【更新強化月間】話の前座にBlackberryについて語る

Blackberry(ブラックベリー)ってご存知でしょうか。…って、まあ、名前は聞いたことはあるけど持ったこともなければ、ほとんど見たこともない…って人がほとんどかなあと思います。ひところはそこそこの知名度とユーザーがいたようですが、特にガラパゴスな日本では鳴かず飛ばずでついには撤退してしまったようで。


まあちょっとこの記事読んできてくださいよ。
(柔らかい方)


(硬い方)


iPhoneやアンドロイドに押されて土俵際まで追いやられたBlackberryですが、実は、私、この5年ほど愛用してたんですよ。会社のケータイとして。


再投入されるBoldは、ソフトもハードも2011年のままとなります。1世代前のOS・Blackberry 7に、使いにくいブラウザ、そしてもちろん、フルキーボードが搭載されてます。
(柔らかい方の記事より)


うーん、決して間違ってないんだけど、たぶんこの記事の筆者さんはBlackberryのユーザーじゃないと思う。件のBoldも3機種くらい使ってた人としてはちょっと異議ありなんですよねえ。


Blackberryのいいところって何だと思います?ズバリ、フルキーボードです。これがさあ、打ちやすいのよ。これを使ったらスマホのタッチスクリーンなんて打ちづらくてしょーがないってくらい。ところが、iPhoneやアンドロイドを意識したのか、新シリーズのZシリーズってやつではスマホのタッチスクリーンを採用。これにより、iPhoneやアンドロイドとくらべてどこがいいの?って話になってしまった(ような気がする)。そんな声に答えてかどうか知らんが、フルキーボード付きのQシリーズをちょっと遅れて発売。


御存知の通り、Blackberryの主なユーザーって法人…会社単位で使ってる人が多い気がする。かくいう私の務める会社もそうです。Enterprise Versionと言ってね、会社側にサーバーがあるのね。で、問題は新しいZシリーズやQシリーズは、Boldなどを含む9000シリーズと互換性がなかった…つまりサーバーを新しくしなければならなかった。これが問題で私の務める某社、新シリーズの導入に二の足を踏んでしまった。


かくして、新しいZやQシリーズ発売後もこの9000シリーズを買い続けていたのですが、どうも同じような考えの会社が世界中にあったようで、この9000シリーズが世界レベルで品薄になり、ついには手に入らなくなってしまったの。これが今年の初め辺りの話。これはもう都市伝説レベルの話なんだけど、ここまで品薄になったのは、オバマ大統領も愛用している(か「していた」かは知らんが)Blackberryをアメリカの政府機関が買い占めたからだとか。


つまりね、Boldシリーズの復活は、そーゆー需要に裏打ちされた話だと思うのね。それともうひとつBlackberryのいいところはデータの暗号化と軽量化されること。なにそれっていう方、ものすごーく平たくいえば、ケータイ端末からサーバーへのデータ送受信が暗号化されてついでに圧縮化されているので、機密性に優れていてかつ、データ転送の負担が少ないということです。これが、Blackberryが一部の法人から熱い支持を得ていた理由。


まとめるとさ、アプリとかインターネットブラウザとかさ、そんな柔らかい部分じゃなくて、メールやデータの送受信という硬い部分に特化したら、フルキーボードで打ちやすい、データは暗号化されてるわ、圧縮化されているわで安心のBlackberryには確実にコアなファンやユーザーがいるわけよ。


なんでこんな話を始めたかというと…長くなるので次回に続く。ここからが本題です。