こんなことはあまり認めたくはないのですが、ある特定の部分においては実はアイルランドのほうがドイツよりも進んでいる…ということがあります。
例えばビニールの買い物袋。アイルランドではもう2002年から有料です。有料化されたことでもう目に見えて(一説では9割減とか)レジ袋の使用量が減りました。まあ、国が小さいのでこのようなことを決めるのに「小回りがきく」のかもしれません。
それから15年、ドイツでもなんとなく有料化されたんですよ。「なんとなく」というのは、どうも政府レベルで決めたのではなく、よくは知らんけど「ドイツ商業連盟」とかそのあたり。で、最初は大手スーパーだけとかだったんだけど、だんだん小さな店も有料化されてきて、最近じゃ、本屋さんや果ては空港の免税店にいたるまで徹底されてきた感じがします。まあ、それ自体、いいことだと思う。ただ、「せーの」ですべての店で始められたなかったのは、やっぱり国が大きいことで難しかったのかな…と思う。
ともあれ、ある日のこと。うちの近所の街ブラウンシュヴァイク(注:ドイツのイナカでは半径50キロ圏など近所です)に買い物に行きました。街のど真ん中に(このあたりの感覚では)大きなショッピングモールがあるのです。
モールのど真ん中にあるレストランで、ダイエット中なのにとてつもなく不健康なご飯を食べました。
ハンバーガーにフライ
…なんですが、言い訳させてほしい。これ、ミニサイズなんですよ。この店の通常のバーガーサイズは180グラムなのに対し、私たちが頼んだのは60グラム。それでも十分でしたけどね。
ふと気になったので調べたところ、世界的な赤色の背景に黄色のMマークでおなじみのあのハンバーガー屋、ハンバーガーのパテのサイズは45グラムなんだそうな。ということは、このバーガーは実はM印のハンバーガーより大きいんじゃん。ええっと、ということはですよ。ここの基本のバーガーはM印のハンバーガーの4倍なの?確か、看板商品のビッグなんとかにはパテが2枚入ってたから…あれ、2つ分の肉が基本…なの?
別にここが大食い専門店…っていうんじゃないんですよ。ショッピングモールの中にあるなんの変哲もない店です。なぜ私が太ったか、なぜドイツ人のガタイが無駄にでかいのかこんなことからわかってしまう。
お腹も膨れたし、帰ろうか…という段階で私の足がすーっとお子様向けのお店に吸い込まれていく。店の奥に何かを見つけたのだ。
「はぅ~。お持ち帰りぃ~」(元ネタが古くてすいません)
私がこうなるともう誰にも止められません。レジに直行…する前に数人いるペンペン(あ、この子の名前です)の兄弟から一番可愛い子を注意深く選択する。みな同じ顔と思うなかれ。目の位置とか縫製の具合なんかでみな違うんですよ。
レジにて。ようやくここで、話が最初のビニールの買い物袋につながります。
「レジ袋ご入用ですか。10セントです」
「いえ、いりません」
無駄なレジ袋は削減。…ってか、この子けっこう大きいから袋も当然大きなものになる。資源のムダはいけません。というわけで、ペンペンをそのまま小脇に抱えてショッピングモールへ。駐車場まではモールを半分くらい縦断してエスカレーターに乗らなければたどり着けませんので。
こんなもんを抱えて歩いてたら小さい子に笑われるかなあ…なんて思ったのはまるで杞憂だった。そう、完全な自意識過剰。血みどろの死体でも抱えていたら話は別かもしれないけど、そうでもなければ誰も私のことなんか見ちゃいないのだ。駐車場のそらまめ号まで戻る。
ところが。意外なところに伏兵がいた。帰宅後、玄関先で義母にばったりと会ってしまった。しっかり見られた。あとで嫁に言ったらしい。
「カジノ狂いとかに比べるとよっぽどマシね。」(この後に続いたと思われる「しかし」以下は思うところはあっても言わなかったらしい。)
(ここでいうカジノはラスベガスのような立派なものではなく、まあ、お金の賭けられるゲーセンと思ってください。割りとドイツのどこにでもある。日本で言えばイナカにもあるパチンコ屋の小規模なものと思ってくださればおおよそ正解。ちなみに私はラスベガスなど行ったことありません)
ダイエット、なんだかんだでけっこう進んでまして、嫁は10キロ痩せたとか言ってますし、私も6キロくらい痩せたし。こうなると、効果があると結論づけざるを得ないわけで。リバウンドしづらいダイエット法…と本には書いてありましたが、さて、本当なんだか。まだダイエットを続けているのでその証明を身をもってすることはできません。