神に会ってきました。
そうです。Leonard Cohen。
この日記の古い読者さんならご存知でしょうが、私は臆面もなく言ってしまいますが彼を愛しています。彼のライブを彼が生きているうちに一度は見てみたい。そのためなら、カナダくらいになら行ってやる…くらいに思っていました。そんな彼がダブリンに来るというのだから行かないというテはない。というわけで行ってきました。野外コンサート。
そもそもLeonard Cohenを知らんという方のために解説。彼、ユダヤ系のカナダ人。60年代の終わりにSuzanneという曲で爆発的とは言わないけれど名が知られるようになる。それ以来、歌手として、また、詩人として活躍。今年、Rock and Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)入りを果たす。
彼の曲の売りは、詩の深い意味と、私ごときにはとてもマネのできない天性のディープな唄声(自身が曲の中でGift of Golden Voiceと言っている)。
もういいです。今日の日記は完全に自己満足のために書いてます。分かる人だけわかってください。曲目はこんな感じでした。
Dance Me To The End Of Love
The Future
Ain’t No Cure For Love
Birds On The Wire
Everybody Knows
In My Secret Life
Who By Fire
Anthem
(休憩)
Tower Of Song
Suzanne
The Gypsy’s Wife
Boogie Street
Hallelujah
Democracy
I’m Your Man
Take This Waltz
Waiting For The Miracle
First We Take Manhattan
That Don’t Make It Junk
If It Will Be Your Will
Closing Time
I Tried To Leave You
ごくごく正直に言って、彼がここまでやるとは思っていなかった。何せもう73歳の申し訳ないけどじーちゃんです。だけどさ、このビデオ見てくださいよ。もう私は感激して言葉もない状態です。
First We Take Manhattan
…とまあ、みんな歌っちゃってます。
Take This Waltz(一部のみ)
曲目は80年代に出したI’m Your ManやThe Futureあたりの曲が中心。最新の2枚のアルバムからはほとんど選ばれてない。個人的には初期の名曲Sister of Mercyがなかったこと、そして、締めはSo Long Marianneだと思っていたのになかったことがちょっと残念。3日あったコンサート、別の日は別の曲でやっていたのだろうか。
前半は客もある程度おとなしかった。…てか客のほとんどは30代かそれ以上、20代の人間はほとんどいなかったし、10代に至っては絶無と言ってよかったかと。ところが、後半になってHallelujahに続いてDemocracyの途中で突然通路に後ろの方の客がなだれ込んできてだんだん収拾がつかない状態に。みんなカメラを出して撮影してるし(日本ではあまり考えられない光景)。
というわけで、Hallelujah(ほぼ全曲)を公開してみる。
…と、まあ、ここまではまともなことを書いてみた。ここからは蛇足。
今回のコンサートは野外で行われた。それ自体は構わない。だけどさ、トイレも急ごしらえのひどいもんだった。信じてもらえるかどうか、なんと手を洗う洗面台すらない始末(申し訳ていどに殺菌スプレーが置いてあったが)。あれはいただけなかった。
それから、前座にDamien Riceが数曲歌ってた。7時半登場の予定が7時20分くらいから歌ってた。それはいいんだけど、ギター1本だけで弾き始めて、ほとんどの人が聞いてないような感じで、私は彼がDamien Riceだとは思わず、「前座の前座の人」くらいに思ってた。そしたらどうやら本人だったらしい。ごめんね、Damien、物を知らんオッサンで。
あと、屋台よろしく、数軒が店を出していた。AYAも寿司とか焼きそばの類を売っていた。私はAYAの売り上げに貢献すべくSushiセットとなぜか日本酒しめて10ユーロなりを購入いたしました。問題は醤油。醤油を直径3センチくらいの紙の入れ物にいれて渡すってのはどうよ。フタなしで。そりゃ私がアホなだけでしょうけど、ラップのかかったすしの上にこの醤油をのっけて左手に持って歩いている途中に思い切り自分のお気に入りのシャツに全量ぶちまけましたよ。右手は酒持ってましたから避けようがなし。幸い帰宅後すぐにしみ抜き+洗濯できれいに落ちましたが。あのー、AYAの関係者の方、万一この日記をお読みでしたら、醤油は金魚もしくは蓋つきの容器に入れて渡すようカイゼンをお願いします。
ありがとう。Leonard。この2時間45分は文字通りPricelessでした。