【ドバイ出張記2】まずは航空券を探す。

私の計画は3月19日にダブリンを出発して、30日にダブリンに戻る。ほぼ2週間。ダブリンからドバイに行くとしたら、普通ぱっと思い浮かべるのはエミレーツ。だけど、スターアライアンスのマイレージカードでおいしい思いをしている私はハナからエミレーツなど除外(仮に除外してなかったとしても何故か帰りの便が前後数日にかけて完全に満席または運行なしだった)。AWLの担当者さんに「スターアライアンス指定で」と言ったら、こんな答えが帰ってきた。


トルコ航空。往復800ユーロ
ルフトハンザドイツ航空往復1200ユーロ。


なんか知らんけどヒコーキが混んでいるのだ(よくよく調べると、行きはダブリンからどっかの中継地がくそ混み。そういえばPaddies Dayだもんねえ)。自分で調べてみたエミレーツの往復も(日をずらずはめになった上に)やはり1200ユーロ前後。


私としてはたまには他の航空会社を使ってみたいという思いがあって、トルコ航空もいいかなあと思い始めていた。そこで、ひでかすとまっきーに相談してみた。


まっきー:「えー、ドバイ。私も行くー」
ひでかす:「ドバイだよ。ラクダ乗れるよ」


…あんたら、私、いちおう仕事で行くんですけど。


まっきーはことこの分野に関しては一般ピーポーなので、ヒコーキに対する知識はあまり期待できない。だけど、ひでかすは元米系航空会社でそれ専門の仕事をしていたのだ。昔取った杵柄とやらで、的確な判断をしてくれるに違いない。


トルコ航空は、見ればみるほどよい…って、クチコミサイトに行ったとかじゃなくて、時刻表。地図で見れば一目瞭然なんだけど、ダブリンからドバイに行くちょうど中間点に位置しているのだ。つまり、飛行時間が4時間+4時間でちょうど真ん中でヒコーキから降りて手足を伸ばすことができるってなかなか魅力的なことじゃないだろうか。


その旨ひでかすに言うと


ひでかす:「…機材調べてみた?」


へっ?


機材って大事なことなの?


はいはいはい。調べてみましたよ。ダブリンからイスタンブールまではB738。イスタンブールからドバイまではA321…それがどーかした?


ひでかす:「両方ナローボディ機じゃん」


は?


ナローボディ機、つまり貫通路が1本しかないヒコーキ。短距離線に使われているヒコーキ。そういえば、日本でこのヒコーキにあたったことはほとんどなかった。最近こそ、ダウンサイジングだかなんだか知らんが、羽田から地元のO分までA321とかを運行してるけど、私がコドモの時はA300とかB762とか確かに(セミ)ワイドボディ機だった。だけど、ダブリン発のヒコーキは(アメリカ線に乗ったことのない私にとっては)例外なくナローボディ機。それがどうしたの?


そう聞いたら、ひでかすが滔々と語り始めたのだ。ナローボディ機がいかに疲れるか。旅情がないかを。


ひでかす:「お前。よく考えてみなよ。4時間もの長時間ナローボディ機に乗ってたら疲れるよ。しかも2回も。でさあ、ナローボディ機でいい機内サービス期待できると思う?」


ふむ。なんか一理ある気がする。確かに(比較的)まともな機内食とかのサービスがあるのって、ワイドボディ機で大陸間フライトに限っている気がする。ヨーロッパ内のフライトなんて下手したら機内食有料とかで、旅情もクソもない。確かに中途半端に長い4時間のフライトでまともな機内サービスもないまま中央席に4時間も閉じ込められていたらかなり辛い気がするな。そんなことを考え始めて、トルコ航空は却下。


ところが、ルフトハンザドイツ航空にも問題があるのだ。フランクフルトでの接続がよくない。なんと6時間待ち。まあ、6時間あれば、街に繰り出して買い物とかできるからそれ自体はさほど大きな問題じゃないんだけど、それ以上に大きな問題が。それは後述。


そして、時刻表を調べてみたらなんか面白い接続が出てくるのよ。それはダブリン、フランクフルト間をルフトハンザで飛び、フランクフルトからチューリッヒまでスイス航空、チューリッヒからドバイまではスイス航空という。各空港で無駄のない接続になっており、ドバイ到着もルフトハンザより早い。しかも、帰りも無駄のない接続で、ドバイ→チューリッヒ→ダブリンと飛んで来られる。これはいい。


その旨をAWLの担当者に伝えると


担当:「申し訳ございません。行きの乗り継ぎの運賃が出ないんですよ」


あら。


担当:「しかし、行きをルフトハンザにして(つまりフランクフルトで6時間待ちになるもののそのままドバイに行ける)、帰りをスイス航空にすることは可能です。この場合も運賃は往路復路ともにルフトハンザをご利用されるのとほぼ同じ運賃でご案内できます」


あら。


ただねえ。このパターンだと、朝5時台というくされRyanairも裸足の超早朝便(なんてったって、2011年冬ダイヤでは、ダブリン空港の朝の一便はエアリンガスでもRyanairでもなくルフトハンザなのだ…って、なんでそーなった)でフランクフルトに行く羽目になる。それはまあいいよ。早起きは苦手じゃないし。だけど、その前日に午後11時台にダブリン到着の最終便でフランクフルトからダブリンに戻ってくるっていうことになると話は別の気がする。


そう、フランクフルト=ダブリン間は一日3往復してて、そのうちの一便はダブリンで6時間ほど駐機して一晩明かすの。その便でフランクフルトから戻ってきて、家に帰って3時間くらい過ごして同じヒコーキでフランクフルトに舞い戻ることになるの。これってあんまりじゃあないだろうか。同じヒコーキで出発点に戻るなんて、どこのマイル修行僧の仕業なんだということになる。(だから続くんだってば)