まずい、まずいって…空港の保安検査

今日のこのネタ、書いていいもんか…悩んだんですけど。だって、これ、問題ですもん。でも、まあ、書いちゃえ。少なくとも(というか残念ながら)全て事実です。


前日の日記のドイツ行きと同じ時の話です。ダブリン空港の保安検査。私、週末にドイツに行くくらいじゃ特に「旅支度」なんてしないんですよね。それこそダブリンバスに乗る感覚で、会社に持っていく同じリュックサックを背負っていくだけ。中に入っているのは、ノートパソコンとヘッドホンと、あとはリュックサックに元からはいっているごちゃごちゃしたものの類。


この日もいつものリュックを背負って空港へ。保安検査場で、すごく人のよさそうなおばちゃんが私のリュックを片手に…


係:「このリュックはあなたの?」
私:「そうですよー」
係:「あなた、液体をカバンに持ってない?」


液体?いや、持ってないと思うなあ。上に書いたような理由で、わけのわからん水のボトルとかが入ってる可能性は無きにあらずだけど…記憶にないなあ(って、まあ、鞄の中身を掌握してないって、保安上の観点からは問題ですよね)。


私:「いや、思い出せる限りでは持ってないですね」
係:「ちょっと、カバンを開けてもらっていいかしら?」
私:「はいはい、どこから開けますか?」
係:「どこからでも」


…とりあえず、一番メインのノートパソコンが入っているところを開けよう。係のおばちゃん、私のウェットティッシュ(厳密には違うのか)を手にして


係:「あ、これだわ。なにこれ?」
私:「なにこれって、見ての通り、ウェットティッシュ」(これが液体と思われたの?)
係:「ちょっと悪いけど、もう一度スキャンさせてもらうわね」


と言って、ウェットティッシュをカバンの外に出した状態でカバンごとX線にかける。


係:「はい、お手数おかけしました」


そして、翌朝、フランクフルト空港の保安検査場も通過。こちらは、なんの問題もなし。その日の午後、カバンの中のものを取り出そうと、ペンなどを入れる小さなポケットをまさぐっていると…


でかいカッター登場。


これを見た瞬間、正直言って「うおっ」って言ってしまった。まずい。まずいよ。これ、立派に凶器になりかねない刃物だよ。だってさ、一時期は、機内食用のナイフとフォークですらプラスチック製になってた頃もあったよね。食事用のナイフをどーやって凶器にするんだと思ってたけど、このカッターなら十分凶器になり得る。実際、数回前の相棒でもこのカッターが凶器になっていた(ってフィクションでしょうが。あれは)。


言い訳になっていない言い訳をしておくと、あれ、会社で使ってる愛用品なのよね。ほら、新しいコンピューターとかが来たときに箱を開けるようにいつもポケットに入れてあるわけ。それが何かの拍子でリュックの鞄にしまってあったと。


これだけでも十分問題なのに、リュックの同じポケットには


もう1本入っていた。


これが保安検査で見つからず怒られなかったことは、私にとっては運が良かった。だけどさ、このでかいナイフを2本も見逃す保安検査って一体なんなの?しかも、いい加減王国のダブリンで見逃したというのはまだわからなくもないけど、ドイツですら見落とすって何?まさか、この刃渡り10センチ近くあるナイフを機内に持ち込めるわけはないよね?


ぶっちゃけ、不安です。全身スキャナーとかの以前の問題でしょ。これは。なんか保安検査が、例の9.11から10年が経過して、形骸化しちゃってるんじゃないか。安全とは無関係のお客の水のペットボトルを探すことばかりに力が入ってるんじゃないかとか、なんか、不安が募ってきます(カッターを持ち込んだ本人が何をかいわんやというご批判はあると思いますが)。またテロ攻撃が起こったりしないことを願うばかりです。