もう正月も終わってしまい、この不況で懐が寒い中、お年玉なる名目でコドモに「バラマキ」をしなければならなかった方も多いはずで。ふと書きながら思ったのですが、今、さんざんもめている「定額給付金」という発想も「お年玉」という文化から来てるんじゃないかという気がするのですが。
だとすれば、もういっそのこと「定額給付金」とかいう小難しい名前じゃなくて「ドキッ、今年限りの大盤振る舞い。1月1日の政府からのお年玉。ひとりな、なんと1万2千円!コドモと老人にはおまけつき!今年も ヨ・ロ・シ・ク (特に選挙)」とかにしたほうがよっぽど話がすっきりしたんじゃないかと。どうせバラマキなら、ね。
でね、このお年玉という日本独特の慣行のおかげで考えてみると私はずいぶん得をしました。そう、アイルランドに来ているからお年玉をあげる必要がないわけ。お年玉ってのはある意味、「順番」になっているわけで、コドモのときにもらったから大人になったらコドモにあげる…というわかりやすい図式。が、しかし、私のように海外に引っ越すという反則技を繰り出せば、お年玉をもらい逃げできるのです。
青少年諸君、大人になったらさあ、海外へ出よう!(マテ)
で、話はまったく変わるのですが、私、怒ってます。
会社に出社するなり電話がかかってきまして、よーするにコンピューターがなぜかネットワークにつながってないという内容。いや、コンピューターに詳しくなくてもとりあえずそーゆー時の対処法は思いつきますよね。そう、ケーブルがつながっているかどうか確認。まあいいや。そーゆー人がいるおかげで、私の首がつながっているというのもある意味で事実なのだから。だけどさ、こいつ、ひとつだけ我慢ならないことがある。
いっつも、電話を人が切る前にがしゃんと切る。
今日も、人がまだしゃべっているのに電話を切りやがった。ああ、そういえば、この莫迦は前回も同じことしたな。あまり根に持つ性格じゃないから(と自分では思っている)すっかり忘れていたけど、なんちゅー失礼なやつだ。
で、それからだんだん思いだしてきたんだけど、会社内で3人、こーゆー失礼なやつがいるんだった。で、この三人は偶然なのかあるいはそーゆー文化があるのか知らんが全員フランス人。
そりゃ、私、世界の一部の文化しか知らないですよ。だけどさ、人が電話で話している時に電話を切るってのはほとんどの国で失礼にあたると思う。たとえば日本では、電話のマナーとしては、自分が電話をかけたなら、相手が切るまで待つというのが礼儀(…ですよね?)。アイルランドでは、どっかの亡くなった映画評論家みたいに何度もByeを連発するってことをやるって人が結構いたりします。
話を戻すとこの失礼なフランス人、頭にきた私は当然後回し。30分ちょっと経つと痺れを切らしたこの失礼なやつの上司から催促が来た。…しょうがない。十分待たせたし、行ってやるか(何をエラそうに)。
行ってみると、案の定といえば案の定、LANケーブルがゆるくて外れかけていただけ。というか、コネクターの爪が折れている。こんなのシロートでもわかりそうな気がするが。
ともあれ、こんなシツレーなやつ、親切にする義理はありません。当然爪の折れたケーブルは交換せず。性格が悪いと言われれば返す言葉もありませんが。ましてや、引越しのときにこのつめの折れたケーブルを設置したのは私だということは言えない事実だったりしますが。
まあ、この話、自分で言っちゃあ世話ないけど示唆に富んでいると思います。私だって、こうやって何気ないことで誰かを知らずに怒らせているかもしれない。気をつけたいと思いますです。