とんでもない悪運の持ち主…なんかじゃなかった

ドイツに行ってきました。あたしゃね、ちょっとショック受けたのよ。なにがって…


クルスマスマーケットがすでに始まってる。


待てよそこっ。クリスマスマーケットは文字通りクリスマス前の12月にやるもんだろ


…ってもう12月だった。


いや、わかってましたよ。「十二月」ってタイトルの手抜き日記も書いたし。だけどさ、なんちゅーのか、脳みそではわかっていたけど、実際にそれを見せられて少なからずショックを受けたというか。また、一年、なーんもしないうちに終わってしまいつつあるというか。あーやだやだ。


しょーがないから買い食いでもしよう。


車を運転中にラジオを聞いてたら、なんか気になることを言っている。


「Hannover近郊で昨晩貨物列車が脱線し、列車が運休…」


私のドイツ語なんて、日本の中学生の英語レベル以下ですからなんだかよくわかってなかったけど、どうも金曜日の夜、脱線事故を起こしたらしい。良かった。私が通過した後だった。


ちなみに日曜日の午後のラジオのトップニュースは、こともあろうに笹子トンネルの崩落事故。「日本ってこんなことが起こらない国だと思ってたんだけど」と言われてちょっと凹みました。うーむ、もしかすると、新幹線の輝かしい無事故記録が途絶える日が来るとすると、こんなことからかもしれないなとか、不吉なことを考えてしまった。


日曜日、Hannover空港まで列車で移動しなければいけないのだが、アホタレな私、ラジオの脱線事故のニュースのことなんかきれいさっぱり忘れていた。言い訳がましく言えば、金曜日の午後に起こった脱線事故、とうの昔に処理が終わったと思い込んでたわけ。ところが、ドイツ国鉄のサイトによれば、この区間、未だに規制がかかっていて、私が乗る列車はこの区間を避けて迂回運行をしているという。仕方ないから、1時間早い列車で空港に向かうことに。


まあ、悪いことは重なるもんで、ついに初雪がドイツ北部の村にまでやってきた。それでも、この程度の雪ではアイルランドと違いドイツはびくともしない。駅まで到着。


やってきた列車はなぜか大混雑。立ち客まで相当出ている。デッキに立つハメに。


迂回運行をしてくれたおかげで、通常30分のHannover中央駅までの急行列車、倍以上の1時間超の時間をかけて中央駅へ。


さらにS-Bahn(近郊列車)も遅れて、なんとか空港に。私のヒコーキは19:40発。着いたのは18:40頃。


ちょっと話がややこしいのだが、19:40の前にも18:40にもフランクフルト行きがある。その前の便は20分遅れとの表示。とりあえず、搭乗手続きカウンターへ。通常なら、ネットでチェックインするのだが、なぜか今回「だけ」できなかった。


搭乗手続きカウンターのお姉さんが言うのだ。


係:「お客様のご搭乗の便も遅れる見込みです。なんとか前の便に乗れるように手続きしてみますね。…よかった。まだ何とか間に合います。保安手続きをお済ませになって、直ちに搭乗口までお進みください」


…ん?なんか知らんがラッキーだったのね。どうやらドイツ国鉄が脱線してくれたおかげでちょっと早めに空港に来て、かつ、前の便が遅れていたおかげでフランクフルト空港のどーしょーもないシェラトンに一泊しなくて済むのね。やっぱり私は変なところで運がいい。


本当に余程の悪運の持ち主らしく、機体最後尾にほんの若干残っていた席に乗る。どーでもいいけど、ERJ 195 って、コミューター機とは思えない奥行きがあるよね(実際A319とかより機体長いらしいし)。


機内サービスは時間が足りず私の席まで来なかった。まあ、そんなことはどーでもいい。ルフトハンザの機転により、当初の便に乗るより30分も早くフランクフルト空港に到着。


乗り換え便を待ちながらふと気になったわけ。私が乗るはずだった1時間後のヒコーキはどれくらい遅れているんだろうか、本当にフランクフルトに一泊するハメになったんだろうか。


…って全然遅れてないじゃないか。むしろ17分も早くついてる。早い便に乗ったことはまったく無意味だったと判明。


…撤回します。私、悪運の強い人間なんかじゃないですね。