【2022日本帰省-6】熱海の「ホテル」と高橋のらさん宅訪問


午後6時半、熱海に到着。こうして6時間ほどでJR東海の西の境界駅(世界の亀山駅)から東の境界駅(熱海駅)に到着。この日はグランビュー熱海といういかにもいい景色が期待できそうな宿を予約。ぎりぎりで閉店してしまった商店街を「ああ、昼間ここは活気があるんだろうなあ」と思いつつ抜け、今日のロマンチックな宿、グランビュー熱海へ。

活気のある商店街って好き。思えば坂道にある商店街ってあんまり知らないな。

Google Mapさんはここを左折というがそこには

真っ暗な階段。日本じゃなければ虫の知らせアラームが鳴りまくりなやつ。

暗すぎて手ブレしたわっ。

これ、翌朝に正面玄関から(上は裏口だった)撮った写真だけど、どう見てもマンションです。ここ。多分だけど分譲マンションが何らかの理由でホテルになったとかいう訳あり物件だと思う。

合成したので歪んでます。

こちらがそのマンションの一室。

どう見てもワンルームマンションの一室です。ありがとうございました。日本人的には逆に落ち着くけどね。思うに気のおけない友人とか子連れの家族で来るなら最高じゃないかしら。

そして相模湾を一望するグランビューを御覧いただきましょう。

すごいでしょ。グランビュー熱海の名前に恥じない一人で楽しむにはあまりにもったいない眺め。隣のビルしか見えないとかいう方は…うん、私の写真を撮るセンスが無いのよ…たぶん。もしかすると上層階は本当にグランビューなのかもね。

階段は降りた分だけまた登らなければいけない。古今東西を問わない真理。

ぶっちゃけたことを書いてしまうと一泊素泊まり5000円とかしか払ってない。熱海にしてはほぼ最安ランクの値段だった(しかもたぶんコロナ閑散期設定のオフシーズン価格)。これでグランビューを望むほうがおかしい。夕飯はさっきの階段をえっちらおっちら登って入手。

このレモンサワー美味しいよね。

質素ワンダホー…じゃなかった。相模湾の夜景を眺めながらのカクテルタイムとそれに続くメインコースは忘れ得ない思い出になりました。というふうに思い出を改ざんしておく。

温泉は貸し切り方式(たぶん分譲マンション時代からそうだったのだろう)。窓のない地下の風呂。ただ、泉質は悪くなく、正直5000円で文句をいうのは無粋と感じた。お値段以上グランビュー熱海です。

半展望露天風呂にはここを通っていきます。…新聞配達に来た気分。

翌朝。半露天風呂があるというので行ってみた。早いもの勝ちだというので朝6時半の受付開始とともに管理人室に突撃。…って管理人室じゃないや、フロントだ。

ぶほっ。180度に渡ってどこからも(こちらを)見放題の風呂。

いや、私の裸体なんて誰も見たくないのはわかりますよ。だけど見せられる方も迷惑だろう。朝起きてさあ、「今日はどんな天気だろう」とカーテンを開けたら裸で入浴中の男と目があうとか私ならごめんだわ…というわけで、下着姿で風呂に突入してとりあえず窓を閉めました。いやはやすごい宿だたわ。グランビュー熱海。

しつこいけどグランビュー熱海さんの名誉のために書いておきますが、格安の宿泊料金で貸し切りの風呂までついているんですからなんの文句もないです。

写真は翌日撮影。

余談ですが、ホントは熱海では昭和のかほりしかしない福島屋旅館さんに泊まりたかったんだけど、もうしばらく営業されていないというお話。残念。

今度は早朝すぎて営業してない商店街。

ここからは件の片道切符から離れて寄り道。伊豆急行線の某駅までおでかけ。つぶやいたーでお世話になっている高橋のらさん宅に図々しくもお邪魔する約束を取り付け早朝から突撃する。

熱海からの伊東線のほとんどは伊豆急行線に直通運転するらしいのだが、私が乗ったやつは伊東で乗り換え。

もうこの電車を見た瞬間に頭の中で昭和のCMソングがぐるぐるし始めた。

伊東に行くならハトヤ…大阪でもCMしてたのかしら。もちろん私が見たのは総天然色よっ。

私と同じかそれ以上の年代の方への知名度は抜群だと思う。今にして思えばとんでもない広告宣伝費をかけてテレビCMを流し続けていたんだろうけどある意味で効果は絶大。だって30年か下手したら40年とか経っても頭に残ってるんだもん。

