【どこよりも詳しいリューゲン島ガイド8】AltenKirchen村の隠れ撮影ポイント

翌日。この日はリューゲン島の北東の端、Kap Arkona(アルコナ岬)へ行こうということになる。朝食を食べてお出かけ。


ドイツの速度規制って日本のそれよりもはるかに理にかなっているというか説得力があります。ほら、日本の高速道路と見紛うような道でも60キロ制限だったりとか、山の中で人の飛び出しなんか全くなさそうなところでも40キロ制限だったりとかちょっと首を傾げるようなことが多くないですか。だけど、ドイツの場合、基本、村の中は50キロ、それ以外の一般道は100キロで、それ以外の規制がかかっているところは交差点だったりとか、動物の飛び出しが多い場所だとか、理にかなっている。そんなわけだから、ドイツではきちんと速度規制を守って運転している…って、いや、あの、それって日本では速度を守ってないって意味じゃ決してないですよ。ごにょごにょ。


Kap Arkonaにほど近い名もない村、おそらく日本語のサイトでは初登場となるであろうAltenKirchen村(そのまま訳すと「古い教会村」で事件は起きました。


村の中ですから、当然私は50キロの規制速度を尊守しておりました。で、村の中の学校の前を通過した時になんか光った気がしたの。もちろんオービスを疑いましたよ。ドイツ国内、「至る所」といっていいくらいオービスが設置されていて作動してるのよね。だけど、ぱっと見た限り、車が一台停まっているだけだし、そもそも速度規制を守って運転しているんだから光るはずがない。


帰りにさ、気になるからその場所をよーく見たんだけど、ほーらやっぱりオービスなんかない。なんかが反射したか、車の中で莫迦な観光客が写真でも撮っていたに違いないと思い一件落着。


そんなことすっかりと忘れ果てていた数週間後、リューゲン島からお手紙が届きました。写真付きの。

ぶはっ。
(注:お見苦しい顔とナンバーにモザイクかけてますけど、本物はかなり鮮明に写ってました。ちなみに、助手席は最初から白く塗りつぶされてました。プライバシーがどうこうという話なのかな)。


やっぱりオービスだったんだ。


なになに、この日に30キロ規制のところ40キロで走行してました…だって?


どうも、この「学校」というのがクセモノだったらしく、この学校の前の100メートルとかの区間だけ30キロの規制が敷かれていたらしいのだ。どうやらそれを私は見落としたらしい。で、そんなものがあるとはツユと知らなかったのだが、どうも移動式の(バンに設置された)オービスに御用となったらしい。


それにしてもドイツのオービスは容赦がない。ほら、日本のはかなり派手な違反、例えば、50キロ規制のところを80キロ以上で走ってたような感じの違反がオービスでは検挙の対象になるでしょ。なのに、今回は30キロ規制のところ40キロで走っていた、つまり10キロオーバーで検挙。さすがドイツといって良いのか。まあ、考え方によっては、規制速度を30%以上もオーバーしていたわけで(そう書くと深刻な違反に聞こえますな)。


ええっと、ドイツで車を運転される際には、速度超過に気をつけましょう。…って、もし、ドイツにお住まいじゃなくてドイツを訪問された時に運転されるような場合は、どんなに気をつけても気をつけすぎることはないような気もしますけどね。


ちなみに、反則金は15ユーロでした…って、ほら、観光地の頼みもしないのに撮影してくる記念撮影写真と値段がほとんど一緒じゃないか(遊園地のジェットコースターとかにあるでしょ。あれ)。即納したことは言うまでもないかと。数年前に日本で50キロ制限のところを71キロで検挙された時は反則金15000円でしたね。そう言えば。それに比べると甘いというか。でも、10キロオーバーを検挙するのは厳しいというか。うーん。


…なんか、タイトル「AltenKirchen村の隠れ撮影ポイント」はだいぶ意味が違うような気もするな。ま、いっか。明日はいよいよKap Arkonaですよー。