人生の歯医者

歯医者に行ってきました。別に痛かったわけでもなく、去年の定期健診からもさほどの時間も経っていなかったのですが、ちょっとした問題がありまして。すなわち、サラダを食べていた時に小石のようなものが奥歯にがりっと当たった。で、ふと気がつくと、本当に一ミリとかの話なんだけど、奥歯が欠けていた。


まあ、放置していてもいいかなとかも思ったけど、これが原因で虫歯が進行したり、はたまた歯が更に欠けるとか嫌だなと某Wicklow県の歯医者にドイツから電話。ちょうどダブリンに行く翌週に予約が取れる。


あれ、こっちの歯医者の話ってしたことあったっけ。あったような気がするなあ。日本の歯医者ってさ、もしかしたら今は違うのかもしれないけど大きな部屋に診療台が10台とか並んでて、歯科医の先生が診療台を次から次へと忙しく渡り歩く感じ。あれがないのよ。こっちは。診療室は貸し切り状態で、歯医者さんは私にかかりきりになる。効率は悪いかもしれんけど少なくとも信頼感はある。


しかもさ、なぜかは知らんが、昔行っていた矯正歯科といい、必ずクラッシック音楽が静かに流れてるの。私の説明力不足でどんなのか想像がつかん…という人はこのMr.Bean見てきてよ。




まさにこんな感じの部屋と雰囲気。違いはMr.Beanではほとんど出てこなかった歯科助手さんが、つきっきりでいたところかな。あとはMr.Beanで重要な役割を果たしているX線の写真があんなふうに置かれてはいなかった。


ただ、診療台は洋の東西を問わず同じようなもの。ここに座り、「今日はどうしましたか」から会話が始まる。そして、治療方針について説明される…って単に詰め物を変えるだけなんだけどさ。


日本でどーだったか覚えていないが、さて、歯を削るんじゃなく詰め物を変えるだけの時って歯に麻酔かけたっけ。少なくともこの歯医者ではかけた。しかもさ、多分だけど麻酔、日本のよりきつい気がする。4時間くらい感覚戻らなかったし。


なんだかんだでたかが詰め物を変えるだけの治療ながら小一時間かかった。治療費は130ユーロ(17000円)。日本だと三割負担で2000円ってところじゃないかな(知らんけど)。仮に効率重視の日本で自己負担(10割負担)だったとしてもそっちのほうが安い気がする。それゆえに国の借金が1000兆円を超えたのかしらんが、日本の医療保険は色んな意味で手厚く保護されていると思います。