朱家角のバスターミナルに着いたものの、文字通り右も左もわからない。さーて、どうしたもんか。
案の定といえば案の定、バスターミナルの前には数は多くないものの客引きが。ここに立ち止まっていると客引きがうるさそうなので右に向かって歩き始める。なぜ右か。ヤマカンです。がすぐに、これは違うと感じる。で、逆に左に進むと、
…なんか、なんかですね。
なんか知らんけど、ツーリストインフォメーションオフィス前に着いた。こりゃ正解だわ。ここで立ち止まっていると、今度は日本語で客引きが来た。正直うざい。
で、テキトーに歩いていると
なるほどねえ、こげなところなんですねえ。
写真を見ていただければわかるとおり、ここ、もろに観光地化している。店という店では客を得ようと呼び込んでくる。どーもこーゆーの好きじゃないんだよねえ。
テキトーに歩いているといつの間にか明らかに裏通りに入ってしまった。といっても危険な裏通りとかいうんじゃなくて、なんちゅーか、生活感のあふれる通り。その生活感あふれる通りで、私は、ついに見つけてしまった。
ニーハオトイレ。
そう、仕切りのない、用を足していたら丸見えのトイレ。上海などの大都市圏からは消えたようなことをどっかで読んだ気がするけど…ああそうか、ここはきっと上海じゃないんだな(行政区分的には上海なのか知らんが…)。
ってか、もしかすると、このトイレって正確にはニーハオトイレじゃないのかな。だって、かがめばいちおう見えなくなるし(それでも覗き込めば見えてしまうが)。
貴重なニーハオトイレの体験をすませて(って実は用は足してないんだけど)、しばらく行くと今度はお寺が見えてきた。入場料というのか拝観料というのかを100円くらい払い中へ入る。
あれ、中国って確か信教の自由は保障されてなかったよね。こーゆー古来からある宗教はいいのかしら…と思いつつ中に入ると…
数々の祈りの書かれた短冊(でいいのかな)が結ばれた木。なんだかんだ言っても中国と日本の文化は近いなあと感じる。
たださあ…こんなこと書いたら罰当たりなのか知らんけど、ここの神様をあまり本気で信じる気にはならなかった。だって…
…日中友好の危機に瀕している今、余計なことは言うまい。次行ってみよう。
この霊験あらたかな(あらたかなんですっ…当社基準では)お寺、本当にすばらしい場所だった。だって、ほとんど誰もいないんだもん。8月の上海。この日も暑かった。で、境内の裏手に回ると…だれもいない銀杏の巨木があった。銀杏の木陰で罰当たりなのかどうかは知らんが、気持ちよく昼寝する。
誰かに朱家角はどーでしたかと聞かれたらこう答えるだろう。
「銀杏の木陰が素敵な水郷でした」と(いいのか、それで)。
こんな感じの手漕ぎの遊覧船もあったけど、お一人様だとちょっと近づき難かった。
以降、しばらく滞在したが、大して書くこともないので省略。帰りも同じバスに乗るが見事に熟睡。
おまけ。これはアウトでしょうか。セーフでしょうか。
個人的には、完全アウトなんですけど、中国ではフツーに売られてます。使われてます。
One thought on “【続:なぜか上海6】水郷の週末「朱家角」(2)”