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茨城空港:知事案、こんな名?トウキョウメトロポリタン・イバラキエアポート /茨城
◇東京近接アピール
橋本昌知事は16日の定例会見で、10年3月開港予定の「茨城空港」の名称について、首都圏に位置することが分かる名称へ変更を検討することを明らかにした。知事は「トウキョウメトロポリタン・イバラキエアポート」とする案を披露した。
首都圏第3空港として位置づけたい意向で、新名称による「格上げ」で海外の利用者に東京近接をアピールし、他の地方空港との差別化を狙う。
航空自衛隊との共用空港となる同空港の正式名称は「百里飛行場」。「茨城空港」は通称で、07年1月に全国公募の上で県が決定した。その後、重点が国内線誘致だけでなく国際線にまで広がり、国内外の航空業界の関係者らから「東京に近いというイメージがあったほうがいい」と助言があったという。
今後、県内自治体や企業で作る空港利用促進協議会の場などで意見を聞いていく。【若井耕司】
出典:毎日新聞
うーむ。
この案、どうもあちこちで叩かれまくっている模様。…てかさ、茨城っていうだけで、あばれはっちゃく以来莫迦にされている気がします(とO分には言われたくないわと茨城県民の皆さまにに怒られそうですが)。なるほど、「東京メトロポリタン」って言葉自体が東京への劣等感丸出し…といえなくもないかも。
でもね、私は敢えてこの知事を擁護したい。これは素晴らしい発想だと。
茨城と聞くと、東京から月ほども遠い気がしますが、実は常磐線の特急で上野から最寄り駅まで所要1時間、2350円。そこからバスで30分程度。ま、バス代を600円程度と見れば、上野から空港まで、所要1時間半、運賃片道3000円なり…って感じになります。
他方、成田空港へのアクセスは上野から京成のスカイライナーで1920円。所要ほぼ1時間。つまり、所要時間30分増し、運賃1000円増しの計算になります。これって決して悪くないと思うんですよね。海外の格安航空会社を誘致するのに。某Ryanairの主張で行けば、この距離は充分東京です。
例えばさ、成田からロンドンまでの運賃が15万円だったときに、茨城からロンドンへ向かう格安会社が10万円だったら、読者様ならどちらを選ばれます?私なら嬉々として茨城空港に向かいますね。往復で合わせて1時間所要時間が増えるだけで48000円節約できるなら私には何の不満もありません(もっとも、機内サービスとか考えるべき部分もありますけどね)。
で、海外の格安会社を誘致するのに、Tokyoが名前につくのは重要な気がします。Tokyoが名前についていれば、今、成田に運行したくてもできない航空会社が茨城に新天地を求めてもおかしくないと思うんですよね。
実は同じ理屈が静岡にも通用すると思う。静岡富士山空港とかいうわけのわからん名前じゃなくて、Tokyo West International Airportだったら海外の航空会社を誘致することができるかも。
ちなみにWikiによるとこの空港、ボーディング・ブリッジを設けないなど、かなり「格安航空会社好み」な空港であることは間違いないようです。
ともあれ、茨城空港が国内線の誘致が無理なら、国際線のみでやっていけば結構成功するんじゃないかと密かに思っています。ただし、現在、航空会社がばんばん潰れている昨今、リスクが大きいことは言うまでもないですが。いつの間にか、ロンドンから香港まで2万円だかで結ぶと豪語していた航空会社も潰れちゃったみたいだし。まあ、どうせ、この空港の建設の裏には、利権だのなんだのきたねー話があるんだろうけど、作っちゃった以上は利用しないとね。
追伸。ヒコーキネタが三回続きました。しばらく自重します。