しばしの休息のあと、旅館にチェックインをするために一瞬戻る。実に便利。ひがし茶屋街から金沢城公園へ向かう道すがらに旅館はある。
1週間ほど前にメールで「タバコの臭いがきつい場合は除臭をお願いします」とお願いしておいた。というのも、日本って、大きなホテルはともかく中小規模になると部屋の分煙が進んでいない。
ヨーロッパでは部屋内禁煙が当たり前になっている中で日本では未だに禁煙室の整備が進んでいないことはちょっと意外だった。今まで日本に帰省してもホテルに泊まることなどほとんどなかったから気がついていなかったのだ。
まあ、私はともかくタバコの臭いが嫌いな嫁はきっと部屋にきついタバコの臭いがついていたらきっと辛い思いをするだろうなと思い、心優しい私は(訳:怒られるのが怖い私は)部屋の脱臭をしてくださるようていねいなお願いのメールを事前に送っておいた。
その結果…部屋の脱臭は完璧だった。オゾン脱臭だかなんだか知らんが、完璧に除臭が行われていた。ところが…ユニットバスを開けた瞬間にものすごいタバコ臭が!オゾン脱臭をお願いしておいて本当に良かったと思った反面、もしお願いしてなかったら一体どーなっていたんだろう。これ…。
ちなみにお部屋は事前の調査通り、もろに昭和なお部屋でした。
(窓も素敵な昭和の香り)
部屋の見分…じゃなかった、チェックインの後、今度は金沢城と兼六園へ。あ、このふたつ、後楽園球場と後楽園ゆうえんちのように隣接してます(注:筆者の日本の知識は昭和で止まってますので許してあげてください)。
昭和つながりで昔話をすることを許していただきたいのですが、私、兼六園には一度来たことがあります。今から遡ること20年以上も前の高校生の頃です。修学旅行でね。
京都から金沢、立山黒部アルペンルートを経由して東京まで行った覚えが。兼六園にもかすかな記憶の引っ掛かりがあるのですが、友人と群れるより一人のほうがカッコいいなどと中二病を発症していた頃なのでひとり寂しく兼六園も回ったような。…幸いにして遠い記憶の彼方に消え去ってしまっているのでどーでもいいですけどね。ま、一つ言えることは、その時に、まさか二十数年後に、嫁を連れて再訪するとは想像だにしていなかったことは確かです。
金沢城の「お花見(宴会)エリア」(この場所限定)。
日曜日ですが誰もいません。当たり前です。桜なんてこのエリアにはない。いくら花見客の目的が花より団子だったとしても、こんなところで誰が花見をしたがるのかと思うと、日本のお役所仕事のアホさを笑いたくもなります。
ひがし茶屋街で時間をかけすぎたことが災いして城内の見学時間は終了。…正直イコンにはならず。さっさと兼六園へ。
(この「渡り廊下」が金沢城公園と兼六園を結びます。)
(おまけ動画。花吹雪をつかもうとする人たち)
兼六園の桜は散りかけ。花吹雪状態。
思えばなんて贅沢な旅行をしたのかと思う。懐古園の咲き始めの桜、上田城址公園の満開の桜、そして、兼六園で桜吹雪と、わずか2日のうちに日本の桜の異なる3つの姿を満喫してしまった。
さてさて、飯の時間となったので旅館に戻る。格安の宿泊料金から考えるとありえないのだが、食事は部屋出しだそうな。
中安旅館の準会席料理。…何が「準」なのかよくわからんが(「会席料理」は存在しない)、中居さんにより、料理が運ばれてきた。
…あっちゃー。
…というのが私のごくごく正直な感想。これ、嫁には敷居が高過ぎる…つまり、外国人にはちょっとレベルが高すぎる料理ではないだろうか。もっとわかりやすく書けば、嫁が食べられそうなものがない。…飾りの団子以外。嫁の前で冷静を装ったものの、心のなかでは頭を抱えていた。
数分後、中居さんが次の料理を持ってきてくださった。…ってかもうテーブルの上に置き場所がないんですけど。
エビフライに治部煮。
神はいた。…いや、正直事前の予習でエビフライが出ることは知ってたの。だけど、料理は季節に変更されるらしいのでエビフライが100%確実に出るかどうかは自信がなかった。エビフライは楽しみにしていたのだが、嫁に譲る。正直金沢城の中に入れなかったことより、エビフライが食べられなかったことのほうがよっぽどイコンだわ。
料理は費用対効果という意味では秀逸だった。食べきれないほどの美味しい料理だった。…なんだけどさ、外国人には敷居の高すぎる料理が多すぎた。まずホタルイカ。嫁はホタルイカの目がついているという時点で拒食権(新語)発動。
巻き貝に至っては「これはかたつむりなのか何なのか」とゲテモノ扱い。正直貝類は私にとっても大の苦手なのだが、せっかくだからと食べてみた。…が本当に申し訳ないが私たちには無理な食材だった。
かくして食事終了。本当に心憂く思ったのでもう一度だけ書かせてほしい。
エビフライ…食べたかった。
紆余曲折がありながらも終わった食事の後、金沢城公園と兼六園へ夜桜を見に行く。はい、本日二度目。兼六園と金沢城公園、桜の見頃の時期は入園料が無料になり、さらには夜桜のライトアップまで行われるというサービスの良さ。…正直300円くらいの入場料、喜んで払うんですけどね。
中安旅館のバイトの中居さんが強くおすすめするだけのことはあった。夜の兼六園は昼間とは全く違う顔を見せていた。ライトに照らされた桜の花びらが舞い散る姿は…ごめんね、語彙が少なくて…でも幻想的でした。
桜奇麗ですね。風景もまるで箱庭みたいです。桜や料理の赤が嘘っぽいですが、もしかしてキヤノンお使いでしょうか?
げっ(とかいうと失礼ですね)。いきなりカメラのメーカー当てられたよ。
カメラにこだわりがあるわけじゃない、でも、スマホのカメラには不満という実に中途半端な私の愛用のコンデジはこれ。わははははは、どうだ、ボディも桜色なんだぞっ(言うまでもなく、ストラップは着けてませんよw)。発売から1年とか経って1万円とかで投げ売りしてたので3台買いました。1台は嫁、もう一台はおかんが持ってます。そう、実は日本旅行中に嫁と同じカメラ使ってました。たまに嫁が撮った写真が混ざってますが、どうだ、そこまでは見分けがつくまい(←別に胸を張るところじゃないだろ…)。
ちわ。あたりましたか。w 奥さんの写真4,6あたりが怪しいですw。
しかし1万台のカメラとスマホのカメラさしてかわらないような…違いを30字以内で書きなさいw。
違いは歴然。怪しい中華スマホのカメラはピントが合いません。(29字w)