去年の9月に、サムソナイトのスーツケースを清水の舞台から投身自殺したつもりで買ったことはすでに既出です。この日記へのコメントの中で
ありきたりな答えでしょうが、一番壊れやすいのは車輪らしいです。段差とかで車輪を破壊するように心がけていれば、たぶん近い将来に壊れるでしょう。
などと書いてたら…
ホントに壊れたよ。
拡大写真。
わかっていただけるでしょうか。車輪が明らかに片減りしてます。
こりゃあいかん!というわけで、サムソナイトに問い合わせしてみました。なにせ「10年(制限つき)保証」がついているんです。
返事は案外早く来ました。
「買ったお店に持っていってね(はあと)」
おっしゃることは至極ごもっとも。がー、しかし、買ったお店がサムソナイトの正規代理店ではなく、安売り店だったらどーなるんでしょうね。しかも、その店はうちから遠いと来たもんだ。
平日はお仕事の私、土曜日に件の安売り店に向かいました。Blanchardstown Centre(13年ほど前にオープンした郊外のショッピングセンター)にあるTK Maxxに。所詮安売り店、どうせまともな対応はしてくれまいと半ばダメ元で向かいました。
車で20分。確かにいちばん混む時間帯に行ったというのは事実だけど、返品等を扱うカスタマーサービスカウンターは大行列。裏づけの資料はないけど、アイルランド人、ひいてはヨーロッパ人は日本人に比べて気安く返品、交換を申し出ると思う。実際、「気が変わった」が返品の理由になるからね。クリスマス明けにはいらないクリスマスプレゼントを交換する人まで出てくる。
ともあれ待つこと20分、ようやく自分の番がやってきた。カウンターにいた女性からすぐに上司と思しき女性にバトンタッチしまして。で、この上司が、私が覚悟していた以上にアホタレだった。
係:「お買い上げのレシートはありますか?」
私:「はい。ここにありますよ。保証書も」(←ちゃんと保管してあるところが自分でもすごいと思った)
係:「(購入は)去年の8月ですね。もう8ヶ月も経っているんで返品は無理ですね」
私:「いや、私は返品や返金を求めてるんじゃなくて、メーカーへの窓口になってほしいと言ってるんですけど」
係:「それに、これ、エアラインのせいですよ。ほら、ここ(表面)に傷も入っているし。かなり扱い方が悪かったと思われます」
扱い方が雑だったことは認めよう。月に何度も使っていることも認めよう。だけど、ローラー(タイヤ)が壊れつつあることをエアラインのせいにするか?どこのエアラインの莫迦な職員がスーツケースをごろごろ引っ張るんだ?しかも、このスーツケースは機内持ち込み可能サイズだ。預け入れの荷物にしたことなどほとんどない。こうなったら「一度も預け入れなどしたことがない」と(ウソを)主張しようかとも思ったが、上の写真を見てわかるとおりズボラな私は預け入れのときのタグを外していなかった。
ともあれ、5分ほど堂々巡りのかみ合わない会話をした後で私は退散。おおよそ予想通りの展開に自分でも苦笑。
そして、翌月曜日に、サムソナイトのカスタマーサービスに連絡。ちなみにこのカスタマーサービスはお隣大英帝国にある。
「それでしたら、サムソナイトの修理センターに直接お持込ください」
…そんなもんがあるなら先に言わんか。アホタレっ。で、その修理センターの住所を見て私は頭を抱えてしまった。
おととい行ったショッピングセンターの目と鼻の先。
かくして、ある日、空港に行く途中に無理やりこの修理センターに寄ることにした。交通の流れが読みづらい(ある日はすごく渋滞してたのに、ある日はすかすかという感じで差が激しい)金曜日の午後、万一渋滞に巻き込まれたらヒコーキに間に合わなくなるななどと思いつつ、この修理センターを探す。
またこの修理センターがどでかい工業団地の中にありまして、見つからない見つからない。ちなみに、前日のダブリンバスの案内板の写真はこの日にこの工業団地の中で撮影されたもの。ようやく見つかった修理センター(と言っても「サムソナイト取り扱い」というだけで、別に「サムソナイトの修理センター」ではなかった)へ。
ここのお兄さん、実に感じのいい人だった。
係:「あー、こりゃ、ローラーを交換しなきゃダメだねえ。4つ全部交換しないと最終的には全部のローラーがひん曲がっちゃうよ」
私:「そうなんですか。で、なんでこーなったんですか?」
係:「………さあね。でもたまに起こるんだよね」
…聞くだけチンパンジーだったよ。あんたをプロだと見込んだオレがアホだった。ともあれ、「保証で無料修理」という確約を取り付けてスーツケースを預けて退散。
それから2週間後、修理完了の連絡が来た。が、取りにいける(次に空港に行く)のは1週間後。なので、翌週まで待ってくれるように頼んだ。
そして翌週、修理センターから電話がかかってきた。
係;「エヘッ、ゴメン、よく見たら直ってなかった。新品と交換するね。1週間くらい待っててね(はあと)」
…まあ、直ってないものを渡されるよりは100倍マシだったとしよう。が、しかし、
1週間のはずがもうかれこれ1ヶ月待ってるんですけど。
とりあえず、催促してみることにします。やれやれ。
(ここから追記。1週間後の7月10日)
たった今、この修理センターに電話してみました(ってか1週間放置するあたりにわたしのデタラメさが出ているわけですが)。1回目の電話は無視され2度目の電話、誰も出ないのでいい加減に諦めようかと思ったところようやく電話に出てくれた。調べるので折り返しにするとのこと。
30分後電話はかかってきた。
「いや、まさに偶然、昨日交換のスーツケースが届いたところです」
…へえ、そりゃまたすごい偶然ですな。ってか…いや、賢明な読者さんならみなまでいわなくてもわかってくれるだろう。そーゆーことです。
来週スーツケースを取りに行きます。なんとなく、まったく別のスーツケースを渡される予感がしてなりません。
サムソナイト 片減り で検索したらこのページがトップでヒットしました。
私は年に数回しか使用しませんが、重い荷物をいれて荒いアスファルト面を2輪で引いたせいか車輪のひとつが片減りしてしまいました、もともと静穏化のためか柔らかい素材の車輪のようで、使う度表面が削れてポロポロ削れるのが気になってました。
おっしゃるとおり、4輪で使うか、荒いアスファルト面などでは転がさないほうがよいようです。
これ以上ひどくなったら修理しないとダメかなぁと考えていますが、正規修理だと1輪交換だけでも数千円するようなので考えてしまいます。
いらっしゃいませ。なんですかこの日記。途中で切れてる。こんなもんにお返事を頂いて恐縮です。…写真もなくなっているというどうしようもない状態だったのでとりあえず写真だけ見つけてきました。Google Photoさんが優秀過ぎてこんなときに助かります。
結局4輪ローラーを2輪のように扱ったのが敗因のようです。
なんだかんだでヨーロッパって石段とかも多く、たぶん日本よりもスーツケースのローラーには厳しい国だと思います。この件以来スーツケースを引っ張っているときに段差があったら持ち上げるようにしてます。