は、わけのわからん猫の「ハウス」まで買ってくる。どっかで見たことあるなあ。これ。
…ああ、完全に一致ですね。というわけで、このハウスの名前はケニーに決定。
いや、猫ハウスの名前などどーだっていい。それよりも嫁と猫そのものの名前は何にしようと考える。個人的にぐりとぐらを推したのだが、ドイツ語として発音しづらい、挙句にグラってドイツ語で排水口の蓋のことだとか言い出し却下される。
じゃあ、俺が一頭の名前をつけるからお前がもう一頭の名前をつけろ…ということで同意。
うーん、黒猫と言えば…ジジ。ジジにしよう。あまりに安易だけど単純でわかり易い名前には違いない。と嫁に提案すると、思わぬ横やりが入る。
「あれ、ジジってオス猫じゃなかったっけ」
…そうでした(黒猫はメス)。わかったよ。じゃあキキにする。こうして黒猫は魔女の名前になる。どっちにしても安易だわ。
黒白猫の名前担当となった嫁は悩んだ挙句に
「ミントにする」
…どこからその名前が出てきたのかさっぱりわからないが、そうなった。しかも、日本語っぽくするとかでMintではなくMinto。はいKikiとMintoで欽ドン!賞決定。
ふたりで名前まで決めて盛り上がってきた木曜日に、アニマルレスキューからとんでもない電話がかかってくる。
「あのー、実は手違いがありまして、あの黒白猫を欲しがっている方が他にいらっしゃいまして、そのかわりに実はトラ猫のほうがまだ貰い手が見つかってないんですよ。もし可能なら黒猫と(白黒の代わりに)トラ猫を引き取っていただくことはできませんかね」
どーしてそんな人心を惑わすようなことを言い出すかね。そもそもトラ猫が私たちのお気に入りだったけどもう引き取り手が決まってたというから黒白にしたのに。そして、すでに嫁は黒猫と黒白猫を引き取るつもりで名前まで決めたので…というわけでその場で断ったらしい。…伝聞系なのは私はその電話のことを事後報告で聞いたから。
ただ、その場では断ったものの、電話を切った後にあーでもないこーでもないと考え始めたらしい。この決断は後々まで尾を引くことになる。
そんなこんなで、1週間のうちに猫様の幼稚園が完成。土曜日に満を持してお迎えに上がる。(続く)
キャットタワーも凄いけど、室内も広いですね。そしてカーテンを切る!猫思いというか何というか・・・。
引き取ってからの交換なんてありえんわあ。どうなるんやろ。
で、ボーナス画像。こんだけ猫いたら壮観ですよね。白黒もチャトらもなんでもござい。有名なはなももさんところの今日の様子。
https://twitter.com/hanamomoact/status/906149733378527232
うちで一番広い部屋が猫に占領されました。それにしても、いくら古いとはいえ、カーテンをじょっきんじょっきん切っちゃう嫁母には度肝を抜かれました。
引き取ったあとの交換は、新たな引取先を探すだけだと思います。「返品」した里親がブラックリストに載るかどうかは謎です。
リンク先、文句なしの猫屋敷ですね。ちゃんと避妊してないとねずみ算式にすごいことになりそうです。