ダブリンに出張…というか出社というか…。
今回からパターンが完全に逆転します。今までは、ダブリン発ドイツ行きの往復旅程だったのが、今回からはドイツ発ダブリン行きの往復旅程になるんですわ。もう男子寮も存在しないので、スーツ一式を持参で本当に出張のサラリーマンの体です。
さらに、今回はちょっと普段と違うことをしようとエアリンガスの直行便がHannoverから飛んでいるにも拘らず、わざわざコペンハーゲンで乗換えが5時間半もあるヒコーキを選ぶ。そう、ちょっとデンマークのプチ観光をしようという(どこが出張のサラリーマンなんだか)。実はこれ、現在コペンハーゲンに向かう機内で書いてます。つまり、このあとの観光がどーなるかぜんぜんわかってないと。
もう日記のネタ的には出てきたんですよ。今回の旅程の機材が恐ろしく変なの。まず、HannoverからコペンハーゲンまではATR72とかいうプロペラ機。そして、ダブリンまではA320でまあ普通なのだが、帰りはCRJ900とCRJ200…なんじゃこりゃ。普段いつも737とか320ばっかで機材のことなんて気にも留めてないのだが、こうなるとちょっと気になる年頃なんですわ。
だいたいATR72ってどこのメーカーのヒコーキなのかすら知らない。ただ、なぜか1Cという最前列の座席が予約できた。ふむ。ここってビジネスクラスじゃないのか…いや、短距離だし、ビジネスクラスの設定すらないのか。
空港でいざ搭乗する段になって、この疑問は氷解した。なんとまあ、このヒコーキ、乗客の出入りが後部のドアのみなの。前部のドアは…まさかの貨物室。どーなってんだ?これ。
最前列の座席は…エアリンガスの最前列よりはマシだけどかろうじて足が組める程度で足元が広いとはあまり言えず(それでも前の座席が倒れてくる可能性がないだけいいのかも知れんが)。そして、目の前にはすぐに操縦室との仕切りのようなドア。…あれ、貨物室はどこいった。と思ったらこーなっていた。
…見づらい写真で申し訳ないのですが、こーゆーこと。客室と操縦席との間に電車の貫通路みたいな空間があり、そこに荷物がバラ積みされているという。ひどいねえ。これ、一番底のスーツケースぺちゃんこになるぜ。そして、乱気流なんかに巻き込まれた日には荷物が崩れて客席と操縦席が完全に隔離されたような状態になるぞ。それとも仕切りが頑丈でそうならないようにできているのだろうか。
いざ離陸という段になり、客室乗務員さんが、荷物室の前にスライド式の椅子を出してきてそこに座る。なんか、学校の教室の教壇の教員みたいだ。これ、けっこう恥ずかしいだろうなあ。さすがにこれの写真を撮ると盗撮だし自重しました。
離陸時。離陸の滑走が始まるとシートに押さえつけられるような力強い加速。 力強い加速はいい。だけど、この耳を劈くような爆音は何とかならんのか。おいおいおい、これ、工事現場で使っているヘッドフォンみたいな耳栓がいるぜ…とか思っていたら、離陸後ほどなくして騒音はやや小さくなった。
座っているのは最前列の非常口座席。貨物のドアのすぐ後ろに非常口がある。離陸前に客室乗務員さんがやってきて、「非常口座席ですので非常の際のしおりをご一読ください」と言ってくる。はいはいはい。読みましたよ。
…なにこの矛盾。
重箱の隅をつっついてるとか批判されたら返す言葉もないですが、このドア、非常の際開けた後、いったい機内に残すのが正しいんですか、それとも機外に放り出すのが正しいんですか。さっぱりわからない。
さらにどどうしようもない細かいツッコミなんだけど、非常口座席のこのでっぱりが気になって仕方なかった。なんでもこの座席の尻当ては非常の際には浮き具になるらしい。つまり、持って逃げろっていってんだよね。たぶん。そうなるとこのでっぱりがすごく気になるようになると思う。非常脱出の際に服が引っかかったりとかしないのだろうか。ああ、細かいことがどこまでも気になる。
そんなふうに非常口座席をまじまじと見ていて気がついた。あー、なるほど、なんでこのヒコーキ後部から搭乗するのかに。この非常口のほんとうにすぐ後ろにプロペラがあるのだ。つまり、もし前部から搭乗していたときにプロペラが回り始めたら危険な状態になる。実際回ってるプロペラは見えない。プロペラにぶつかったら扇風機に指を突っ込んだ程度の怪我じゃ済まないよね(さだまさしの「極光」という曲<ニコ動=ログイン必要>によると…死ぬらしいですね)。
今回のこのヒコーキ、スカンジナビア航空がJET TIMEとかいう聞いたこともない航空会社に乗務員を含めて運行を委託(ウェットリース)していたらしい。あのー、このヒコーキ、どう見てもプロペラ機ですよね。どこら辺がジェットタイムなんですかね?
そんなこんなでコペンハーゲンに到着。さあ、ドラオア観光に行きますぞ(続く)。
いやいやこの飛行機、ジェットエンジンでプロペラを回転させるターボプロップエンジンですから、JET TIMEでも矛盾はない・・・ハズ・・・
おっしゃるとおり。「ちょっとジェット」ですねw この理屈だとYS11も「ちょっとジェット」ですね。どっちにしても、プロペラ機(あるいは「ちょっとジェット機」)に乗ることはQ400以外ほとんどないので楽しかったです。
ATRっていう飛行機、エアバス系のメーカーのようですね。
ttp://www.atraircraft.com/accueil.html
確か、エアアラン(エアリンガスリージョナル)でも使っていたような気がします。
以前、ボンバルディアQ400が高知で胴体着陸事故を起こした後くらいに、ここぞとばかりに日本にも売り込みに来ていたようですが、その後はぜんぜん音沙汰無いです。
ほっほー。そうなんですか。
元エアアランが使っていたのは確かです。今でもエアリンガスリージョナルとして飛んでるんじゃないかな。アイルランドの国内線(あるいはアイルランドとイギリスを結ぶローカル線)なんて縁がないからよく知らんけど。
へぇ。日本に売り込みに来てたんですか。…って、あれ、北九州から松山かどっかに就航を狙っていたレキオスじゃなくて、エアトランセじゃなくて…なんだっけ…聞いたこともない会社がこの日こー気を使おうとしてたんじゃなかったっけ?
どっちにしても操縦席と客席の間に貨物室があるのは違和感ありすぎです。それだけで私はQ400を推しますけどねえ。