【ミニ更新】「匿名アンケート」の罠

私の勤めている会社、ヨーロッパではそこそこの知名度があります…というかよく知られています。グループ全体となるとけっこう大人数が勤めているような会社の末端会社の末席にこっそり私はいるわけです。ともあれ、大きな会社ならではと言えるできごとがあったりするわけです。


ある日のこと、グループ全社員向けのアンケートが実施されることになりました。社員の満足度調査。ネット上に匿名で回答する方式。


私、こーゆー調査、ハナっから莫迦にしてます。このくそ忙しいのに、どこのヒマ人がこんな質問にまじめにつきあうんだ?ぶっちゃけ時間の無駄じゃん。私はこの会社に勤めている限り、自分のできることはやりますし、できないことはやりません。それだけのことです。ああ、スチャラカ社員(死語=当社比)。


この調査、基本的に「全社員に回答の義務があり、その回答内容は匿名として扱われて個人を特定されない」とのこと。まあ、そうじゃなかったら、誰も正直に回答せんわな。ただ、見方を変えると、匿名なら回答せんでも知ったことじゃないわな。なので


放置♪


で、回答期限が近くなると、総務部あたりから「回答していないものはX日のX時までに回答のこと」なんてメールが届くようになった。無視。さらには社長名義で「回答しろ」という‘全社員宛メールが。…無視。


そして、回答期限まであと数時間というときになったある日。私の上司が私の机にやってきた。


上司:「例のアンケート、部内でまだ回答してないの君だけなんだ。期限までに回答するように」


…匿名のアンケートじゃなかったんですか?


いや、それだけの話です。言うまでもなく、アンケートには、私がこの会社でいかにシアワセで満足しているかを強調しておきましたとさ。