空港行きのバス停で見たダブリンの不況

 

 


こちら、ダブリンの中心部、ツーリストインフォメーション前にあるバス停でございます。本日、ちょっと用事があって町に寄ってから空港に行くことに。思い立って乗ったことのないAircorchというバスに乗ることに。ダブリンバスの急行バスが片道6ユーロに対し、このバスは片道7ユーロ。しかも、ダブリンバスの場合は一日乗車券を使ったりとか、もっとセコく行けば路線バスなら2ユーロで空港までたどり着けるからけっこうな割高感がある。時間がおしていたこともありこのバスを使おうと思ってバスを待っていたのです。
 


で、さっきの写真にタクシーが写りこんでいるのにお気づきでしょうか。このタクシー、エンジンをかけっぱなしでずっと止まっている。何やってんだかと思っていると運転手が降りてきた。で、バス停にいる一人ひとりに
 


運転手:「空港まで行く人。7ユーロでいいよ。バスと同じ運賃」
 


ポカーン( ゚д゚)
 


それ、違法でしょ。
 


私は専門家じゃないので絶対に正しいことを言っている自信はありませんが、ダブリン市内を走るタクシーは、メーターを使わなければいけないはずです。こと、路上で客を拾う場合は。そして、客にはレシートを渡す義務があるはずですから、この行為は間違いなくどこかで法に触れるはずです(メーターを正しく使わないと、レシートは発行されない)。よく考えたら、駐停車禁止のバス停に停車していること自体すでにアウトです。
 


こりゃおもしれーと思って見ていたら、ほとんどのお客さんは往復券かなんかをすでに持っているらしく断る。いや、仮にバスの乗車券を持ってなくてもこんな怪しい路上の客引きについて行ってはいけないときっと地球の歩き方をはじめ、各種ガイドブックにも書いてあるに違いない(見てないけど)。ようやくビジネスマンらしき男性一人が乗ると言いだした。で、私のところにやってきたので
 


私:「いいよー、十分な人が見つかったら乗ってあげても」
 


だって面白いじゃないですか。空港に着いて「レシートください」って言ったらいったいどんな顔をするのか。それに何より時間がおしていたのでバスが来るまでの時間も惜しかったことは事実。
 


…が、二人で打ち止め。うん、二人じゃやらんだろうなと思う。空港までおそらく推定20ユーロちょいだから、最低3人いないと採算に合わない計算になる。どうするのかなーと思ってみていたら、別のタクシーがやってきた。その別のタクシーの運転手に対してこの運転手、「二人いる」というジェスチャーをする。すると、別のタクシーは首を振りながら止まらずに走り去ってしまった。
 


お前ら、グルか。
 


そしたらこの運転手、
 


運転手:「二人じゃ少なすぎるからじゃあね」
 


と言って車に戻り、上の写真を撮った直後に走り去ってしまった。
 


ダブリン、本気で不況です。
 


ホントにバブル真っ盛りのころは、タクシーなんて止まってくれなかったんですよ。タクシー乗り場には長蛇の列ができていることもしばしば。なのに、今じゃタクシー乗り場にタクシーの長蛇の列ができている始末。
 

 


ちなみに上の写真では、正規の待機場所よりも後ろに並んだタクシーが自転車に乗ったおまわりさんに怒られています。切符を切られたかどうかは知らない。
 


蛇足1
 


今この日記、バスの中で書いているのですが、もうかれこれ25分ほどバスに乗っているのにまだDrumcondraのあたりの渋滞にハマってます。空港に行くにはおそらくトンネルを経由することが多い、ダブリンバスの急行サービスのほうが早いと思われます。あ、トンネルを使うかどうかは運転手さんの気分で決まりますのであしからず。
 


蛇足2
 


空港に結構ギリギリのタイミングで着いてみると、私のフライト30分遅れだそーです。かくして、こうして書きたての記事を更新できました。
 


このスタアラメンバーbmiのラウンジ、実にセコいんですが、入り口近くの窓際に座ると、お隣のラウンジの無線LANの電波がかろうじて届きます。で今もその電波を使って更新中。…ってことはこのラウンジの外なら間違いなく電波が届くわけで。ラウンジ階のエレベーターホールあたりまでは一般客も入れますので、ラウンジアクセスはないけどどーしてもネットにつなぎたいと言う方、ラウンジ階のエレベーターホールをお試しください。
 


さらに蛇足ですが、、ケータイでずーっと日本語でしゃべってるおっさん。ここ、このラウンジ、ケータイ禁止です。常識豊かにお願いしたいですな。