よく聞かれることの1つ。「お前は日本人だから魚が好きだろう」と。はい。好きですよぉ。ただ、肉も好きですし、野菜だけのサラダだっておいしくいただけます。つまり、なんでも好きな中で、魚も好きなんですけどね。
また書くんだけどさ、私が住んでるドイツの某所、とんでもないイナカなんです。どれくらいイナカかというと、近所のスーパーに鮮魚コーナーがない。
ないんです。お魚、売ってないんです。私が知るかぎり、鮮魚コーナーのあるスーパーは車で30分の距離です。
いや、正確には売ってる。冷凍のを。だけど、それは鮮魚じゃない。…と言ったら、
Cさん:「新鮮なうちに冷凍するんだからそれは鮮魚だ」
まあ、遠洋漁業で捕ってきたマグロとかすぐに冷凍して運んでくるんだから間違ってはいない気もするけど、でも、この件に関しては議論するだけ無駄だわ。鮮魚の定義からして違ってるし。
話は一瞬ずれる気がするがすぐにつながる。Cさんち、というか、うち、だわな…Cさんの両親と二世帯同居住宅に住んでるんです。基本台所ほか全て独立なので別棟と考えてもらっていいと思う。まあ、一つ屋根の下に住んでいるので、たまに一緒にごはんでもどうよ…という話になる。それ自体ありがたい申し出。断る理由はない。
で、Cさん父が言うのだ。
「お前、魚好きだろう。美味しい魚を買ってくるからなー」
はい。ここで冒頭のセリフにつながるわけです。
すでに書いた通り、鮮魚コーナーのあるスーパーは車で30分の距離、そこまでCさん父が行くとは思えない。スーパーの鮮魚コーナーはないけど鮮魚店はあるとかいう屁理屈でもない。種明かしをするとね、冷凍の魚じゃなければ、とある場所で買えるんだって。燻製の魚が。
「魚だぞー。楽しみだろー」
「もちろん」と答える私はもちろん日本人です。
結果。出てきたもの。
(鋭い人ならテーブルクロスでお気づきかも。写真はクリスマス時期に撮ったものです)
わーい。魚だー。
…とならないことは、もしあなたが、日本の食文化を理解する人なら分かってもらえると思う。
別にさ、煮魚とか日本風じゃなくても、例えばムニエルとかでもいいよ。だけど、温かい魚が食べたい。燻製の魚は…冷たい。冷たい魚は…刺し身だろ?
これがどーなるかというと…
…こうなると。
「魚、おいしかった?」と聞かれて、「もちろん」と答える私はもちろん日本人です。
ちなみに、Good Fridayの今日食べたのはこちら。
タラのホイル焼き(もちろん作ったのは私)。
もちろんタラは燻製じゃないです。どこから手に入れたのかというと、意外な事実発覚。
週に1回、街の中のスーパーの前に魚の移動販売車が来るらしいです。
まあ、それでもタラの切り身が手に入れば御の字のレベルのどうしようもないものらしいですが。