(いや、工事のお兄ちゃんの写真が撮りたかったんじゃなくて、IKEAの写真が撮りたかったんです。)
11月20日に…ってずいぶん前の話ですが、IKEAに行ってきました。IKEA、日本に再上陸したので、結構多くの人がご存知なんじゃないかと思います。ご存じない方のためにかるーく解説すると、IKEAはスウェーデン生まれの家具屋さん。と言ってもそんじょそこらの家具やさんとは規模が違いまして、それこそ野球場くらいあるんじゃないかという売り場面積を持ってます。
(一見どっかのお宅の写真みたいですが、IKEAの展示場の中です。ちなみにあくまで「資料写真」ですので、実はドイツのIKEAの写真が数枚紛れ込んでます)。
私が知る限り、IKEAに来ると、まずは2階の「展示場」に行きます。ここで、部屋を模した売り場で、「ああ、この家具はこんな使い方ができるのね」とか納得したり、展示品のベッドに寝転がって「あーよきかな」とやったりとかしているうちに、1時間は余裕で過ごせます。人によっては数時間いけるでしょう。こんな展示場で実際に家具が使われているところを目にすると、ああ、なるほど、こんな感じになるんだなと、実感を持って感じることができます。
で、お疲れのところに表れるのがカフェテリア方式のレストラン。これがまた良心的な価格で(ドリンクバーが確か150円程度とか)ここで、スウェーデンの名物のあまーいジャムをつけたミートボールなどを食べつつ、連れとどの家具にしようかなどと喧喧轟々するわけです。これで最低30分。
で、階下に降りると、そこにはさっき展示場で見た商品が売り場にどかーんと並べられてまして、展示場ですっかり購買意欲が高まっていたところにきた売り場に抗せずに、ショッピングカートに思いつく限りの商品を入れてそのままレジになだれ込む…というのが王道。これでさらに1時間。
レジを通過したあとには、売店のようにスウェーデンの食品を並べた別の店がありまして、ここにスウェーデンの魚の瓶詰めとかチョコレートとかがこれでも勝手くらい並べられてまして、さらにそこで散財します。
仕上げはその横のホットドックの店で50円程度のホットドックをほおばりつつ家路につく。
以上のような展開で、半日は軽く過ごせます。
ただねえ、このあまりに巨大な売り場のおかげで、アイルランドに上陸するまでに紆余曲折がありまして、出店を表明してから軽く5年はかかったんじゃないだろうか。本当にダブリンの北の果てのBallymunに出店するまで。出店表明とともに出店できていたらおそらくアイルランドのバブルを謳歌してウハウハ状態になったと思われるが、出店許可があまりに遅すぎた。いざ出店したときにはアイルランドのバブルはすでに終わっていたというオチ。
とはいえ、開店当時はけっこう大騒ぎになりました。何せ、ダブリンのIKEAがオープンする前には、待ちきれない客が大挙して先に出店していた北アイルランドのBelfastのIKEAに押しかけていた(Bus Eireannはそのためだけのためにダブリンから直行バスを運行していた)なんてこともあり、けっこうな混雑に。
以上が話の前提です…長かったのう。
まあ、そんな場所だし、クリスマスまであと1ヶ月だし、しかも土曜日だしというわけで、店が混雑する要素はそろっている。私は一計を案じました。
そうだ、開店と同時に行けばいいはずだ。
なんて頭がいいんだ。オレ(←自分で頭がいいとか言ってるやつに本当に頭のいいやつはいないと思う)。かくして、朝の10時の開店10分前に駐車場に到着。
…空いてるし。
入り口の前には開店時には2-30人の人が待っていただろうか。これを多いと見るか、この売り場面積に比べて少ないと見るかは人それぞれ。個人的には少ないと思った。
