「中華タブ」と「中華スマホ」をゲットせよ(2)


明けましておめでとうございます。このサイトももう15年とかになるようですが、今年もよろしくお願いします。新年第1回は、前回の続きです。


かくして怪しい中華タブを買うことを諦めた私、その過程でタブレットで何がしたいのか落ち着いて考えてみたの。その結果、一つの結論に至った。


私が必要なのは、タブレットではなくスマホなのだと。


私のスマホ、こちらは台湾製のHTC。Dual SIM…つまりSIMカードを2枚挿せるモデルで、ドイツとアイルランドのSIMカードをそれぞれ挿せて便利だったのだが、使っているうちにいろいろと問題に気がついた。


Dual SIMと書くといかにもSIMカードが2枚使えるようで、実際そうなんだけど、実はとんでもない落とし穴がある。1枚目のSIMは4Gを含め高速のネットワーク通信が期待できるが、2枚目のSIMはもう日本ではとっくに使われていない2Gという旧世代の通信網「しか」使えないの。ええい、まどろっこしい、単純明快に書け…という人のために一言でまとめると、2枚目のSIMカードでネットに繋ぐことはほぼ無理


私が当初想定していたDual SIMのスマホの使い方は、アイルランドにいる時は1枚目のSIMで、ドイツでは2枚目にタップひとつで切り替え…だったんだけど、ネットに繋ぎたい限りはいちいちSIMカードを挿し替えないといけない。まあ、それでもいいんだけど、どっちのスロットにどっちのSIMカードを入れているか正確に把握していないと勘違いからヒサンな高額国際ローミング料金を食らう恐れがないとは言い切れない(警告は出るのでよほどのボンクラでもない限り大丈夫だとは思うのだが、不安はつきまとう)。


それはまだいいとして、さらに大きな問題はこの機種そのものにあった。というのも、この機種の内蔵メモリはたったの4Gbしかない。最初は「別に32GbのマイクロSDカードを挿してそこにいろいろ入れればいいや」と思っていたのだが、実は4Gbのうち3Gb近くはアンドロイドなどそもそも入っているOSやアプリケーションで埋まっている。残りの1GbにSDカードに移動不可能な、かつ仕事などに必要なアプリなどを入れるともう残りスペースがないのである。そう、実質何もできない。


かくして、新しいスマホを探していたのだが、りんごのマークのついたスマホなどはとても私に手が出せる値段ではない(しかも、電池交換できないとか、私にとっては「気に入らない」設計思想)、アンドロイドのスマホも聞いたことのあるようなメーカーの製品は…高い。


ここでピコーンと来ちゃったんだわ。「そうだ、中華タブがダメでも中華スマホなら行けるんじゃないかしら」…って。これがそもそもの間違いの始まりだった。


自分のほしいスペックと予算から考えると、手頃な製品はすぐに見つかった。それがこれ。LeagooのElite5。…もちろん聞いたことないですよね。私だって知りませんでしたから。これがさ、やっすいのよ。どこに落とし穴があるか…って真顔で聞きたくなるくらい。これ見てよ。


– 5.5-inch HD IPS display
– 64-bit MediaTek MT6735 quad-core processor
– Mali T720 GPU
– 2GB RAM
– 16GB
– microSD slot
– 13MP (rear) / 8MP (front) camera
– Dual-SIM
– Android 5.1 Lollipop
– 4,000mAh battery


2GbのRAMはいささか不安だが、それ以外はほぼ申し分がない。今使っているHTCよりバッテリーがほぼ倍の容量があるのも地味にすごい。これで、日本円で20000円を楽に切っているんだからお買い得といえるだろう。


あともう一つ不安があったんだわ。それは、日本語をサポートしているかどうかどこのサイトにも書いていなかった。多分だけど、手を尽くせば日本語化は可能だろう。だけどめんどくさい気がする。


ここで思いついた私は、このメーカーのサポセンにメールしてみる。返事は思いがけず半日を待たずして来た。


日本語化できますというメーカーのお墨がついたことは: 慶賀に堪えない。…なんだけどさ、サポセンの電話番号がケータイの番号って一体どーゆーことなのよ。一抹の不安を感じつつ、熱帯雨林で思わずポチってしまう。


思わぬ落とし穴は配送にあった。どこにも書いていなかったのか、それとも私が見落としたのか定かではないが、配送元がなんと中国!


いろいろ謎は多いのだが、中国から配送されるのに配送元の会社はオランダ郵便。長い話をかいつまんで話すと、「発送しました。お問合せ伝票番号はXXXです」ってメールが来て10日前後はその伝票番号をオランダ郵便のサイトに入力しても「その番号は見つかりません」って言われるだけだったのだが、10日後くらいに突然「オランダの配送センターに到着しました」と出て、数日後にはうちに配送されたらしい。「らしい」と伝聞系なのは、投函された時に私は家にいなかったのね。デンマークに行っていた。


推理なんだけど、中国からオランダまである程度の注文が集まったらまとめて大きな箱なりコンテナなりでオランダまで運んでそれを小口にして発送しているのではないだろうか。ウェブ上では「リチウム電池があるからスマホは簡単に送れない」とか言ってる人がいたけど真偽は不明。


じゃじゃーん。


…と自慢するようなもんじゃないんだけど、まあ、費用対効果という意味では悪く無い機種だと思う。文句を言い始めれば画素ばっかり高いカメラだが、ちょっと暗い時などにフラッシュなしでは撮影できないとか問題はあるのだが。


あれ、ここまで中国から配送されるのに相当な時間がかかった以外特に大きな問題なんかないじゃんという方、次回に続きます。