【ドバイ出張記11】仮説:ドバイと浦安には相関関係がある

かくして、124階のビルの上から無事に生還した私。いや、生還って大げさですよ。だけどさあ、どーしても2001年のあの同時テロが頭の中にイメージとしてこびりついてるのよねん。荒唐無稽な心配なのはわかるんだけど、なんか、高所恐怖症と合わせ技でなんか心が落ち着かなかったというか、ケツの穴がむず痒かったというか。あ、番組進行上、一部不適切な発言があったことをお詫びいたします。

(なんの写真かわからんという人、ブルジュ・ハリーファ(Burj Khalifa)の入り口の写真なんですっ)


さて、好奇心が満たされたところでもう時刻は午後8時半を過ぎている。ごはん。ごはんっ。


フードコート(よーするに、マックとかファーストフード系の店がうわーっと並んでいて、テーブルを共用している巨大なカフェテリアと思ってくだせえ)でもいいと思ったんだけど、もうちょっとまともなものを食べたいと思った私、フードコートの隣にあるレストラン街へ。


アイルランドのそれがやる気がなさすぎるだけの話かもしれないけど、ドバイのレストランの入口なんかで数秒佇んでたらすぐにウェイターさんウェイトレスさんがすっ飛んできます。小心者の私は店員さんに見つからないように日本人のニンジャの末裔としての技術を駆使して店先のメニューと他の人が食べているものを確認。


でもねえ、お一人さまって、やっぱりどっか敷居が高いのよね。一人でカラオケボックスに行けるほど吹っ切れた人はいいかもしれないけど、真っ白なテーブルクロスがかかっているようなきれいなレストランに一人でずかずか乗り込んでいくってのはなかなか勇気がいる…というか、私にはできない。私が最近一人でおじゃましたのは、出雲のシェルブールというフレンチレストランくらい(いいレストランですよ=未承諾広告)。ここだって、オーナーシェフの三原さんとちょっとした知り合いだったというオチがあるからでして。


まあ、そんなことはともかく、私が結局選んだのはファーストフードに毛が生えたくらいのせこいレストラン。…ってか、ここ、どー見てもファーストフード店だな。なんでここを選んだかというと、サラダが食べたかった。それだけ。


「ご一緒にポテトはいかがですか」と聞かれて、最初はいらないといったのに、しつこく聞かれて結局頼んでしまった小心者の私…ってか、やっぱりスプーンかよ。


これでどーやって手を使わずにフライドポテトを食べるのかぜひ教えてほしい。結局品位もクソもない状態で、ナイフに芋をぶっさして食べましたとさ。


今回のドバイ訪問での最大の問題点は、ガイドブックを持たずに出かけたこと。お忘れの方がいらっしゃるかもしれませんのでもう一度おさらいしておきますが、あくまで会社の「出張」です。誰がなんと言おうと。まあ、そんなわけで、ガイドブックがないので、かなり当たって砕けろ状態でいろいろ見て回ってるわけ。


ドバイモールから出てみた。すると…


こげな池がありまして…


なんだなんだなんだ。音楽に合わせて噴水がぶしゅぶしゅいってるぞ。


これは私のヘタな絵より、YouTubeより上手に撮ってきた他人の動画を借りてきましょう。




ここ、Dubai Fountain(ドバイ・ファウンテン)と言うらしく、いわく、「世界最大の噴水」らしい。キタコレ、世界一高いビルと世界一でかいショッピングセンターのお隣に世界一の噴水。もうここが何を狙っているのかは火を見るより明らか。


もうこの時点で合点がいった。よーするに、ドバイは浦安のディズニーランドと一緒。完全に作られた街なのだ(注:この時点での意見です。今後、この意見は変わってきます)。街はきれいだ。世界一もいっぱいある。だけど、生活感というか地に足がついた感が全くないのだ。ここにはハレの日はあってもケの日はない。


この池というか噴水を挟んで反対側になんかありそうなので行ってみた。そこにはスーク(市)があった。


やっぱりディズニーランドだわ。例えばね


スークの中で撮ったこの写真、これをね180度逆向きに撮ると


駐車場。


ね?ディズニーランドと思えば合点が行くでしょ。


と、まあ、ドバイの本質をついた所でホテルに帰ろうと決める。もう午後10時を回っているのにまだ店は閉まる気配がない(週の半ばまでの店の営業時間は一般に午後10時まで、週末は12時まで…日中暑いから夜まで活動してるってことだと思う)。で、駅までバスがあるというので使ってみようと思うが、バス停が見つからない。


バス停はどこ?


20分くらい迷って見つけたバス停はそれこそ裏口のような場所にありまして…そう、ここにバスで来るってのは完全に想定外なの。来るなら自家用車かタクシーでどうぞというわけ。やっぱり地に足がついてない街だわ。ここは。


以下、本文中で陽の目を見なかったドバイ・モールの写真たちの供養場所。

(このリンゴ、2段目を取る勇気はありますか)