10時ちょうどに、録音された、「IKEAはただいまオープンしました」というアナウンスが流れ開店。日本だったら入り口のところに従業員が整列していて「いらっしゃいませー」とでもやりそうなところだけど、もちろんそんなことをやっているはずもなく、フツーどおりに店に入っていく。
お客の全員が順路に従って展示場にずらずら入っていく中で、私は一人、階下の売り場へ。
貸切だぜベイベー。
何がベイベーなのかさっぱりわからないけど、とにもかくにも人がいない。ああ、よきかなー。いや、いつも人がわさわさといて落ち着かないまま買い物をしているのに比べてこれはなんていい状況なんだ。新調しようと思っていた、ベッドリネンを買い揃える。
40くらいあってもいつも行列になっているレジにも誰もいない。開いているレジはたった一つ、そこを使ってさっさと清算を済ませて、そのまま食品のコーナーへ。ここにも誰もいない。魚の瓶詰めなどを買い、ついでにおとなりのホットドックのコーナーへ。ここでホットドックを購入。ところが、あほな私はパンにはさんであったソーセージを床に落としてしまった。泣きそうな顔してもうひとつ買いに行ったら若い店員さんはただでくれた。
貸切のIKEAってなんていいところなんだ。
今回ダブリンのIKEAに行ったのは2回目でした。初めて行ったときはちゃんと展示場にも行きましたよー。そこで、いろいろ見て回りました。
おおー、この流しの下の扉にゴミ箱がついているなんて、スウェーデン的ですねえ。
で、そのゴミ箱にごみが捨てられているあたり、ダブリン的ですねえ。
ちなみに、ベッドリネンを買いに行って、ふと気がつくとシーツを買い忘れていて、実は未だに新しいリネンを開けていないことは、恥ずかしくてあまりいえないことです。せっかく買った冬用の掛け布団も、早く使わないと春が来る…。
<業務連絡>
本日より、スパム除けのための、キャプチャコードを採用します。よーするに、画像どおりの英字を入力欄に入れてくれれば、投稿できますよーというやり鷹です。最初の投稿時のみこの入力が必要です。お手数ですがよろです。
そもそも、そのゴミ箱をわざわざあけてみるあたりがSnigel的ですねえwww
>ダブリン的ですねえ。
ぎゃはは(^◇^)。大笑いしますた(^_^)v
今年もよろしくお願いします。
今年の目標は、「家の中で雨が降らない」ことです(爆)
>ひでかす
仕様ですがなにか?
…ってフツー開けるでしょ。ボタンがあったらとりあえず押してみる。引き出しがあったらとりあえず開けてみる。フツーです(←突っ込みどころ満載
>おりんぴあさん
今年もよろしくです。コメがひとつお返事なしで消えてしまいました。ごめんなさい。
> 今年の目標は、「家の中で雨が降らない」ことです(爆)
大丈夫です。IKEAには大きなタオルも売ってます(だから何)
まあ、雨漏りは大家の責任ですもんねえ。実際神に祈るくらいしか自衛のしようがない。
Snigelさん、まいど(^_-)-☆レスどうもです。
>雨漏り
その雨漏りもあるんですが、もう1つ頭が痛いのはこの大寒波による水道管凍結→破裂で最上階にある大きなタンクから水が滝のように漏れてきたことがあるので(しかもクリスマス明け)、それが再現されないよう毎日水の音にビクビクしてます(爆)。
なんつー古い家だ(゜o゜)>この家
>おりんぴあさん
あ、水道管破裂でしたっけ(Twitter)
大丈夫、ヒースローの騒動も「失敗から学ぶ」と言ってました。そちらの方はきっと失敗から学べる人たちですから同じことは起こりません…って言ってて全然説得力がないと自分で思うのはなぜだろう…。
あけましておめでとうございます。
つい最近までIKEAを「池屋」という日系企業だと言われ信じ込んでいたアホでございます。
それにしても家具以外にも食品売り場やレストランまであるんですね~ 今度行ってみよ!
