話は翌日へ。翌日は早起きをして地獄谷野猿公苑へ。あの、外国人観光客の間で話題沸騰中(かどうかは知らんが)の温泉に入るおサルを見に行こうと。
この温泉に入るおサルさん、けっこう有名だと思う。嫁両親(義両親っていうんですか、はいはい)も知ってるくらいだもの。
私、事前にこの公苑のウェブサイトに行って予習をした。そして誤解をした。サイトには「サルの来園時刻午前9時」と書いてあるのね。ああ、ということは、午前9時に行かないと温泉に入るサルを見ることはできないのね…と。というわけで、軽井沢近辺から友人のベンツ(自称)で2時間以上かけて公苑へ。
この公苑、最寄りの駐車場から1.6キロも歩く。つまり、片道軽く20分はかかるということ。幸い、いよいよ公苑近くになるまではほぼ平坦な道なのだが、未舗装の道で雪が溶けてややぬかるんでおり歩きづらかった。
午前9時の開園時間に間に合うべく急ぎ足で歩く。その努力の甲斐あって、午前9時の開園と同時に中に入る。一番乗りは高価そうな望遠レンズのついた一眼レフカメラを持ったおじさん、そして二番乗りは私たち。
一番乗りのおじさんはサルの温泉とは別の方向へ行ってしまい、結果的に私たちが一番乗りとなる。
おサルさん、いたー。
温泉入ってる-。
これは値千金の10分ほどだった。クラブツーリズムのタグをつけた団体さんが到着するまでの10分ほどは完全に貸切状態。写真を撮り、おサルさんを十二分に観察する。
おサルさん。数えはしなかったけど、百頭とかいたんじゃないかな。わんさかいたもん。ある意味人間社会と一緒です。
気持ちよく温泉に入ってたり、喧嘩したり、
ここのおサルさん、箕面のおサルさんと違い、擦れていない感じがした。ほら、おサルさんはすばしっこいから、油断してたらカメラとかを持っていかれる印象があるのですが、ここのおサルさんはとってもいい子でした。人間の足元を遠慮なく駆けていくものの、人間にはまったくちょっかいを出さない。子ザルに至っては、あとからやってきた莫迦な外国人観光客が触っていたけどおとなしく触られていた。言うまでもないことですが、おサルさんは踊り子さん同様(意味不明)お触り禁止です。係の人に怒られてましたから。
ちなみに、お湯の温度などはわからずじまい。気にはなったのだが…
お湯の中にうん(ピー)が浮いており、手を入れてみる気にならなかった(たぶんそれもやっちゃいけないんじゃないかな…という気もする)。
小一時間おサルの観察をした後、駐車場へ。道中結構な数の観光客とすれ違った。やっぱり朝一番に行ったのは正解。ただし、温泉に入っているおサルさんは午後でも問題なく見られる模様。
戻って気がついたのだが、車を停めたところ、カフェのお客様専用駐車場とか書いてるし。言い訳をすれば、ちょっと下にいた係の人がここに停めていいって行ってくれたから停めたんだけどさ。この辺、私は小心者ですのできちんとカフェでお茶をいただきました。
そののち友人が言うのだ。
「サルの温泉を見たんだから、今度は人間の温泉に行こう。日本一の草津温泉へ行こう」
私にケンカ売ってますか?おんせん県大分の人間に言うに事欠いて草津温泉は日本一だって。馬鹿言っちゃいけない。日本一の温泉は別府八湯です。…まあ、行くとしたら実は他のひなびた温泉に行くんだけどさ。まあ、友人もそれをわかった上で私をおちょくっているわけ。
まあわかった。草津をとことん貶してやろう(別府が日本一だと証明しよう)と草津温泉に行くことに。
公苑のある山ノ内町から草津までは峠を超えます。けっこうな標高がある模様。
段々と標高が上がるに連れ雪深くなっていきます。
ついに路面も雪で見えなくなりました。観光バスはチェーンを巻いて走ってます。この友人の黄色いナンバーをつけたベンツ(自称)はこんな雪道もスイスイ登っていきます。もしかすると、大阪発動機のベンツのほうが本家より優れているかもしれない。
そして
…えっ?
スキー場の先にある峠はなんと冬季閉鎖中。…さっきから道路のあちこちに書いてあったんだけど、私は勝手に草津の先の話だと思いこんでいました。二人合わせて100歳を超える年齢の大人なのにこの冬季閉鎖にどちらも気がつかないというのは究極に間抜けと断じざるを得ない。
というわけで、「日本一の」草津温泉にはたどり着けず。失意の友人と、なぜかニヤニヤ顔の私は来た道を素直に戻る(ほかに選択の余地がない)。途中の道の駅で信州そばをいただく。食券制度で道の駅…大したもんは出ないだろうなと正直期待していなかったのだが、その予想はいい方に裏切られた。調子こいて大盛りにしたこともあり信州そばを満喫できました。
かくして東日本一(なら異論はない)の草津温泉を諦めて、木島平村にある馬曲温泉望郷の湯という別の温泉へ。
雄大な眺めが望める露天風呂でしたが…まあ、大分の温泉の足元にも及ばないな(個人の意見です)。
今日の結論:やっぱりおんせん県大分の勝ち。
おまけ:泳ぐ小猿の動画
※削除覚悟のコメント
温泉に浸かりながらスマホいじってるおサル写真が掲載されてる!!!(上から六番目)さすが長野のだね。高崎山のサルより賢い^^
確かにあの写真見て同じことを思ったのですよ。
そーいえば高崎山の猿はなんで温泉に入らないんですかね。あのへん掘ればいくらでもお湯が出てきそうなのに。