【ドバイ出張記15】くされ6 Emirates in a day tourに参加する(2)

なにそれ?今日のツアーが中止になったって??


ツアー会社:「そーゆーわけですので、明日に再予約したしましたので」


…なにそれ?人の都合も聞かないで、なに決めつけてんの?


私:「いえ、私、明日は明日で別の予定があるんですけど」
ツアー会社:「それでは午後からのサファリツアーに振り替えを承れますが」


…だからさ、なんで人の都合も聞かずに勝手に決めてかかるわけ?もっとも、この時は腹が立つ以前に「えーどーしよー」という思いが先にあったのだが。


私:「いえ、私は明日別の会社でサファリツアーを予約してるんですけど…」
ツアー会社:「…」
私:「じゃあ、返金ですね」
ツアー会社:「でしたら、担当者より30分以内にお電話いたします」


さあ、今日は一日どうやって過ごそう、一日予定が狂ったぞ…などと考えていると、30分後…確かに担当者から電話がかかってきた。


担当者:「そちらに車が向かってますから。5分以内に着きますので」


はぁ?


待つこと5分ではなく45分。午前11時になってやってきましたよ。お迎えの車が。つまり、この時点で2時間遅れ。

(途中で撮影)


そこには、11人乗りの韓国製のおんぼろバンが。中には運転手が一名…って、あれ、「運転手とガイド」で2名体制じゃなかったっけ?


まあいいや、ガイドがいなければ助手席に乗れるわ(この6日後に、助手席の恐怖を知ることになるのだが、まだ私はその事実を知らない)と、気を取り直して、許可を得て助手席に乗る。


私:「今日は、ガイドと運転手の2名体制じゃなかったんですか?」
ガイド:「私両方できる」


…なんか言ってることがよくわかんないけど、まあいいや。少なくとも運転はできるだろうし。


なんか、よくわかんないなりに理解したところによると、今日は山に最初に行ってAsh-Shariqar(シャルージャ)に最後に行くらしい。よーするに、ウェブ上に書いてある経路を逆に行くのね。これ自体は理解できる。昨日の日記に書いたとおり、金曜日って午後2時くらいまでほとんどの場所が閉まってるの。で、最初の訪問の街Ash-Shariqar(シャルージャ)に博物館とかスーク(市)とか集中してるから、そこを最後に回して最初に一気にAl-Fujayrah(アルフジャイラ)まで行ってしまうってのは確かに賢い判断だと思ったわけ。


かくして、ドバイから高速道路でAl-Fujayrah(アルフジャイラ)へ向かう。


最初の訪問地は…ガソリンスタンド。


ガソリンは、リッター20円程度!このガソリン価格高騰の折になんてこったい。なるほどねえ、ここの国のタクシーをはじめとする運転手が、いっつもアクセルかブレーキを床まで踏んでいる理由がわかったよ。こんなに安かったら燃料を無駄にしない走り方とかを考える必要がない。燃費のいい車なんかを選ぶ理由なんかない。


ただ、これ、ある意味納得の行く価格でして。確かヨーロッパではガソリン価格の8割が税金だと聞いたことがある。その税金の部分がざっくりなくなったら、ヨーロッパでもここと同じくらいの価格を設定することは十分可能。端的に言ってしまえば、車に乗るって好き好んで税金を払うってことと同じことなのね。


まず向かったのは、Friday Market。このマーケットが金曜日以外に開催されるかガイドに聞いたがなんだかずれた答えしか返ってこなかったので不明。


降りた瞬間に数人の売り子が群がってきた。…なんかどっか東南アジアかどっかの旅行記で読んだような風景だなあ。


…そう思うと、この写真だけを見る限りは、東南アジアのどっかの写真と言っても信じてもらえるでしょ。


ここのお土産屋さん。またどーでもいいもの売ってるのよ(もっとも、お土産ってそーゆーもんだって相場が決まってんだけどね)。ただ、頼まれていたもの発見。


冷蔵庫のマグネット。

こんなゴミ、なんでほしがるのか私にはさっぱり理解できないが…って、ほかの観光客が価格交渉中。半額にしろだのできないだのでもめている。最も、言い値で買ってもこんなもんひとつ15AED(300円)しないのだから、これを10AED(200円)にしたところでたいした得でもないわけで…。こんな考えかたしてるから、日本人観光客はカモだと思われるんだろうか。


そんなわけで、3つで30AEDに負けてもらって買ってきました。このマグネット。裏見たら


当然のように中国製と書いてありましたけどね。


そして、調子こいて、ココナッツ買って車に戻る。甘かった。そして、ぬるかった。


車の中で、なにやら運転手の身の上話が始まる。何でも運転手はパキスタン人で兄だか義理の兄だかが日本で車の輸出業をやっているんだそうな。で、この運転手も日本で仕事がしたいんだけど、誰か日本人の身元保証がないと日本で仕事ができないとか(運転手のあまりうまくない英語で聞いたことをまとめるとそうなるのですが、真偽のほどは定かではないです)。なんか、何度もこの話をするので、こっちはそのうち私にその身元保証人になってほしいとでも言ってくるのじゃないかと警戒を始めてしまう。そんな出会って2時間ほどの人間の身元保証人になれるはずもなく(しかも私は日本に住んでいない)。


ちょっと意外といえば意外だったこと、アラブ首長国連合には山があった(もっとも、ネットの案内には山を越えると書いてあるのだが)。山といっても


草ひとつない、岩山。


この下に原油が眠ってるんですかね。


山を越えて、車はAl-Fujayrah(アルフジャイラ)の街に到着。


(続く)