またこのアホな季節がやってきました。そうです。ワールドカップ。これのおかげでまた世界中がわけのわからん興奮の坩堝と化すわけで。そんな中、私はたとえ万に一人の異端者となろうとも
くたばれワールドカップ
と公言して憚らないわけです。
個人的にはワールドカップの中継なんて、生中継ふるさと一番!(NHKのお昼の番組)にでてくるどっかのイナカの中継と同じくらいどーでもいいもんです。なのに、私の勤める会社ではワールドカップ期間中の「特例」として、自分の国が試合をしている間は仕事を放り出して食堂でテレビ中継を見ていいらしいです。
もう一回書きますよ。
自分の国の試合の間は仕事をしなくていい。
だいたいアイルランドはワールドカップの本選に出場できなかったじゃないですか。例の(って正直言って見てないからよくは知らんのだけどさ)予選での対フランス戦でフランス側に違反行為があったとかなかったとかで再試合まで要求する騒ぎがあった件で、どーもアイルランド人は未だにフランス人に対してかなりおかんむりの模様。同僚の相方に「いつになったらフランスを許すの」と聞いてみたら、その同僚ではなく、かなり離れた席から
Never!
という素晴らしいお答えが帰ってきた。やれやれ、世界に平和がやってくる日はまだまだ遠そうですなあ。
ともあれ、この「自国が試合中は仕事をしなくてもいい」ってのは私の勤める会社の待遇が破格にいいからではなく、他の会社でもそーゆーところは結構あるらしい。そういえば2002年のワールドカップではアイルランドが本選まで出たおかげでアイルランドが試合中は会社の機能が完全に止まってたな。当時の会社のコールセンターの社員まで仕事をそっちのけで観戦に夢中になっていたから、私は見るに見かねて自分からしばらく電話番をしてた覚えがある。
それで、別に社員が観戦に興じようと私の知ったことではないはず。事実そう。見たい人は勝手に見ればいい。だけどさあ、自他共に認める会社一の雑用係の私のところには、この食堂にあるプロジェクターでテレビ放映をしろというお達しが私のところに。そんなこんなで残業しつつ(こんなことで残業させるなよお)プロジェクターにつながったコンピューターにテレビのチューナーを接続。
そして本日、ちょうど昼休みに(確か)デンマークとオランダの対戦が始まる。思えばこの会社にはデンマーク人もオランダ人もいない。この日は一部でシステムに問題が発生したため私は本気で忙しくしてた。そこに鳴る電話。
食堂のテレビをつけてくれー!
じゃかましい!と思いつつもパソコンの電源を入れる。食堂にはいつもの昼休みと比べてはるかに多い人たちが。あ、ちなみに食堂のパソコン等一式は鍵のかかった場所に保管されていてフツーの人は触れない。やれやれと思いつつ数分後には
スクリーンセーバーが作動して試合が見られなくなった!
と苦情が。しかも数人の人間がほとんど同時にケータイを使って。まあ、これ自体は私の凡ミスなんだけどそれにしてもお前らのその情熱はどっから来るんだよ。
本日日本がカメルーンの勝ったことはご承知の通り。人が試合中も一生懸命仕事してるのに同僚は内線でわざわざ日本が点をとったことを報告してくるし、ひでかすはわけのわからんSMSを送ってくるし、同僚も話しかけてくるしともう大変。
いや、日本が勝ったことはうれしいですよ。だけど、私の場合サッカーの規則も知らないし、にわか解説者になれるはずもない。とにもかくにもこの騒ぎが早く終わることを願ってます。