Cさんの家の家庭内カーストにて最下位に属する私(まあ、バカ猫も入れれば下から二番目か…そうあってほしい。きっとそうだ…)、台所に溜まっていた皿洗い、正確にはタッパーと鍋洗いをしていました。そう、食洗機で洗えないものが流しに貯まってたから洗ってたのね。
なぜかは知らんが、日本と、いや、アイルランドですらと比較して、ドイツの皿洗いの方法は違う。まず、シンクにお湯をためてその中で洗って軽くすすぐ(ヘタしたらすすがない人も)というのが王道。で、スポンジじゃなくふきん状のもので洗うのね。テーブルを拭いたふきんで皿を洗うのってどうかと最初は思ったが、よく考えたら、よく乾いてないスポンジだって雑菌とか…あ、深く考えるのやめようね。食器が使えなくなるわ。
ま、そうやって流しにためたお湯の中でふきんを使って皿洗いしてたわけだわ。そこにやってきたのはCさん父。お茶を淹れるから電気式のやかんに水を入れさせろと。はいはいと私は混合水栓の温度をお湯から水にしてはいよ…っとやった。ここで思わぬ「文化の違い」が現れた。Cさん父いわく「なんでお湯から水にしたの?」と。
へっ?
Cさん父:「水からより、お湯からのほうが沸かす時間が早いじゃないか」
そう言われて、私はなぜ何も考えずに自分が蛇口のお湯をわざわざ水に切り替えたか考えた。それはアイルランドの常識に由来している。つまりね、各家には必ず水のタンクが設置されてるの。で、通常、台所のシンク以外はこのタンクから水が供給されるのね。お湯もお湯のタンクから。で、それらのタンクから来た水は飲用不可、飲んじゃダメなの(…と少なくとも私は教わった)。その例外は台所の蛇口の水。これはMain water(水道管本管)に直結なので飲用可能だと。このアイルランドの常識はドイツでは通用しないらしい。あれ、日本の常識ってどうなってましたっけ?蛇口に浄水器とかついてる家庭は水から?そうでもなければお湯から行っちゃいましたっけ?
まあ、どっちにしても、日本、アイルランド、ドイツと来てすべて水道の水が飲める国という私は運がいいのかもしれないとか思ったり。だって、水道の水が飲める国ってあんまりないらしいし。
水道から出ているお湯はあまりいいものじゃないから、水使えって日本でもアイルランドでも言われました。
まぁ、アイルランドの場合は、カルキっぽい白いのがたまるので、まずは水をろ過してから…って感じでしたが。
その石灰がどーこーってのもアイルランド国内ですらけっこう地方色があるらしくて、ゆきさんがお住いだったあのあたりはけっこうポットとか洗濯機が白くなると聞いた覚えが。幸いダブリンはそーでもなかった模様。
日本の、いや、こと東京の浄水性能はすごいらしいですね。高性能な浄水をして同じ水が台所に来る分はいいですが、トイレの洗浄もその水でやっちゃうというのはもったいない気がします。
日本だと、集合住宅でなければだいたい水道管直結なので飲んでも全然大丈夫ですが、団地やマンションなどの集合住宅の場合は、いったん受水槽に水をためてから屋上の高架水槽にポンプアップして各戸へ流下させる構造になっていることが多いです。
なので、メンテナンス状態が悪い集合住宅だと、そのまま飲むとヤバイ場合もあるようです。うちは集合住宅ですので、たぶん大丈夫だとは思いつつも、とりあえず口に入る水は一応浄水器を通してから使ってます。
最近はタンク式のウォーターサーバーが流行しているようですが、そこまでは要らないかなとは思います。日本産のミネラルウォーター(?)って、ほとんど水道水と味が変わらないような気がするので。それに最近はかなりの地域で高度浄水処理がされてるはずですから、水道水で十分だと思います。
あと、前にくまモンが言ってましたが(笑)、熊本市は水道水の原水が100%地下水で、蛇口をひねるとミネラルウォーターが出てくるらしいですよ。
ttp://www.kumamoto-waterworks.jp/?waterworks_article=3996
ミネラルウォーターでトイレ流すって、ものすごくもったいないと思うんですけど、トイレ用のためだけに専用の水道システムを造るほうがコストがかかるので、やらないと聞いたことがあります。
あーmoppieさんのこのご投稿で当たり前のことに気がついたわ。アイルランドはすべての住宅が日本の集合住宅方式なんだわ。どんな家にもタンクがあると。御存知の通りゴキちゃんほか害虫があまりいない国ですから、日本のそれよりタンクの中は平穏な気がしますけど…それでもメンテナンスしてないとダメなのかな。
私の家のQ州の実家。私がコドモの時は井戸水だったんです。ぶっちゃけ美味しかったです。が、時は流れ、井戸水は安全じゃないと言われたかどうか知らないけど市の「簡易水道」とやらから水を引くようになりまして。それがまた、まずい。昭和の頃の東京の塩素臭い水といえばわかっていただけるかと。取水地そのものはきれいらしいのですが、途中の水道管での汚染を恐れて塩素をた~っぷり入れてくださっているそうです。熊本の場合どーなんでしょうね。たとえ地下水の原水でもその辺を恐れて塩素ほか入れてるんじゃないかとか思ったりしますけど。
中水道っていう発想は一応あるらしいですね。台所で使った水をトイレで使う…と言った感じの。確かに水道管を2つ引くほうがコストがかかるのは理屈で分かるんですけど、高性能な浄水をした水をトイレに使うというのはやっぱり違和感ありますねえ。
UKの場合は慣れたらそのまま水飲んでましたけどね^^;。
旧ソ連圏のウズベキスタンではインフラ整備が遅れているせいか、水道管を全く交換してないみたいでバスタブの水にサビがかなり混じっていたこともありました(^.^)。
あー、上海の水がそんな感じでしたね。5つ星ホテル(もちろん会社の経費)の水がまっ茶色でドン引きしました。
UKはどっちかというとあのポットが真っ白になる石灰のほうがよっぽど気になりますね。