秋休み終了のお知らせ

下を読まれる前に、まずは別館記事からどうぞ。コラボ企画らしいです。


10日ほどの秋休みを終えてダブリンに戻る途中です。まだ夕方5時半なのですがもう真っ暗。ホントにヨーロッパの冬の暗さはなんとかならんのかと思います。


Twitterまでフォローしてくださっているヘンタイ…じゃなかった物好きの方はもうお気づきだと思うのですが、最後の数日、ひでかすが遊びに来てました。来週から新しい職場での仕事が始まるとのことで、ちょっと長めの週末をドイツで過ごそうという魂胆。で、まあ、詳細は近いうちに面白そうなところだけかいつまんで紹介しようと思いますが、今は帰りの空港に向かう列車の中。ほんじゃあ、ひでかすと一緒なのかといえば、一緒じゃないのです。じゃあ別のヒコーキで帰るのかといえば、そうともいえる様なそうじゃないともいえるような…。


ちょっと西村京太郎のサスペンスもんみたいですけど、こうなってるわけ。別に殺人事件も起こりませんし、アリバイ工作もしようとはしてません。


私の旅程
Hannover 20:15(発) 21:20(着) Frankfurt 22:25(発) Dublin 23:25(着)


ひでかすの旅程
Hannover 17:20(発) 18:40(着)Munchen 19:55(発)21:05(着) Frankfurt 22:25(発) Dublin 23:25(着)


…ってなぜにひでかすはミュンヘン経由。


話はひと月ほど前にさかのぼります。ひでかすの転職先が決まってほっとしていたときに、ふと気がついたのですよ。「あれ、私の秋休みとひでかすの新しい職場での仕事の開始日とほぼ重なるじゃないか」と。ルフトハンザのホームーページに行ってみると、お、下から二番目の安いクラスの席がまだ空いてるじゃあないか(まあ、日本で言ったら、旅割みたいな安いやつだと思ってくだせえ)。


ところが、こーゆーときにひでかすは即決力に欠けるのだ。「じゃあ、考えとく」とか言っているうちに、安いクラスの席が売れちゃったわけ。ひでかすは「じゃあしょうがない」とか言ってたけど、ヒマな私、その日から、毎日ルフトハンザのサイトをチェックし始めたわけ。というのも、たまにキャンセルだか機材変更だかよくはわからないけど、売れてしまったはずの安いクラスの席がぽんと出てきたりするわけ。


さあ、1週間くらいサイトをチェックしただろうか、そしたら出てきたのよねん。下から3番目の安い席が。ちなみに2番目と3番目の価格差は20ユーロ程度。


私:「おらおら、ひでかす、買えっ。今すぐ買えっ」


…ほとんど航空券の押し売りをする私。ところが、どうもHannoverとフランクフルトの間が混み合っているらしく、こともあろうに、この区間が直行ではなくミュンヘン経由になるという航空券だったというオチ。…ってさあ、普通乗る区間が1区間増えたら運賃は当然高くなるんじゃないのか。ああ、大人の世界ってわからないことが多すぎるわ。


かくして、気の毒にもミュンヘン(空港)観光をするために私より3時間も早く出発する羽目になったひでかす。まあ、片道1万円くらいしか払ってないのにヒコーキに3回も乗れるとなると、ひと区間3,000円ちょいの計算になる。なんて素晴らしいんでしょ。


で、混んでいたはずのHannover-フランクフルト間のヒコーキは、予定の機材より小型の機材に変更されて、このありさま。


がらがらー。すかすかー。


本当に大人の世界ってわからないことが多すぎます。なんで混んでいて航空券の値段が上がっていたヒコーキがここまでがらがらなんですか。エコノミークラスも空いてるけど、写真のビジネスクラスに至っては、64席中9席しか埋まってない。


ところで、フランクフルト空港の門限問題ってご存知でしょうか。地元の人達が騒音への苦情を訴訟に持ち込んで、午後11時から朝5時までの離発着がごく一部の例外を除いて認められなくなったわけ。しかもさあ、判決が出てほとんどすぐそれが実行になったので、この時間帯に離発着の予定のあった航空会社はとんだとばっちりを受けることになりました。実際さ、定刻22:30でもちょっとでも出発が遅れたら午後11時になんてすぐなっちゃうわけで(場所によっては滑走路まで15分くらい誘導路を移動することだってある)航空会社はなんとか午後11時までに離陸しようと必死こいてるのが伝わってきます。


そんでもって現在フランクフルトからダブリン行きの機内。ひでかすは斜め前に座り、私は通路際の席ながら、おとなりにとんでもない巨漢が座っている。いやはや、くされRyanairが話題作りに、「肘掛けから肉がはみ出る場合は2席分の席を買わなければいけない」なんていう新しい規則を作ろうとしてたけど(もちろん本気ではないと思う)なるほど、言いたいことはわかるぞ。肘掛けが使えないだけならまだしも、人の席までお肉がはみ出てる。お肉のはみ出た分の10%くらいの私の運賃を払ってもらってもバチは当たらないと思う。


で、この3席並びにどうやら同行のアイルランド人3人が私の席も含めて並んで座っていた。


私:「すいません。こちら、本当にあなたの席ですか」
相手:「いや、俺ら、一緒に旅行してるんだけど」

…答えになってない。
私:(私の席に座っている人に向かい)「こちら、本当にあなたの席ですか」
相手:「その辺に空いている席に座ればいいだろ」


交渉決裂。「私はこの席のはずですが、一緒に旅行したいので席を替わってもらえますか」と言ってくるなら別に席を替わっていいと思っていたが、「わしはこの席に座りたいんだから、お前はどっかに行け」という態度はいただけない。というわけで、


私:「私は私の席に座らせて頂きます」


と、私の席に居座っていたやつを追放。ところが、お隣は妖怪脂肪はみ出し魔人になってしまった次第。斜め前で小柄の女性を隣にして、平和に文庫本を読んでいるひでかすがうらめしい。