大雪の中ドイツを目指す(2=了)

前回の続きです。かくして、2時間遅れでなんとかフランクフルトに着いた私。まあ、ここまで着いてしまえば、あとは何とかなるさ。所詮、新幹線で2時間半の距離なんだし。

すでに本来乗り継ぐはずだったHannover行きのヒコーキはとっくに出てしまっている。いや、そんなヒコーキはおそらくとっくにHannoverに着いているだろう。で、お次のヒコーキは1時間後に出発が迫っている。1時間あれば通常なら何の問題もないところだけど、アホなミスに大雪が追い討ちをかける形で乗り継ぎの搭乗券がもらえなかった私は乗り継ぎカウンターへ。

混んでるし。

そうだ、搭乗口に直接行ってみよう。次のHannover行きはすでに40分遅れの見込み。

(写真は別のゲートからの流用です)。

「Snigel様、この便の乗客リストに名前がありませんね」

…ないだろうねえ。リストされてないんだから。

「残念ながら、この便は、完全に満席です。申し訳ありませんが、乗り継ぎカウンターへ行っていただけますか」

もういいよ。乗り継ぎカウンターも発券カウンターも。

そうは言ってもその場に座り込んでしまうわけにもいかないので、混んだ乗り継ぎカウンターへ戻る。乗れなかったら、してくれるかどーかは知らんが、新幹線に振り替えを頼もうかなどと考えつつようやくやってきた私の番。

係:「次の便はもう完全に満席です。その次の便の搭乗券をお出ししますね」
私:「ちょっと待ってよー。空席待ちは無理?」
係:「ええと、現在空席が9で、空席待ちが13人。…非常に厳しいですね」

もう、出発したらどはまるという私の予測は悪い意味で大当たり。もうどーにでもしてくれっ。

私:「私、リストの何番目になるの?」

いや、もしかしたら、何を間違ったか持っている他社とはいえアライアンス内のゴールドのマイレージカードのご威光でリストの一番下よりちょっと高いところに自分の名前が書かれるかと期待したの。

係:「ちょっとやってみましょう」

かちゃかちゃかちゃ。

係:「あら、リストの一番に載りましたね」

なんとっ。

だせーデザインのカードだけど、やるときはやるな。

普段はほとんど見過ごしてるけど、各搭乗口にはこんな感じのディスプレイがあり、乗れるようになると画面に表示される。「現在空席9席で14名空席待ちとはっきり書かれています。便利で合理的なやり方だと思う。

かくして、当初の予定より4時間遅れでHannoverに到着。そう書くとあまり悪くなさそうだけど、そもそも所要4時間の予定が8時間かかったんだから、とんでもなかったことには違いない。そして、帰りはどーなるのか。…考えるのはやめとこう。

…ここで話が終わるはずが続きができてしまった。

1時間遅れでHannoverに着いたヒコーキ、走れば次の列車に間に合うという状況だったので、もうこれ以上遅れるのはかなわんと走る。

最近ドイツ国鉄は静かに、とんでもない改悪をした。タッチスクリーン式の自動券売機のOSだかファームウェアを取り替えたのよ。それ自体は改善にも聞こえるけど蓋を開けてみると、システムの反応が遅くなった。元から、感度の悪いタッチスクリーンで、いろんな情報を詰め込んで使いづらかったのが、さらに使いづらくなった感がある。

で、この券売機で乗車券を買おうとしたのだが、まあ、時間がかかるかかる。ようやく乗車券が印字されたときはもはや発車時刻。そのまま近郊列車に飛び乗る。ふう、乗れた。

あれ?銀行のカードはどこ行った?手元にないぞ。乗車券もBahncard(ドイツ国鉄の割引用のカード)もあるのに、銀行のカードがない。

あ゛

まさか、券売機に挿しっぱなし?降りるか

(ちなみにこの写真も流用。Hannoverの中央駅だったりします。)

…と思ったときには列車はすでに動き始めていた。やっちまった。それもこれも、ルフトハンザが全部悪い!…と責任転嫁しても問題はまったく改善しないな。

さらに、Hannover中央駅からの乗り換えの列車はと言えば、

通勤列車並みの混雑。

それもそのはず、通常4両編成で運行される(しかもそれで立ち客が出るほどの乗車率になる)2時間に1本しかない長距離の急行列車を何を血迷ったか2両編成で運行しようとするんだから、こうなるのは当然の帰結。乗れない客が続出して発車すらできない。

こうなることは、わかりきってはいたけれど疲れ果てました。正直。