「中華タブ」と「中華スマホ」をゲットせよ(1)

ご覧のとおり、サイトは未だに突貫工事での開通のまんまですが、私がやりたいのはウェブデザイナーの仕事じゃないんです…ブログが書きたいんです…というわけで、サイトの乱れを放置してとりあえず更新再開。え?今日はクリスマスイブ?なにそれ?


今回から数回に渡り中華タブに中華スマホの話をしますけど、結論を先に書いておきます。


けつろん:シロートが手を出してはいけません。


大事なことなので、赤で書いておきました。というわけで、本文へどぞ。


上海出張の折り、ちょっとした個人的ミッションがあったんですよ。


ミッション:「中華タブをゲットせよ」


ビンボー人の私、でも世の流れに従ってタブレットの一つくらいほしい。…あ、思い出した。今年の某ヨドバシカメラの福袋で15000円の「タブレットの夢」をゲットしたんだ。ところが、そのあまりに低機能なタブレット(実際「福袋」としてのお得感はほとんどなかった気がする…ネット上では「欝袋」と揶揄されていたしね)に大いに失望した私は、触ることすらなく人にあげてしまったのでした。ちなみにそれをもらった人は嬉しそうだったのでまあ良かったんじゃないかと。


まあ、そんなこともあって、タブレットがほしいな病が進行していたのです。たださ、「なんでタブレットがほしいか」は説明できない。ただ「なんとなく」。あれがしたいとかこれがしたいとかいう考えがなーんもないのです。これで「低機能」とか言って買ったタブレットを人にあげているんだから自分でも意味がわからない。


で、ネットをぼーっと見ていたら、中国の怪しいメーカーから怪しいタブレットが発売されていることに気がついた。


アンドロイドとWindows10のデュアルブート可能なタブレット。


…なにそれって、まあ、文字通りですよ。どっちのOSも使えるとかいう夢のタブレット。しかもお値段もお手頃。こ、これは中国で買えば安く手に入るに違いない。よし、上海でこれを買おう…と勝手に心に決める。


上海の支社。もう2度も行っているので顔見知りもいて仕事中にこの話をしたのよ。徐家匯(上海にあるアキバのラジオ会館のような混沌としたビルが数軒ある場所)で怪しい中華タブをゲットしようとしていると。

(ちなみに現地にも行った。件の胡散臭いビルの1つはすでに閉鎖されていた…)


すると、現地の(つまりは中国人の)同僚が言うのだ。


「気をつけたほうがいいよー。あんなとこガイジン(私)が行ったらカモにされるだけだよー」

(参考画像。価格交渉中)


…こんな言い方をしたら怒られるかもしれないけど他でもない現地人の中国人がそれを言うとすごく説得力がある。前回オフィスの正規(←ここ大事)ライセンスとかメモリとかいろいろ買ったけど、確かに値段交渉とか面倒だったな。しかも、確かに私にとっては高額な買い物、もし不良品だったりしたらその交渉とか厳しいものがあるな。


同僚は続ける。


「ボクが使っているサイトがあるけど、そこなら理由の如何を問わず返品受け付けてくれるよ。そこなら安心だよー」


ふむ。この判断が吉だったのか凶だったのか未だにわからないのだが、私はこの助言に従ってこの通販で購入することにする。まあ、値段もアマゾンよろしく一番安くはなかったが、十分納得できる値段だったし。


あ、もう一つ問題があったんだ。中国の通販はね(私が経験した限りは)現地の方法での支払いを求められるの。現地のクレジットカードとかね。で、このサイトは「代引き」を認めてくれていたと。これも決め手になった。


もう問題だらけなんだけど、今回の上海の滞在期間は短かった。その中で通販の配達の時間を考えるとギリギリ。実際届いたのは日本へ帰国する前日だった。


じゃじゃーん。怪しい怪しい中華タブ♪


さて、電源入れてみますか。入った。おお、OSを選択してください。はいはい、アンドロイド…おー、早いじゃん。いいじゃん。


これはいい買い物をしたとほくほく顔になりかけた私。だが、現実はそんなに甘くない。


…あれ、ウィンドウズバーがタップできないぞ。なんだこれ?…以下、しばらく悪戦苦闘した詳細は省くが、よーするに、横にした画面の下部のほうの指1本分の幅の部分のセンサーが作動しない。タップしてもなんの反応を示してくれない。OSの問題などを疑ったがアンドロイドにしても同じだからもう物理的に初期不良を疑うのが自然。


上に書いたとおり、もう翌日には日本へのヒコーキに乗る。つまり、交換を頼んでいる暇はない。あるいはどっかの巨大掲示板あたりに解決方法が書いてあったのかもしれないけど…無理。初期不良で対処不能なのに日本に持って行ったりしたらもうお手上げになる。


返品。


まあ、この部分は完全に蛇足になるけど、諦めきれない私は最終日にタクシーでこの怪しいアキバ系の店じゃなくて、郊外型のフツーの電気屋さん(ヤマダ電機みたいなものを想像してもらえればそれでおおむね正解)に行ったんです。雨の中ぶっ飛ばすタクシーは無理やり左折してきた別のタクシーとすんでのところで衝突しかけ…と大変だったんですが、その「まともな」電気屋さんにはこの怪しいタブレットの扱いはありませんでした。つまり、中国国内でも怪しい扱い…なのね。


さらにちなみに、同じタブレット、日本のアキバのとある雑居ビルの最上階にある明らかにシロートさんお断りの怪しい店で数千円増しで見つけたが品切れ。諦めました。


ほんで、何かしら日本で買おうかとも思ったけど、この怪しい中華タブほど訴えかけてくる機種に出会えず。しかも、よくよく調べているうちに、ホントに自分にスマホが必要なのかわからなくなってきて結局何も買わずじまい。


…でも話はまだ続くのだ(続く)。