どーでもいいと言えばその通りの私のコンピュータ遍歴

うちにはただいま5台のコンピュータがあります。


ひでかすのデスクトップ
ひでかすのノート
私のデスクトップ
私のノート
私のノート(ネットブック)


で、そこにもう一台増えてしまいました。


私のデスクトップ(2)


…6台目かい。


私が初めて買ったコンピュータは大学時代にゼミの教授に「論文その他に役に立つから絶対にパソコンを買え」と言われてアキバで中古で買った富士通のFLV。Windows95だった。考えてみたらすごいことをしたと思うけど、デスクトップにでかい(画面がじゃなくて全体がね)モニターを夕方の混んだ電車で持って帰ったなあ。あの頃も私はアホだったなあ(遠い目)。


考えてみると、この大学の教授は先見の明があったかも。当時はまだウィンドウズ95がでてまもなくで、ようやくパソコンが一般家庭に入ってきたというころ。その時にゼミ生にパソコンを強制購入させるというのは強権的ながら今にして思えば感謝すべきことかも。ちなみにこの教授。今では学部長に出世されてます。


ところがそのパソコンがなぜかセーフモードでしか立ち上がらず、どうしていいかわからず有料でOSを再インストールをしたもらったなあ。そんなアホが、今じゃなんちゃってシスアドなんだから世の中どこでどう転ぶかわからない。


で2代目はそれからずいぶん経って2,000年の夏ごろのお話。アイルランドであたふたとそして向こう見ずな就職活動をして、アホな会社が私を採用した数ヵ月後。考えてみるとバブル真っただ中だったんだろうなあと思うけど、会社が「コンピューター1ポンドセール」という社販(社内販売)をやりまして、その1ポンド(130円)の機種からなけなしの給料をはたいて300ポンド(39,000円)ぶんアップブレードをして買ったのがコンパックのデスクトップ。Windows 98SEで、確かPentium4搭載。


これがね、長持ちしたんですよ。ところが3年前に前の家に引っ越した時に(たぶん)引っ越し時の衝撃でグラフィックがダメになってコンピューターは正常に起動しているのに画面が映らなくなった。あちゃちゃと思っていると、ちょうど友人の日本人の方がアイルランドから出て行ってコンピューターがいらなくなるというのでそれを引っ越しのどさくさにまぎれてかっぱらってきた。HPのコンピューターでスペックは3代目とほぼ同じ。違いは無理やりXPを搭載していた点か。これが4台目。


で、ひでかすに騙されて確か200ユーロくらいでひでかすのお古のノートパソコンを購入。XPがようやく動いていたような機種。東芝のDynabook。実はひでかすも中古で買ったので私の代で3代目ということになる。私にとっては5台目のパソコン。


ただ、このノートパソコンは使い勝手がよかったので2007年の冬に日本に帰省した時に出たばかりのVista搭載のDynabookを買ってくる。メモリを2ギガに増設して、値切り倒して200,000円也。当時は出たばかりのVista搭載モデルを大幅に値引き購入したのでえらい得した気分でいたが、50,000円でノートパソコンが買えるようになってしまった今日から考えると、200,000円というのはあまりに高価な買い物。ともあれこれが6台目。


そして、数ヶ月前にネットブックブームに乗じて買ってきたのが7台目のASUSの1000Hというノートパソコン。50,000円という低価格にもかかわらず、文句なく動く。このノートパソコンは、購入以来どっかに出かける(=ヒコーキに乗る)度に持って行っている。1.4キロは重いという人もいるようだけど、私に言わせりゃ全然邪魔にならない大きさと重さ。


そして、この週末に突如登場したのが会社がいらんというのでもらってきたXP搭載、Pentium4で動いているデスクトップ。もともとWindows NTが入っていたという骨董品の世界。メモリはこっそり増設して1ギガ。未だにダブリンを去られた日本人の方から頂いたデスクトップがあるので、それよりと同性能、あるいはそれよりも低性能なデスクトップコンピューターなんていらないといえばいらないのだが、おもちゃにしてみようと思ったわけ。


かくして、週末に実験敢行。


Linux(Ubuntu)を入れてみる。


Linuxと聞いただけで拒否反応を起こした人もいると思う(ってか、そんな人はここにたどり着くまでに読むのをやめちゃってるかな)。私だってそう。実は会社に2台だけMAC搭載のコンピューターがあるのだが、このサポートの依頼はいっつも知らん顔をしている。だって触ったことのないコンピューターのサポートなんてできるもんかい!Linuxも当然触ったことがないのでサポートなどできないのだが、幸いなことに会社にLinux搭載のコンピューターなどない(サーバーはあるような気がするけど…知らんわ)。


で、Ubuntuを入れてみてびっくりした。まずね(反対意見もあるようだけど)、こんな古い低性能のコンピューターなのにサクサク動く。立ち上がりもこのVista搭載のノートパソコンなんかよりよっぽど早いし、ストレスを感じない。しかもね、Windowsを使っていて培った常識がちゃんと通用するのよ。触ったことのないシステムのはずなのに操作方法が分かってる。たとえて言うならね、車の免許を持っている人が、戦車の操縦を命じられてそんなのできないと思っていたら実は車の運転方法とそんなに変わらなかった…そんな感じでしょうか。戦車(Linux)と聞いただけで、避けていた自分がちょっと情けなく感じました。


そして、いろんな映像のファイルとか意地悪に持ってきたんだけど、Firefoxでのネットの閲覧はもちろん、.flvも.aviも何の苦労もなく再生できるし、追加でインストールした日本語だって打てちゃうし、大体の必要なソフトウェアはすでに入っているし。これはもしかしたら、すごい発見をしたんじゃないかという気がしてきた。だって、Ubuntuは無料ですよ。無料。


もし、家にもう使っていない捨てるつもりのコンピューターがあるならちょっと試しに入れてみてください。メモリが192メガ以上あるマシンならほぼ間違いなく動くはずです。