びっくりするほど雑で不器用なSnigelの挑戦

昨日の日記の続きです。さて、ドイツの某町のデパ地下。…と言っても、ここのデパ地下は実に寂しくスーパーが入店しているだけで、きらびやかさとかとは無縁。ここで買ったもの。


まあ、これ見れば、なにをしようとしてるか、わかるよね。そう。チーズケーキでも焼きましょうと。ちなみに、ja!というのは、アイルランドで言えば、TescoのValue、日本で言えば、イオンのtopvalu…プライベートブランド商品ですね。


前回ダブリンで焼いたので、その時のレシピを脳内で引き出して、同じだけの分量を用意。うちに戻って、台所を調べた瞬間に私の心が折れた。


なにこれ。


比較するもんがないのでよくわからんかもしれませんが、この型の直径は26センチ。日本の平均的なのは18センチ。たまに大きいのは21センチ。だけど…26センチって、なによ。


慌ててゆとりよろしく円周率を「だいたい3」にして暗算すると、26センチだと、18センチの2倍強の量になることが判明。ふむ。レシピを2倍量にしてやってみますか。幸い、ちょうど2倍量になるだけの材料は揃っている。…と、折れかかった心はすぐに戻った(立ち直りが早い)。


作る前に、私のお菓子作りの師匠、まっきーにスカ茶(スカイプのチャット)で聞いてみた。まっきーがいきなり核心をついたことを言うのだ。


まっきー:「(私は)大雑把な私がびっくりするほどの雑さ&不器用さw」(原文ママ)


ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!


せんせー、まっきーが本当のことを言っていじめまーす。


自分でも気がついていたよ。不器用だと。そんなことは、幼稚園の時の工作で鯉のぼりの尻尾を切り落として以来気がついている。そして、輪をかけて雑だと。でも、言われて改めて気がついた。確かに、繊細さが求められるお菓子作りには致命的な問題だと。


よし、今日から俺は生まれ変わる。丁寧にやります(と言いつつ、材料を2倍にするというかなり適当な暴挙に出ているのだが)。

ていねいに、ていねいに。

ていねいに、ていねいに。


…というわけで、できた。


お、うまそうにできた。つまり、まっきーの言っていることは正しかったわけだの。


以下オマケ。ほとんど自分用のメモ。


帰りのヒコーキ、HAJFRA間、前便が欠航のためA319からA320に機材変更され運行。FRADUB間は出発の定時になってようやく搭乗開始。搭乗口で除氷作業をしたがこれも遅れて、ゲートを離れたのは定時より53分遅れの22:43。


FRAはちょっと前に、(航空会社的には)かなり迷惑な司法判断が下り、午後11時以降の離発着が禁止されてしまった。ぱっと見、まわりじゅう森で、騒音で困っている人などいそうにない空港なのだが。このせいで、ルフトハンザのカーゴが致命的な打撃を受けたとか。


まあ、今の問題は、残り17分で離陸しなければいけないということ。そう言えば、日本でも成田空港の「門限」のお陰でLCCが欠航の憂き目に遭っていると聞いた(ホントか嘘か確認できなかったけど、札幌発成田行きが成田空港の門限に2分間に合わずに札幌に引き返した例があるとかないとか)。さあ、どうなるとワクワクしながら成り行きを見守る。


お約束ですね。誘導路上には離陸待ちのヒコーキの行列。一機、また一機と轟音を立てて飛び立つが、私達の順番は来ない。そうこうしているうちに門限の午後11時になってしまった。離陸は…止まった。


数分後、機長のアナウンス。


機長:「機長です。本日は雪のために全般に運行が遅れ気味でしたが、当機もいつまでも終わらない除氷作業のため(←この辺に気持ちがこもっていると思った)出発が大幅に遅れました。御存知の通り、フランクフルト空港には離発着制限があり、午後11時以降の離発着は認められておりません。ただいま社が当局に特例申請の書類を提出しましたが、認められない場合は離陸ができません」


うわ。めんどくさいな。フランクフルトに一泊かよ。朝一番のヒコーキ、乗れなかった人が大挙して乗ろうとするから混むだろうな。いや、それ以前にホテル取るのにサービスカウンターにまた並んでとかやってたら、ホテルに着くの1時とかになるな…などと頭のなかで最悪のシナリオを練り始める私。


そんな私の杞憂をよそに、数分後の11時15分、私の乗ったヒコーキは轟音を立てて滑走路を離れた。


どういう例外規定があるのか、どんな交渉があったのかはわからないけど、少なくとも杓子定規で時間外の離発着が一切禁止されているのでは無さそう。そんなわけで、1時間遅れでダブリンに到着。やれやれと思ったが、翌日、実は私はとんでもなく運が良かったということに気がつくことになる。それは…


翌日のフランクフルト空港、雪のためにほとんど麻痺状態。ダブリン行きは全便欠航(ちなみに、私が乗ってきたヒコーキはダブリンで1泊後朝一でフランクフルトに戻るのだが、Stuttgartに目的地変更された模様)。もし、昨日の時点で飛べなかったら、今日1日フランクフルトに足止めを食らっていたことになる。雪の空港に缶詰とかにならなくてよかった。それはそれで日記のネタになったような気もするが。