【ドバイ出張記12】Deiraエリア探索

(お知らせ。一日分の原稿を自宅のPCに忘れてきました。話はちょっと飛びますが、3日目に飛びます。忘れていた分については来週の早いうちに)。


出勤三日目。木曜日。三日目ともなるとだいぶこなれてきます。そこ、中だるみとか言わない。こうなるとドバイの同僚とくだらない話をしたりとかする余裕も出てくる。


そんな時に突然ベルが鳴る。


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ


と言っても耳をつんざく巨大なベルの音…というわけじゃなくて、なんかどっか遠くで鳴っているなくらいの認識。10秒くらい放置していたのだが、なんか嫌な予感がした。机の引き出しから預かっていた鍵束を持ってサーバー室へ行ってみた。


案の定サーバー室の火災報知機が鳴っていた。


幸いにというか、当然に火災報知機は単に誤作動。火も煙もない。


あれ、おとといの朝、担当者がなんか言ってなかったっけか。


おとといの朝の引き継ぎ、私の脳みそは完全に熟睡中。なんか言ってたけどよく覚えてない。


「火災報知…作動…なんとかガス…押さないと」


何だっけ(汗


そうだ、火災報知機が誤作動したときは、壁にあるガス放出を止めるボタンを押せって言われてた…ような気がする。


Snigelはかべにあるみどりのぼたんをみつけた。


→おす
 おさない


一瞬悩んだが押してみた。


Snigelはかべのぼたんをおした。


…しかしなにもおこらなかった。


…いや、そりゃ、ボタンを押した瞬間にドアが閉まって窓のない真っ暗なサーバー室に閉じ込められるとか嫌ですよ。でも、何も起こらないのもそれはそれで気になる。しょーがないからもう一度ゆっくりボタンを押し込んでみる。…何も起こらない。


とりあえず、これ以上は私の手に負えないので受付譲にビルのセキュリティを呼ぶように指示…なんて言うとかっこいいけど、お願いしてみた。


セキュリティがほどなくしてやってきた。サーバー室に戻ろうとすると


セキュリティ:「ダメだよ。ガスが出てるかもしれないんだから。部屋に入ったらダメ」


怒られた。…って、例の昨日の怪しい私を尾行したセキュリティその人だったらしい。結局、私は中の緑のボタンを押すべきだったのかどうか今これ書いててもわかんないや。あとで聞いてみよう。


ともあれ、なんのこたーない、サーバー室の前に火災報知機の集中管理装置があった。そこのボタンを押したらベルは鳴り止んだ。


ふうっ。


まあ、会社内では幸いにしてほかに特筆するようなことは起こらず。ホテルに戻った後この日は遠出せずにホテルの近所を徘徊してみることにした。


私の滞在したTraders HotelはDeira地区というところにあり、下調べしたところ、この地区にはゴールドスーク(無理に訳せば「金の市場」か)とかスパイススークとかがあるらしいのね。いいねいいね、そーゆーの好き。行ってみよー。


…と思ったのはまあいいんだけど、すでに書いたとおりガイドブックすら持っていない私、どこにいけばいいかよくわからない。タクシー嫌いだし、近距離だと悪いし(←この街ではそんなことを気にする必要はまったくない)、ホテルのコンシェルジュに聞くまでもなく、このメトロのDeira City Centre駅界隈にあるに違いないと勝手に当たりをつけて出発。


結論から先に言うと、スークはまったく違う場所にあった。


Deira City Centreという駅に着いた私。そうだ、腹減った…というわけで、とりあえずDeira City Centreというショッピングモールへ(そう、ここがDeiraの街の中心…というわけじゃなくて、ただ単にそーゆー名前のショッピングモールの前の駅ですよ…というお話だったのです)。


(そういえば、でかいだけで何の特徴もないモールだったからたった一枚の写真も撮ってない。ドバイモールほどじゃないにせよ、アホのように広いショッピングモールです。ま、おヒマな方はこちらに公式のホームページがございます)。


昨日と同様フードコートは嫌だったのでレストラン街に向かうけど…あれ、ひとつ問題が。


どのレストランにも取り扱いのないものがある。中華にレバノン料理にステーキレストランにと一通り揃っているのに、どのレストランにも取り扱いのないものがある。店員さんに見つからないようにメニューをめくってみるが、ない、ない、ないっ。


さてここでクエッションです。Snigelが見つけようとしてどこのレストランにも見つからなかったものはいったい(殴


…なんてクイズにするまでもないですね、そう、ビール、ワインなんでもいいけど酒がない!


テーブルで食事をしている人を見ると、くそ甘そうなジュースとかコーラとかでおいしそうに食事してるのよね。この瞬間に私は悟った。俺、絶対この国に住みたくないと。別にへべれけになるまで酔いたいとか言ってませんよ。だけどさ、食事のときにグラス一杯くらいのビールかワインを飲んだってアラーの神様はお怒りにならないんじゃないかと(当社基準による勝手な判断)。


こりゃイカン!と思い、ショッピングモールからの脱出を図ろうとするが…出口がない。いや、ありましたよ。出たらすぐにタクシー乗り場でしてそこから先には歩道がない!ほかの出口は駐車場直結!そう、昨日のドバイモール同様、ここに徒歩で来るという選択肢はないのです。しいて言えばメトロで来てくださいと。かくして、巨大なショッピングモールを10分近く歩いてメトロ側の入り口から外に出る。


外には出たものの、レストランなんてどこにもない。ドバイの街はね、おそらくだけど暑すぎるのだ。なので、どっかに行くとすれば、マンションの地下駐車場からエアコンの効いた車に乗って、どっかのショッピングモールなりに車を停めて外に出ることなしに買い物なり用事を済ませてそのまま外に出ることなしに家に戻る…というのが正しい外出の方法で、くそ暑い通りを歩いてレストランとか店を探すってありえないらしい(←これ、必ずしも正しいとは言えませんそれは後日)。かくして、通りを無為に歩いて結局ショッピングモールに戻ってきてしまった。そういえば、ゴールドスークとスパイススークはいったいどこだったんだ?


(続く)