【現在進行形】車が盗まれた！（3）

車を盗まれたショックで…というわけでは間違ってもないのですが、風邪ひきました。正確には咽頭炎らしく、声がさ、上田正樹と葛城ユキが結婚してコドモを作ったらこんな声になるだろうという感じになってしまい、まったく声が出なくなりました。

それはそうと、車を盗まれて２週間。こんなことをいっちゃー角が立つんですが、もううんざりしました。このいい加減王国のいい加減さに。

車を盗まれたのが金曜日。

月曜日。保険会社にメールを送る。無視される。
火曜日。保険会社に再びメールを送る。無視される。
水曜日。アパートの管理会社に連絡。

これを書くと私がいかに状況をナメてたかわかっちゃうんだけど、とんでもないミスをしでかした。まさかさあ、鍵（リモートキー）つきの（ついでに防犯カメラも）駐車場から車が盗まれるとは夢にも思っていないもんだから、リモートキーを車に入れっぱなしにしてたのね。これを再発行してもらわないといけない。

リモートキーなんて書くとかっこいいけど、クレジットカードサイズの単なる磁気カード。これをかざすと門が開くの。ちなみに会社でね、やっぱり似たような磁気カードを使ってるから知ってるんだけど、この磁気カードの原価は15セントなり。

私：「防犯カメラの解析は終わった？」
管理会社：「…はぁ、ただいま鋭意調査中でありまして」
私：「解析は終わってないのね」
管理会社：「…はぁ、申し上げましたようにただいま鋭意調査中でありまして」
私：「で、リモートキーは？」
管理会社：「はぁ、再発行できますよ。66ユーロです」

…ちょっと待てや。防犯カメラの画像はない、車はあっさり盗られる、それで原価15セントのカードを66ユーロで売ろうってか？どこまでいい根性してるんだよ。こいつら。

木曜日。ケーサツからお手紙届く。

拝啓。犯罪被害者になっちゃって残念でした。あなたのケース番号は12345番です。なお、犯罪被害者の会のパンフレットを同封します。

封筒を逆さにしても透かしてみてもそんなパンフレットは入っていなかった。

金曜日。保険会社から保険の申請用紙が届く。なんでも、ケーサツに行って用紙にはんこ貰って来いだと。めどいのう。

そして、レンタカーは「とりあえず1週間」という契約だったので、レンタカー屋から電話がかかってくることになっていたが…かかってこない。保険屋もレンタカー屋もとことんいい加減。

土曜日。地元の警察署へ。

担当してくれた、若い女性の警官の方…

警官：「あー、あのジープの人ね」
私：「あれ、ご存知なんですか？その後どーなったかご存知ありませんか？」
警官：「さぁ？」

…ですよねー。進展なんてないですよねえ。

週が変わって翌週の月曜日。保険の申請用紙を送り返す。

火曜日、レンタカー屋から電話がかかる。

レンタカー屋：「いつお車を返していただけるんですか？（怒）」

…はぁ？あんたらが連絡してくるって言って連絡してこないんでしょうが。

レンタカー屋：「保険会社からレンタル期間の延長の申し出がないんですが。」

…はいはいはい。電話しますよ。それじゃあ、何かあったら連絡くださいね。

保険会社：「Snigelさん？ええっと、今車はどーなってるんですか？ケーサツから返却されましたか？」

…あのー、その辺の詳細、先週のはじめにメールですべてお送りしたんですけど。お前ら、忘れてただろ。どこまでいい加減なんだよ。

保険会社：「それでは早急にお車の損傷の査定をさせて頂きます」

…それはそうとレンタカーは？

保険会社：「そちらも延長の手続きをしましてレンタカー会社に連絡します」

木曜日。レンタカー屋に返却日の確認の電話。

レンタカー屋：「…先週の金曜日が返却期限になっておりますが？」

…くされ保険会社、約束したくせに何もしてないな。というわけで、保険会社に電話。

保険会社：「はい、今すぐ延長の手続きをやっておきます。大丈夫です」

でたー、アイルランド人の根拠なき「大丈夫です」

おさらい：「アイルランド人の言う大丈夫ほど大丈夫じゃないものはない」

ちなみにこの日は、車を返さなければいけないだろうということで、「世界が終わるんじゃないか」と思われる量の大量の買い物をする。冷蔵庫がぱんぱんになる。

金曜日。今週ずっと体調が悪かったのだが、ついにひっくり返って会社を休む。今年初の病欠。いや、数年ぶりじゃないだろうか。

それでもレンタカー屋に車を返却に行く。保険の約款上、車の貸し出しは最大１４日とあるので、この日、車を返しに行かないといけないと思われる。げほげほと咳をしながらレンタカー屋へ。

レンタカー屋：「保険会社様からのご契約はおとといまでとなっておりまして、２日分の超過料金を申し受けます」

はぁ？１４日間だと聞いておりますが？

レンタカー屋：「はい、１４日間。２週間前の木曜日よりレンタルされておりますので…」

はぁ？金曜日なんですけど。

レンタカー屋：「ああ、そうですね、ですから１４日間ですので木曜日まで」

はぁ？２週間なら、金曜日から金曜日まででしょうが？

カレンダーを見て、指を折って日数を数え始める係。ごめん、こんないい方は悪いとは思うが、お前、頭悪いだろう？

レンタカー屋：「おっしゃるとおりです。２週間です。ありがとうございました」

そして、保険屋に電話。未だに結論は出ていないという。…いい加減にしようよ。もう２週間経ったよ。…ってかさあ、修理するか廃車にするか決まらないまま代車の貸出期間終わっちゃっていいの？なんかおかしくない？

２週間も経つのにこの話、まだ続くらしい。やれやれ。