ATR72ってヒコーキ、日本での知名度は低いと思いますが、アイルランドに住んでいるとダブリン空港で結構見かけるヒコーキなんですよ。で、私にとってはたまーに乗るヒコーキなんです。某スカンジナビア航空のかわりに運行しているJettimeという日本では知名度0の会社のヒコーキで、コペンハーゲンとハノーファーの間を飛ぶことがあるんですよね。その時の搭乗記はこちら。
このヒコーキの大きな特徴は…後ろから乗ること。なので、ビジネスクラスが最後尾にあるという変わった体験ができます。で、操縦室と客席の間には貨物室があるという、まあ、かなり変わったヒコーキです。ちなみに、同じプロペラ機でもQ400よりも鈍足です。上記の区間、Q400では40分程度のところ、ATR72では1時間程かかりますから。
なんでこの話を始めたかはご賢察の通り。台湾のトランスアジア航空のヒコーキの事故が今日あったからです。聞けばトランスアジア航空だけでATR72の事故を今回を含めて4回起こしているという…。ATR72の事故15回のうち4回が同じ航空会社というのは明らかに異常な気がします。ともあれ、亡くなった方のご冥福と、怪我をされた方のご回復をお祈りします。
つい先日、台湾に行ってきたところなので、今回の事故は他人事とは思えません。
航空会社未定とかの安いツアーだと、この会社の便になる恐れもあり、昨年の事故のこともあったので、少し高いもののあえて航空会社指定のツアーにしておいて良かったと胸をなでおろしております。
台北の松山空港は、本当に市街地の真ん中にあって交通至便なのですが、こういうことがあると、便利というだけで使うのもどうなのかと思ってしまいます。
あと、伊丹や福岡で同じようなことになったらと思うと、ちょっと怖いですね。
だんだん事故の詳細が入ってきましたね。市街地への墜落を避けて川まで持っていった機長はヒーローだ…って報道があったかと思えば、実は機長は左右のエンジンを間違って止めたとか。もし、左右のエンジンを間違って止めたとなると思い出されるのはブリティッシュミッドランド航空92便不時着事故ですよね。このBD92もあとちょっとで全員生還を果たしていたと思われる残念な事故なんですよねえ。このトランスアジア航空の亡くなった機長さんも、「いつも左のエンジンに問題があった」という思いから左のエンジンが壊れたと思い込んだ可能性があるのかな…とか思います。
伊丹も板付も怖いですよね。確かに。