ハトヤ、令和の現在どうなっているかと思ったら未だに元気に営業中。しかもけっこう強気の価格設定。

そんなヒロシに騙されても歌ったのかしら…

もうとことん脱線しますが大分ではハトヤの知名度はほとんどないはずです。が、こちら別府スギノイパレスは100%の知名度。知らない人は大分県民じゃないです(言い切ったし)。

ええい、話が進まんっ。何の話だっけ。そう、熱海駅から伊東線に乗ったんだ。ほんで伊東駅についたんだよ。対面乗り換えなので1分の乗り換え時間は問題ない…と思いきや、伊豆急行線のほうは編成が伊東線の半分しかなく一番うしろの車両に乗った私は乗り遅れそうになる(とか言いつつ写真をしっかり撮っているが)。ここから伊豆急行線内の某駅へ。

伊東駅。4126♪4126♪(歌ってるんです)
伊豆急行の電車。昭和が感じられて好ましい。

高橋のらさんは早朝にも拘らず某駅までお迎えに来てくださった。のらさんのお家はなんというか…ネットで見たお家そのまんまだった。ほら、誰しもみんなかっこつけるというか都合の悪いものは見せないとかあるじゃないですか(自分を基準に語っております)。ところが、実際にお邪魔したのらさんのお家はそういうものがなく、猫様を中心に暮らすのんびりしたお家だった。

のらさん宅では写真を撮っていないのでつぶやいたーより拝借

お邪魔したなりやってきたのは高橋家に紆余曲折の末一番最後にやってきたとらじくん。ちょっと顔を掻きむしったとかでカラーをしていた。思ってた以上に人懐っこい子。あ、今頃気がついたけどのらさんとのお話ばっかりに夢中になりすぎてた。猫様にもうすこし注目すべきだったかも。

のらさんもネットで拝見したそのまんまの方だった。ケレン味のない人なんだろうなあ。のらさんと知り合ったきっかけは「猫にGPSをつけてみた」というなんというかすごく印象に残る上手な題名の本を上梓されたこと。もちろん表題詐欺じゃなく、ちゃんと猫にGPSをつけたお話が書かれている。しかもこの本の舞台が地元大分だというのだから気にならないわけがない。大分は国東市の山奥(国東は海岸線以外は全部山奥のような気もしますが)で暮らしていた頃に猫たちと出会って一緒に暮らすようになったお話。

これが面白い本だった。なにせ周り近所に家のない国東の山の中、猫を放し飼いにしても誰にも迷惑がかからない。なんだけど迷子になったりしたら心配だからとGPSをつけてみたら、一体どのくらいの距離をお出かけしてたと思います?ネタばらしはしないのでこの本読んでみてください。写真も多く気楽に読める本です。猫好きの方には心から推奨します。

この日お邪魔するために私は国東市の国広書店様にお邪魔して猫にGPSをつけてみたを購入(二冊目)。サインをお願いしたら快諾してくださった。ありがたや。

もう一つどうしても書き足しておかなければいけないことは、のらさんの奥様たまさんのこと。私がお邪魔したのが2022年の10月でその1年ほど前にたまさんが突然旅立たれてしまった。

私もいつかのらさんたまさん宅にお邪魔したいなあとか漠然と思っていただけだったが、たまさんがまさかいなくなってしまうなんて思いもしなかっただけに(それはご当人が一番感じてらっしゃることだと思うが)たまさんとお話できなかったことは残念。その分遺影にしっかりと手を合わせてきた。遺影の周りにはたくさんの心からの供物がありたまさんの人柄が偲ばれた。

この場をお借りしましてのらさんに改めてお礼申し上げます。お邪魔しました。ありがとうございました。これに懲りませずこれからもよろしくおねがいします。

ああ、ハトヤとかで脱線しすぎた。今回はこの日の夜までの話をするつもりだったけど長くなりすぎるのでここで一度切ります。続く。