あ、そうそう、日本帰省時に「指差し」買いましたので今年度少なくとも1冊分は印税収入ありますよ~
>ポチさん
遅ればせながら今年もよろしくお願いします。
タイトルのどーしょーもないダジャレは去年の西友のCM「♪せいゆう にとり あえーず いけあ(西友に とりあえず 行けや)」というわけのわからんCMソングから来てます。これ聞いて、「アエーズ」という店があると思い込んだ人がいるとかいないとか。なので、池屋という店だと思い込んだ人がいても驚きません。まあ、実際に行ってみると、おそらく日本人が思いつくスケールじゃないような気がしますけど(って日本のIKEAには実は行ったことがない)。
食品の売り場は、せいぜいコンビニに毛が生えたくらいの広さです。あまり過度の期待は禁物ですが、スウェーデンのお菓子や食品が所狭しと並んでいますので、楽しいですよ。あ、でもチーズとかは置いてないよな(輸入できないはず)。確かダブリンのにもなかった気がする。
まあ、機会があれば、話のネタにでもそうぞ。少なくとも日記のネタにはなりますからw
マケドニアのスコピエからギリシャのテサロニキへ、クロアチアのザグレブからオーストリアのグラーツへIKEA買い出しツアーがあるのは知ってましたが、まさか西欧のアイルランドでも隣国買い出しツアーバスがあったとは。
ま、あれだけ魅力的な空間じゃ仕方ないですかね。
>常緑樹さん
>マケドニアのスコピエからギリシャのテサロニキへ
…どこそれ(滝汗)…なので調べてみましたよ。
http://bit.ly/hXqSua (地図へリンク)
なるほど、片道233キロ、3時間の道のりですか。ちょっときついなー、いけるかなーって距離ですね。国境越えてバスまで出させる魅力があるんですねー。
(ちなみにもうひとつはこっちね
http://bit.ly/hXqSua )
考えてみたら、たかが一私企業のためにこんなバスが出てるって、IKEAくらいじゃないかな。商権が半径200キロを超えているってのは、どんだけ集客力があるのか(そして、その影でどんだけの地場の家具屋さんとかがつぶれて行ったか)調べたら立派な経営学のレポートになりそうです。
大阪のIKEAの展示場の中のトイレの便器のふたを開けると、
「ここで用を足さないでください」
と書いてあります。これって、大阪的なんでしょうか?
アイルランドはどうですか?
アイルランドやドイツの場合、便座の下に透明のアクリル板が敷いてありますね。
貼り紙とかはやっぱり日本らしい光景なんですかね。関東にはなかったりしたら笑えますが、どー考えてもあるだろうなあ。
気のせいか、毎年一つづづ歳を取っていくような・・・。
今は昔、指折り数えれば4年前の冬に最北のIKEYAに行ってきました。スエーデンとフィンランドの国境近くです。別に他と何等変りないIKEYAでした。見渡す限り森と雪原を走り抜けやがて北極圏に入る直前の小さな町にそれはありました。野生のトナカイやムース(ヘラジカ)、狼までが跋扈するとんでもないとこでしたよ。でも、店内に入れば暖かで並んでいる商品も配列も買い方も他店とまったく同じでした。その対比がある種の感動でした。
(あ、おまじない。Snigel,snigelsnigel・・・)
なるほど、最果てのIKEAとか興味深いけど、でも中はほかと一緒と。
考えてみるとIKEAの店の金太郎飴状態(どの店に行っても同じ)はマクドナルドのそれ以上かもしれませんね。
日本に帰省するたびに、日本全国どこに行ってもイオン(ジャスコ)のショッピングモールがあり、特に郊外の道はどこ走っても一緒に見えてきてますよね。つまらないなあと思いつつ、世界どこに行っても同じ店を出すIKEAをありがたがる私は多分論理の破綻者です。
ちなみにSnigelのおまじないは廃止になりましたw
腹抱えて笑いますた。
ありがとうございます。今回のはあまり自分で面白いなあと思ってなかったので(って思うときがあるんかい)、素直にうれしいです。