【ミニ更新】ヒッピーさんと犬

Hannoverの空港からとある場所までいつも列車で移動します。1時間に一度の完全なパターンダイヤになっているので非常にわかりやすい。だけど、いつも乗る列車は結構な長距離を運行されて来るせいか、定刻通りにやってくることのほうが珍しい。


しかも、この列車、通常は四両編成ながら、なぜか二両編成だったり六両編成で運行されていたりします。六両編成だとご賢察の通りがらがらー、すかすかーで4人がけのテーブル席をひとりで確保することも難しくありません。


反面二両編成で運行された日にゃホントに悲惨。座席確保は絶望的に無理。入り口付近の通路に立てれば御の字という状況になります。ある日、通常通り四両編成の列車がやってきました。通常なら座席確保は難しくないはずなのですがドイツは連休の最終日。車内はかなり混みあっている。見渡す限り空席はない。なのに、まるでおいで私においでをしているようにたった二席だけ空いている。ラッキー♪とそこに行ってみると実は先客がいた。
 

 


ばうっ。


アイルランド国鉄と違い、ドイツ国鉄では犬の車内持込が認められています。なので犬がいても驚くには値しないのですが。見れば前席にはヒッピー風情の体じゅうTatooとピアスで埋められた髪の長い男性が一人。


ヒッピー風情の人はなぜか必ず犬を連れているという仮説を立てました。証明はまだですがおそらく証明できた暁にはノーベル賞をいただけるものと信じています。ともあれ、ヒッピーのご主人様を得た犬は座席の下でおとなしくしてました。


まあ犬だろうとなんだろうと先客には違いないので犬にあいさつをした。すると犬はまあ友好的にも私の顔をぺろぺろ舐めはじめた。無類の犬好きの私が楽しい時間をすごしたことは言うまでもないかと。